レサエナの戦い
レサエナの戦いまたはレサイナの戦いは、243年、現在のトルコのジェイランプナル付近で、皇帝ゴルディアヌス3世と近衛隊長官ティメシテウス率いるローマ帝国軍が、シャープール1世時代のサーサーン朝の軍を破った戦い[1]。
レサエナの戦い | |||||||
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ローマ・ペルシア戦争中 | |||||||
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衝突した勢力 | |||||||
ローマ帝国 | サーサーン朝 | ||||||
指揮官 | |||||||
ゴルディアヌス3世 ティメシテウス | 不明 |
背景
編集ゴルディアヌス3世は、ハトラ、ニシビス[1]、カッラエの再征服を目指し東方遠征をおこなった。これらの地域はシャープール1世の父アルダシール1世が、ローマ帝国の3世紀の危機の内乱に乗じて奪ったものだった[1]。
その後
編集サーサーン朝軍を破ったローマ軍はニシビスとシンガラを回復し、ハブール川からユーフラテス川へ向かい、クテシフォン征服を狙った。しかし244年、ローマ軍はミシケの戦いで敗北し[2]、ゴルディアヌス3世は戦死[3]あるいは戦後に暗殺された[4]。
脚注
編集- ^ a b c d A Global Chronology of Conflict: From the Ancient World to the Modern Middle East, ed. Spencer C. Tucker, (ABC-CLIO, 2010), 147.
- ^ Maria Brosius, The Persians, (Routledge, 2006), 144.
- ^ The Sasanians, Richard N. Frye, The Cambridge Ancient History: Volume 12, The Crisis of Empire, AD 193-337, ed. Alan Bowman, Peter Garnsey, Averil Cameron, (Cambridge University Press, 2005), 468.
- ^ Trevor Bryce, Ancient Syria: A Three Thousand Year History, (Oxford University Press, 2014), 265.