ヴィアンナ・ダ・モッタ国際音楽コンクール

ヴィアンナ・ダ・モッタ国際音楽コンクールポルトガルリスボンで行われていた国際音楽コンクール。事務局はアメリカ合衆国[1]カンザスにおいていたが、開催はポルトガルのリスボンだった。2回だけヴァイオリン部門が行われたほかはすべてピアノ部門であった。

概要

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ピアニストで作曲家のジョゼ・ヴィアナ・ダ・モッタを顕彰する目的でセケイラ・コスタの手によって1957年[2]から始まったが、1964年に国際音楽コンクール連盟に加盟するなど滑り出しは上々[3]であった。しかし、志が高すぎたのか空位が目立つようになり、1999年から2010年までの間に11年間[4]も第一位が存在しない異例の事態となった。スポンサーも日本の楽器メーカーが支援していたが、最終的には公式Webの更新すら行えなくなり[5]2010年で終了した。

日本人の最高位は江尻南美[6]ひとりだけだった。第一位空位の場合は繰り下がって第七位まで表彰するシステムだったが、第四位から第七位までは記載がなかった。

ピアノ部門の上位入賞者一覧

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第一位 第二位 第三位
1957年 ナウム・シュタルクマン, ソ連 Gleb Axelrod, ソ連 Miłosz Magin, ポーランド
1964年 ネルソン・フレイレ, ブラジル
Vladimir Krainev, ソ連
Sérgio Varela Cid, ポルトガル Igor Khudoley, ソ連
1966年 該当者なし Albert Atenelle, スペイン
John Owings, アメリカ合衆国
Cecilio Tieles, キューバ
1968年 Farhad Badalbeyli, ソ連
ヴィクトリア・ポストニコワ, ソ連
該当者なし Georges Pludermacher, フランス
1971年 該当者なし Roland Keller, 西ドイツ エマニュエル・アックス, アメリカ合衆国
1975年 Teofils Biķis, ソ連
William DeVan, アメリカ合衆国
該当者なし Rusudan Khuntsaria, ソ連
1979年 Arutyun Papazyan, ソ連 Vagui Papian,ソ連 Andreas Pistorious, 東ドイツ
1983年 該当者なし Florent Boffard, フランス
Pedro Burmester, ポルトガル
Suzanne Grützmann, 東ドイツ
1987年 Artur Pizarro, ポルトガル Elisso Bolkvadze, ソ連 Ian Munro (pianist), オーストラリア
1991年 該当者なし Igor Kamenz, ドイツ 該当者なし
1997年 Tao Chang, 香港 Jill Lawson, ポルトガル Maria Rostotsky, スウェーデン
Christian Seibert, ドイツ
1999年 Amir Tebenikhin, カザフスタン Richard Raymond (pianist), カナダ Pyotr Dmitriev, ロシア
2001年 該当者なし 江尻南美, 日本 Javier Perianes, スペイン
2004年 該当者なし Eleonora Karpukhova, ロシア連邦 Olga Monakh, ウクライナ
2007年 該当者なし Dmytro Onyschenko, ウクライナ
Yung Wook Yoo, 韓国
該当者なし
2010年 Lilian Akopova, アルメニア イリヤ・ラシュコフスキー, ロシア Mikhail Shilyaev, ロシア 

脚注

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出典

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  1. ^ The Vianna Da Motta International Music Foundation. “home”. www.vdamotta.org. 2001-03-03-時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年5月17日閲覧。
  2. ^ The Vianna Da Motta International Music Foundation. “歴代審査員”. www.vdamotta.org. 2001年5月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年5月17日閲覧。
  3. ^ The Vianna Da Motta International Music Foundation. “歴代上位受賞者”. 2001年5月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年5月18日閲覧。
  4. ^ The Vianna Da Motta International Music Foundation. “歴代上位受賞者”. www.vdamotta.org. 2010年10月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年5月18日閲覧。
  5. ^ The Vianna Da Motta International Music Foundation (2010年3月20日). “Due to high number of visitors, the Vianna da Motta Foundation Website is temporarily unavailable.”. viannadamotta.blogspot.ru. 2024年5月17日閲覧。
  6. ^ ロームミュージックファンデーション若い音楽家の活躍”. www.rmf.or.jp. ロームミュージックファンデーション. 2024年5月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年5月18日閲覧。

外部リンク

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