ラヤゾンカ語:ལ་ཡ།, Laya Gewog)は、ブータンガサ県ゲオのひとつである[2]。ガサ県の最西部を構成する。中国との国境に近い、標高約3800メートルの高地に位置する[3]。ゲオの大部分がジグミ・ドルジ国立公園英語版に指定され、氷河ブータン氷河英語版)を含む。面積は1,066平方キロメートルで人口は949人[4]。この地に住む人々の暮らしは、ヤクを中心とする家畜の飼養で成り立っている[5]

ラヤ
ピンク色がガサ県、赤色がラヤ ゲオ
ピンク色がガサ県、赤色がラヤ ゲオ
ブータンの旗 ブータン
ガサ県
面積
 • 合計 1,066 km2
最高標高
3,800 m
人口
(2005)[1]
 • 合計 949人
 • 密度 0.89人/km2
等時帯 UTC+6 (BTT)

公用語であるゾンカ語に加え、住民の多くはチベット語の方言ラヤカ英語版を話す。中華人民共和国チベットへの侵入(チャムドの戦い)の結果、ブータンとチベットとの国境は閉鎖された。それ以来、ラヤの住民がチベット人やブータン人(ガサ・ゾン英語版からきた役人や僧侶など)からポーターとしてこき使われることはなくなった。チベットからの難民の多くはヤクを連れてきた。それが安く売られた結果、ヤクや馬にかけられる税金が安くなり、ヤクの飼育数は増えた[6]

脚注 編集

  1. ^ Bhutan Subdistricts”. www.statoids.com. 2021年9月30日閲覧。
  2. ^ -”. Royal Government of Bhutan. 2014年3月6日閲覧。
  3. ^ デジタル大辞泉の解説”. コトバンク. 2018年7月1日閲覧。
  4. ^ Census data of Gewogs of Bhutan
  5. ^ 佐藤洋一郎『食の人類史 ユーラシアの狩猟・採集、農耕、遊牧』中央公論新社、2016年、245頁。ISBN 978-4-12-102367-4 
  6. ^ Gyamtsho, Pema. “Economy of Yak Herders”. 2022年4月3日閲覧。