リービット・ブルドッグ(英:Leavitt Bulldog)は、アメリカ合衆国ペンシルベニア州原産の番犬用犬種である。1970年代ペンシルベニア州のブリーダー、デービッド・リービットにより、イングリッシュ・ブルドッグ1820年代頃の姿(オールド・イングリッシュ・ブルドッグ)を持ちつつ、家庭犬として飼育可能な穏やかな気質を持つ犬種として作られた[1]

リービット・ブルドッグ
原産地 アメリカ合衆国
特徴
体重 オス 27–35 kg (60–80 lb)
メス 25–31 kg (50–70 lb)
体高 オス 42–51 cm (17–20 in)
メス 40–48 cm (16–19 in)
外被 短毛
主要畜犬団体による分類と標準
主要畜犬団体による分類はありません
イヌ (Canis lupus familiaris)

作出に際しては、イングリッシュ・ブルドッグにブルマスティフアメリカン・ブルドッグアメリカン・ピット・ブル・テリアの血が加えられ、ブル・バイティング(虐め)に使われていた当時のブルドッグに似た、四肢の長く、マズルのつぶれていない姿をしていて、ブルドッグがしばしば抱える健康上の問題が少なく、飼育しやすい犬種となった。

はじめオールド・イングリッシュ・ブルドッグ(Olde English Bulldogge)と名付けられたが、他のブリーダーによるオールド・イングリッシュ・ブルドッグの復元や犬種標準の確立が進むにつれ、リービットとその団体は独立の犬種の作出を志向し、別犬種として「リービット・ブルドッグ」と呼ぶようになった。

作出当初は、イングリッシュ・ブルドッグからかけ離れた姿をしていたため、イングリッシュ・ブルドッグの愛好家から非難を受けたが、犬の健康面を考慮する愛好家からは好評で、作出者の意思に賛同する人も多くいた。

マズルは短いが、つぶれてはいない。皮膚のたるみは少なく、筋骨隆々のがっしりした体つきをしている。脚は太く長く、走り回ることもできる。頭部はやや小さくなり、胸は広く、臀部はより大きい。垂れ耳・垂れ尾でコートはスムースコート、毛色の制限はない。体高は雄56〜63cm、雌54〜60cmで体重は雄27〜36kg、雌25〜32kgの大型犬で、性格は忍耐強く温和であるが、勇敢な一面も持つ。

脚注 編集

  1. ^ History of the Breed”. Leavitt Bulldog Association. 2015年8月11日閲覧。

参考文献 編集

  • デズモンド・モリス著、福山英也・大木卓訳「オールド・イングリッシュ・ブルドッグ」『デズモンド・モリスの犬種事典』誠文堂新光社、2007年、304ページ