『品類抄』(日朗師)(ひんるいしょう にちろうし)は、日向念仏宝塔道場建設等の謗法に触れた

日朗師の遺言

抑も甲斐の國波木井の郷身延山久遠寺と申すは日蓮聖人九箇年法華経読誦の山なり。(中略)日蓮何国にて死すといえども墓をば身延山に立て置きて彼の山を守るべしと御遺言ありしかば、御骨を頸に懸け身延山に閉じ篭り彼の山を守るところに久遠寺の大檀那波木井殿、三の謗法これあるに依って日照・日朗・日興・日頂・日持の五人は同心に彼の山出る事一定なり。夫れ三の謗法とは一には伊豆の三島明神に戸張を掛る事一定なり、二には鎌倉の八幡宮に神馬を引く事一定なり。三には如法行の為に国中の謗法者を勧進する事一定なり。波木井の謗法は限りなきに依りて五人同心に彼の山を出るところに、彼の日向は日蓮聖人弘通の本意に背き大謗法の波木井殿の施を受けて彼の山に留まる事師敵対なり。(中略)末代文証の為これを註し畢んぬ。

これと同様に、日向の謗法の話は、他派にも存する。

関連項目 編集