モーリュ古希: Μῶλυ, Mōly)は、ギリシア神話に登場する薬草である。

オデュッセイア』によると[1]オデュッセウスが帰国の旅でアイアイエー島に上陸したさい、島に住む魔女キルケーはオデュッセウスの部下たちに毒を混ぜた飲物を飲ませ、杖で打って豚に変えてしまった。オデュッセウスはこのことを逃げてきた部下のエウリュロコスから聞き、キルケーの館に向かった。そのときヘルメースが現れてオデュッセウスにモーリュという薬草を与え、キルケーの魔法を防ぐ方法を授けた。そこでオデュッセウスはキルケーのところに行き、出された飲物にモーリュを入れて飲み[2]、キルケーの魔法を防いだ。

このモーリュは芸香とも、野生のシクラメンとも、ニンニクの1種ともいわれる。

脚注編集

  1. ^ 『オデュッセイア』10巻。
  2. ^ アポロドーロス、摘要(E)7・16。

参考文献編集