モンテカルロ音楽達人杯

モンテカルロ音楽達人杯[注釈 1](Monte Carlo Music Masters)は、モナコで行われていた音楽コンクール[1]

概要

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国際音楽コンクールの単独最高位だけを集めて、その単独最高位同士が戦うという企画の音楽コンクール[注釈 2]1989年から開催。日本人の優勝者は山口研生[2]神尾真由子クラスの大物しか出せないと言われ、世界一過酷なコンクールを売りにする。過去の優勝者にはピアニストアルベルト・ノゼをはじめ有名人が多数連なった。しかしながら、2024年初頭に公式サイトが突然消滅し、次回の開催は2024年5月現在不明となっている。

ピアノの際はモンテカルロピアノマスターズ+年号、ヴァイオリンの際はモンテカルロヴァイオリンマスターズ+年号、声楽家の際はモンテカルロヴォイスマスターズ+年号、のように毎回コンクール名を変えていた。

世間一般の評価は高く、2006年からAAFの助成を受けていた。

ピアノ部門の場合、決勝戦は2名で文字通り対決させていた[注釈 3]

ヴァイオリン、ピアノ、声楽の三部門で構成されていた。

優勝者一覧

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優勝者以外の表彰は原則行っていないが、回によって準優勝者を表彰していたこともあった。

ピアノ

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ヴァイオリン

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  • 2016Elli CHOI[7]
  • 2013Nikita BORISO-GLEBSKY
  • 2010Graf MOURJA
  • 2007Fanny CLAMAGIRAND
  • 2004神尾真由子(ヤング・コンサート・アーティスツ国際オーディション第一位)

声楽

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  • 2022Ekatarina SANNIKOVA[8]
  • 2017Gil BYEONG-MIN[9]
  • 2014Junhoom KIM
  • 2011Roman BURDENKO
  • 2008Mikhail KOLELISHVILI
  • 2005Adina AARON
  • 2002Yikun CHUNG
  • 1997Marie DEVELLEREAU

脚注

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注釈

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  1. ^ 意味の伝わりやすい訳出にした。
  2. ^ どの国際音楽コンクールでも良い時代があり、山口研生はその頃の優勝者である。しかしAAFが助成してからは、事実上の指名コンペかと思われるほどに国際コンクールの強豪同士の決闘になっていった。これはピアノ部門で顕著であった。
  3. ^ ピアノの標準的なコンクールは3名で戦わせることが多い。

出典

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  1. ^ 歴史”. www.montecarlomusicmasters.com. 2017年11月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年5月16日閲覧。
  2. ^ 山口研生”. sencla.com. せんくら2018. 2024年5月16日閲覧。
  3. ^ Aristo Sham, Vainqueur des Monte Carlo Piano Masters 2023”. www.operabase.com. operabase. 2024年5月16日閲覧。
  4. ^ piano-masters”. www.montecarlomusicmasters.com. 2017年11月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年5月16日閲覧。
  5. ^ keys-to-excellence-features-roustem-saitkoulov”. news.drake.edu. 2024年5月16日閲覧。
  6. ^ premi_e_riconoscimenti”. www.accademiapianistica.org. イモラ国際ピアノアカデミー. 2018年6月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年5月16日閲覧。
  7. ^ violin-masters”. www.montecarlomusicmasters.com. 2017年9月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年5月16日閲覧。
  8. ^ voice-masters”. www.montecarlomusicmasters.com. 2022年10月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年5月16日閲覧。
  9. ^ voice-masters”. www.montecarlomusicmasters.com. 2017年11月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年5月16日閲覧。