モニター
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モニタ、モニター (英: monitor) は、名詞の場合と動詞の場合があり、古くは監視や指導をする人という意味。また監査をおこなう人やもの。転じて、次のようなさまざまな意味で使われている。
- 監視者など
- 生徒の指導役、監視役。16世紀ころから英語圏でこの意味で使われている歴史の長い用法。現代でもホール・モニター(en:Hall monitor)は、学校のホールで他の生徒たちを監視・指導し、生徒集団の秩序を保つ任務の生徒。
- (政府側、主催者、運営者などから任命されるなどして)何かの状況を確かめて、それに関して評価を下したり、報告したり、意見をつける役割を果たす人。
- なんらかの製品・サービスなどの品質を確かめたり、その試験を行う人のこと。
- コンピュータ用語
- ディスプレイ (コンピュータ)の呼び方のひとつ(コンピュータの黎明期、まだきわめて素朴だった時代に、コンピュータが少なくとも動作しているかどうかなどを監視するために、わずか数ビットや数バイト程度の回路の状態を(小さな豆球などを並べてその点滅で)確認し、その装置を(監視器という意味で)monitorと呼ぶことが一般的だったので、その習慣が強く残り、その後にその装置が長年かけて文字や画像を表示できる装置に変化してその主たる使用目的も変わったのだが、今でも「monitor モニタ」と呼ぶ習慣がかなり広く残っている)。
- 監視するためのファームウェアやアプリケーションソフトなど。また監視すること。
- 機械語モニタ、システムモニタ(en:system monitor。Windowsでは「タスクマネージャー」とよぶ)、ネットワークモニタ(リング)(network monitor(ing))、トランザクションモニター、仮想マシンモニタなど
- モニタ (同期) - 並行計算における同期手法のひとつ
- 医療用語
- モニター (医学) - バイタルサインモニタ(ベッドサイドモニタ、生体情報モニタ)。バイタルサインを監視するための、つまり心拍(脈拍)数やその波形、呼吸数、血圧、体温 等を監視するための装置。医療現場で単にモニタ、ないしはモニターと呼ぶときはこれを指す。病室でも手術室でも使われている[注釈 1]。
- 放送・ステージ用語
- ビデオモニター
- (放送局などで)放送されている内容を確認・監視する設備のこと。
- モニタースピーカー - スタジオなどの機器で、放送・録音に乗っている音を確認・監視するためのスピーカー。Public Address(PA)システムの装置としてはステージ上での演奏に対し、聴衆に聴かせる音声とは別に、演奏者が参考にすべき音を演奏者に向けて返すためのスピーカーのこと。モニタースピーカーは入力された信号を可能な限り忠実に再生する特性があり、作業時の基準や粗探しで用いる用途には適しているが、一般の用途では質素でつまらない音質と捉えられることもある。
- イヤーモニター - PA装置のモニタースピーカーの音を、ヘッドフォン/イヤフォンを介して演奏者の耳へ伝達するシステム。
- アメリカ軍での用語
- モニター (装甲艦) - アメリカ海軍の、特定の軍艦の名。南北戦争でハンプトンローズ海戦に参加した。
- モニター艦 - 上記の艦を原型とした軍艦のカテゴリー。
- 新聞業界や雑誌業界で使われる新聞名や雑誌名など
The Monitor等。基本的には「監視する(役割の媒体)」「(世の中の)番人」などいった意味が込められている。
- モニター (ウガンダの新聞)
- 南テキサスの新聞
- ポドゴリツァの雑誌 など多くの国にある。
- その他
- オオトカゲのこと。「Monitor lizard」の略称。