ルーヴルの猫』は、松本大洋による漫画[1]

ビッグコミックオリジナル』(小学館刊)2016年第13号より連載が開始[1]2017年第15号を以て完結した[2]

ルーヴル美術館に棲むたちとそれを取り巻く人間たちを描いた作品。人間が登場しない場面では、猫たちが擬人化して描写されるのが特徴。

あらすじ

編集

ルーヴル美術館でガイドの仕事をしているセシルは、ある日館内で小さな白猫を目撃する。別の日、ドーヒルから来た子どもたちを案内し終えたセシルは2人の子どもが帰宅していないとの報告を受ける。監視カメラで子どもたちを発見したセシルは、夜警のマルセルとパトリックとともに彼らのもとへ向かう。白猫を捕まえようとする子どもたちを見つけ追いかけるが、白猫は行き止まりの部屋で忽然と姿を消してしまう。マルセルは白猫がの中に逃げたと主張する。

登場人物

編集

ルーヴル美術館の猫

編集

ゆきのこ

編集

小柄な白猫。いつも眠たそうにしている。マルセルには「白いの」と呼ばれている。

アオヒゲ

編集

ルーヴルの猫たち取りまとめる大柄な猫。右目に大きな傷痕がある。マルセルには「大将」と呼ばれている。

イロコ

編集

毛並みの綺麗な雌猫。いつも長い髪を櫛で梳かしている。

棒っきれ

編集

細身の猫。ゆきのこのことを気にかけている。パトリックに「毛無し」と呼ばれる。

フトッチョ

編集

名前の通り丸々と太った猫。

眼鏡をかけた猫(名前不詳)

編集

長老

編集

いつも毛布にくるまって寝ている。

ノコギリ

編集

目つきの鋭い黒猫。ゆきのこがキケンを呼ぶと主張し、殺そうとする。

ルーヴル美術館の人

編集

セシル・グリーン

編集

ルーヴル美術館でガイドの仕事をしている、眼鏡をかけた中年の女性。

マルセル

編集

ルーヴル美術館の夜警。曽祖父の代からルーヴルで働いている。50年以上昔にルーヴルで姿を消した姉に会いたいと願っている。

アリエッタ

編集

マルセルの3つ違いの姉。ある日突然ルーヴルで姿を消す。

パトリック・ナスリ

編集

新入り。マルセルとともに夜のルーヴルを巡回する。

その他の人・動物

編集

シャルル・ド・モンヴァロン

編集

世界一の修復士。厳格で気高く、「絵の魂を呼びおこす」とまで謳われる。

クモ

編集

屋根裏の窓に巣を作っているクモ

イヌ

編集

夜の公園で猫たちを襲う。名前はユリス。

作中に登場する美術品

編集

各話リスト

編集
話数 サブタイトル 収録巻
1 屋根裏部屋の秘密 上巻
2 満月の秘密
3 子どもたちの秘密
4 ノコギリの秘密
5 マルセルの秘密
6 三日月の夜の秘密
7 棒っきれの秘密
8 小さなクモの秘密
9 屋根の上の秘密
10 夜警のコーヒーの秘密
11 チュイルリー公園の秘密 下巻
12 雪の朝の秘密
13 修復士の秘密
14 セシルの秘密
15 アモルの葬列の秘密
16 古い懐中時計の秘密
17 白猫と少女の秘密
18 ルーヴルの秘密

脚注

編集

外部リンク

編集