人工タンパク質(じんこうタンパクしつ)あるいは人工機能性タンパク質(じんこうきのうせいタンパクしつ)とは、人工的に設計されたアミノ酸配列を持つタンパク質である[1]。あるいは既存のタンパク質に対して、化学的・遺伝子工学的な手法を以て任意の修飾を加え、機能を変化させたものをこう呼ぶ[2]

なお、無細胞系で人工的に合成されたタンパク質については無細胞タンパク質合成系を参照。

人工タンパク質は任意のアミノ酸配列を持っているため、アミノ酸配列とタンパク質の高次構造との関係を把握するのに役立つ[3]。またタンパク質構造予測と組み合わせて、自己組織化により合体するタンパク質複合体も合成されているほか[4]、人工タンパク質が実際に生体内で機能することも検証されている[5]

脚注編集

  1. ^ 芝清隆「ゲノム時代の人工タンパク質研究」『日本農芸化学会誌』第77巻第7号、2003年、 655-8頁、 doi:10.1271/nogeikagaku1924.77.655
  2. ^ 木村 俊作「人工機能性タンパク質の合成」『高分子』第40巻第9号、1991年、 632-5頁、 doi:10.1295/kobunshi.40.632
  3. ^ 人工タンパク質の完全設計と構造決定に成功
  4. ^ Arnout R. D. Voeta, Hiroki Noguchib, Christine Addy, David Simoncini, Daiki Terada, Satoru Unzai, Sam-Yong Park, Kam Y. J. Zhang, Jeremy R. H. Tame (2014). “Computational design of a self-assembling symmetrical β-propeller protein”. PNAS 111 (42): 15102–7. doi:10.1073/pnas.1412768111. 
  5. ^ Michael A. Fisher, Kara L. McKinley, Luke H. Bradley, Sara R. Viola, Michael H. Hecht (2011). “De Novo Designed Proteins from a Library of Artificial Sequences Function in Escherichia coli and Enable Cell Growth”. PLoS One. doi:10.1371/journal.pone.0015364. 

関連項目編集