交響曲第19番 (ハイドン)
交響曲第19番 ニ長調 Hob. I:19 は、フランツ・ヨーゼフ・ハイドンが作曲した交響曲。
初期の作品だが、自筆原稿などは残っておらず、正確な作曲時期は不明である。様式上からはボヘミアのモルツィン伯爵に仕えていた時代(1757年から1760年頃)の曲に近いという[1]。
編成 編集
曲の構成 編集
初期ハイドンの交響曲にしばしば見られる、メヌエットを欠いた3楽章形式の曲である。、演奏時間は約12分[2]。
- 第2楽章 アンダンテ
- ニ短調、4分の2拍子、ソナタ形式。
- この時期のハイドンの他の緩徐楽章と同様、弦楽器のみで演奏される。途中、ヘ長調に転調した後のシンコペーションの連続が目立ち、同じ音型は展開部でも繰り返される。全57小節の小曲である。
- 第3楽章 プレスト
- ニ長調、8分の3拍子、ソナタ形式。
脚注 編集
参考文献 編集
- 『ハイドン 交響曲集II(13-27番) OGT 1590』音楽之友社、1981年。(ミニスコア、ランドンによる序文の原文は1964年のもの)