仁宗(にんそう、生没年不詳)は、平安時代中期の興福寺の僧。

興福寺の僧の中には10世紀末ごろから符天暦による星占暦算を行う者がいたが、仁宗は982年(天元5年)藤原実資のために宿曜を上申したのを初見とし、以後宿曜師として活躍した。995年(長徳元年)造暦の宣旨を賜り、暦博士賀茂光栄とともに造暦を行った。その功により1000年(長保2年)西大寺別当に任じられている。