万能ユースホステル

中国のロックバンド

万能ユースホステル(中国語:万能青年旅店 Wàn néng qīng nián lǚ diàn)は中国ロックバンド。1996年4月結成。

万能ユースホステル
万能青年旅店
基本情報
出身地 中華人民共和国の旗 中国 河北省石家荘市
ジャンル ロック
フォークロック
オルタナティヴ・ロック
インディー・ロック
活動期間 1996年 -
公式サイト 万能青年旅店
メンバー 董亞千
史立
姫賡
楊友耕
李増輝
旧メンバー 張培棟
荀亮
崔旭東
魯軼
大饅頭
張楠
馮玉良
王朗

概要 編集

バンドの最初期の名前はThe Nico。2002年、万能ユースホステルに改名。[1] 2006年、インターネットでシングル『不万能的喜劇』を発表した。2010年11月12日、アルバム『万能青年旅店』発売。[2]2020年に2番目のアルバム『冀西南林路行』を発行。[3]

創作において、主に董亞千が作曲、姫賡が作詞という形で成り立っている。1番目のアルバムに収録された『あの石家荘人を殺す』で大ヒット。

メンバー 編集

董 亞千 - リードギターボーカル

史 立 - トランペット

姫 賡 - ベース

楊 友耕 - ドラムス

李 増輝 - サックス

劉 逸斌 - バイオリン(サポートメンバー)

ディスコグラフィー 編集

万能青年旅店
#タイトル作詞作曲・編曲
1.「狗尿館」  
2.「不万能的喜劇」  
3.「揪心的玩笑与漫長的白日夢」  
4.「大石砕胸口」  
5.「洋鳥消夏録」  
6.「秦皇島」  
7.「十万嬉皮」  
8.「在這顆行星所有的酒館」  
9.「殺死那個石家荘人」  
冀西南林路行
#タイトル作詞作曲・編曲
1.「早」  
2.「泥河」  
3.「平等曇霧」  
4.「採石」  
5.「山雀」  
6.「繞越」  
7.「河北墨麒麟」  
8.「郊眠寺」  

来歴 編集

The Nico時代 編集

The Nicoは1996年4月結成。当時のメンバーは、董亞千、姫賡、張培棟。

バンド名は、アメリカのバンド・The Blind Melonが好きで、そのボーカルのShannon Honnの娘・Nicoをそのまま名前とした。結成当初は、NIRVANAのコピーなどをしていた。

1998年末からオリジナル作品を創作するようになるが、1999年秋、董亞千が鬱病になってしまい、バンド活動が停滞してしまう。

2000年2月、『非常次序』に「巣穴在望」が収録された。しかし姫賡が同年から長沙の学校に入学したため、休みの期間しかバンド活動ができなくなった。10月、崔旭東がギタリストとして加入。同年頃、董亞千は療養のため、秦皇島で療養生活を送ることになる。

2001年、So Rock! Recordsと契約したが、のち解約となった。4月、張培棟はバンドを脱退し、日本へ留学した。

2002年7月、荀亮がドラマーとして加入した。12月、バンド名を万能ユースホステルと改名した。

改名後 編集

2004年
  • 3月、CD付き雑誌『我愛揺滾楽28』に曲が収録された。
  • 6月、杭天のバックバンドとして、シンガポールで行われた“2004新加坡(シンガポール)芸術節”に参加した。
  • 7月、荀亮が脱退した。
  • 11月、崔旭東が脱退した。
2005年 
  • 10月、張超がドラマーとして加入し、メンバーは董亞千、姫賡、張超となった。
2006年
  • 3月から、本格的はバンド活動を再開する。
  • 4月、魯軼と史立が加入した。4月、インディーズ1stEP『廃人們都在忙什麼?』のレコーディングをスタートさせた。この時、馮江・呂聰・葉婉がドラムやチェロでサポートを務めた。
2007年
  • 4月オムニバス『口袋音楽誠意推荐01』に『不万能的喜劇(Unplugged)』が収録された。
  • 6月28日、MAOライブハウスにて、北京で初のステージに立つ。
  • 10月、北京のモダンスカイフェスティバルで初演。
2008年
  • 6月7日、北京のD22 クラブでライブを行った
  • 6月29日、北京のMAOLIVEHOUSEでライブを行った
2010年
  • 12月、秦皇島と北京と石家荘でライブを行った
2011年
  • 4月30日から5月2日、北京草莓音楽節に参加した
  • 6月11日から12日、西湖音楽節に参加した
  • 7月8日から7月9日、西安遺址公園音楽節に参加した
  • 7月29日から31日、張北草原音楽節に参加した
  • 9月17日、北京黒兔音楽節に参加した
  • 9月18日、上海黒兔音楽節に参加した
  • 9月23日から25日、合肥玩石音楽節に参加した
  • 10月1日、広州創意生活節美麗荒島舞台に参加した
  • 10月2日から5日、長江草莓音楽節に参加した
  • 10月15日から23日、上海ジャズ音楽節に参加した
  • 10月29日から30日、武漢草莓音楽節に参加した
  • 11月17日、北京Noiseyでライブを行った
2012年
  • 3月9日、台湾台北The Wallで「万能青年旅店+白目楽隊」のイベンドでライブを行った。
  • 3月10日、台湾高雄大港開唱(Mega Port Festival)に参加した。
  • 7月6日から9日、北京、上海、武漢、広州でツアーを敢行。
2013年
  • 5月1日、北京草莓音楽節に参加した
  • 6月10日、武漢草莓音楽節に参加した
  • 6月11日、西安城市森林音楽節に参加した
2014年
  • 6月1日、成都草莓音楽節に参加した
  • 9月13日、長沙橘洲音楽節に参加した
2015年
  • 10月18日、台湾台北圓山搖滾辦桌に参加した
2020年
  • 2番目のアルバム『冀西南林路行』を発行した

エピソード 編集

  • 作詞を担当する姫賡は高学歴で、河北師範大学で修士号を取っている。専門は英米文学。その専門を作詞に生かしたという。[4]
  • 歌詞に出る人民商場、師範大学附属中学などは、聖地巡礼の場所となっている。

脚注 編集

  1. ^ 黑暗的心:萬能青年旅店 專訪.音樂是這世界上最美好的事.2012-05-27.[2014-09-15].
  2. ^ 万能青年旅店 | 豆瓣音乐-艺术家
  3. ^ 万能青年旅店 (中国語), 冀西南林路行, https://music.douban.com/subject/35292992/ 2022年8月28日閲覧。 
  4. ^ 网易 (2019年2月13日). “谁是摇滚圈的最高学历代表?”. www.163.com. 2022年8月28日閲覧。