坂口 寛敏(さかぐち ひろとし、1949年8月22日 - [1])は、日本抽象画家、インスタレーション作家、洋画家東京芸術大学美術学部名誉教授。

経歴 編集

福岡市に生まれる。幼少期より洋画家手島貢の絵画教室に通う。1965年福岡県立修猷館高等学校に入学[1]。美術部に入部し、顧問の河原大輔からデッサンの指導を受ける[2]。1968年卒業[3]。1973年東京芸術大学美術学部絵画科油画専攻を卒業。同年大学院油画奨学賞である大橋賞を受賞し、1975年同大学院美術研究科修士課程油画を修了(野見山暁治研究室)[1]

1976年西ドイツに渡り、ミュンヘン大学付属語学学校でドイツ語を学んだ後、1977年11月ミュンヘン美術アカデミー絵画科のユルゲン・ライプカの教室に入学。1983年卒業し、マイスターシューラーの学位を受ける。8月から9月にかけてカーム市立ギャラリーにおいて初の個展を開催する[1]

1984年帰国し、制作拠点を福岡に移す。1986年東京での活動を開始、東京芸術大学美術学部絵画科油画専攻非常勤講師となり、1991年同講師(油画第8研究室)、1994年同助教授を経て、2003年東京芸術大学大学院美術研究科絵画専攻油画第3研究室教授に就任する。哲学者パスカルへのオマージュを、絵画やドローイング、インスタレーションといった様々なかたちで作品化している[1]

2017年東京芸術大学美術学部教授を退任し、制作拠点を福岡、東京および秩父にする[1]

脚注 編集

  1. ^ a b c d e f 坂口寛敏『坂口寛敏 パスカル 庭・海・光』(東京芸術大学美術学部、2017年)186-188頁
  2. ^ 東京修猷会 第515回二木会(2004年10月14日(木))
  3. ^ 『修猷館同窓会名簿 修猷館235年記念』(修猷館同窓会、2020年)同窓会員274頁