レールパワー・テクノロジーズ

レールパワー・テクノロジーズは、カナダハイブリッドディーゼル機関車など環境負荷の低い機関車を設計・製造する企業である。フランク・ドネリー(Frank Donnelly)とジェラルド・コルディク(Gerard Koldyk)により2001年に設立された。トロント証券取引所に株式公開されている。

製造車両

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UPのY2315号。
 
グリーン・ゴートのデモ車

レールパワーが製造する機関車は基本的にスイッチャーで、グリーン・ゴート(GG)と呼ばれるモデルとグリーン・キッド(GK)と呼ばれるモデルなどがある。どちらも中古の機関車をリビルドしたもので、主として待機時間が長い操車場で使用されている。

ハイブリッド機関車は環境負荷の低い小型のディーゼルエンジン(200〜500kW)と発電機を組み合わせたものを2基搭載してバッテリーを充電し、その電力で車両を動かす。また、このエンジンを3基搭載したディーゼル機関車もある。どちらも従来車種と比べて低燃費であり、窒素酸化物およびPMの排出を80〜90%低減している。

それぞれ種車からは台枠から下のみが流用されており、台枠の上はフード、運転室も含めて新製されている。導入したのは、カナダ太平洋鉄道(CP)、BNSF鉄道カンザス・シティ・サザン鉄道(KCS)、ユニオン・パシフィック鉄道(UP)などで、BNSF用に製造した何両かは遠隔操作装置[1]を備えているため、実質的にキャブレス(運転台のないもの)仕様である。

グリーンパワーは、こうした環境負荷の低い機関車製造で身につけた手法でクレーンも製造している。

車種一覧

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形式 車軸配置 出力 製造初年 両数 備考
GGS2000D B-B 2000馬力
(1470kW)
2001 1 グリーン・ゴート試作車
発電装置1組+ハイブリッド。
GG10B B-B 1000馬力
(735kW)
2005- 6 グリーン・ゴート
ハイブリッド。
GG20B B-B 2000馬力
(1470kW)
2004-   グリーン・ゴート
発電装置1組+ハイブリッド。
GK10B B-B 1350馬力
(1000kW)
2003-   グリーン・キッド
ハイブリッド。
RP14BD B-B 1400馬力
(1030kW)
2006-   発電装置2組。EMD SW1500形ベース
RP20BD B-B 2000馬力
(2000kW)
2006-   発電装置3組。
RP20CD C-C 2000馬力
(2000kW)
  発電装置3組。
RP20BH B-B 2000馬力
(2000kW)
2006- 発電装置2組+ハイブリッド。
RP27CD C-C 2700馬力
(2000kW)
発電装置4組。


外部リンク

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Railpower Technologies