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フルート協奏曲ト短調』(La notteRV.439作品10-2は、アントニオ・ヴィヴァルディが作曲したフルート協奏曲の一つ。全6楽章。フルート協奏曲集作品10の第2曲である。原曲はRV.104(フルート、2つのヴァイオリン、ファゴット、通奏低音のための協奏曲)。

夜(notte)という標題の通り、一部の楽章に「幽霊」(Fantasmi)、「眠り」(Il Sonno)という副題もついている。作品10はいずれもフルート(フラウト・トラヴェルソ)のために作曲されたものであるが、現代ではリコーダーを使用する場合もある(YouTubeで視聴できる)。

楽曲解説編集

編成編集

独奏フルート、合奏部は第1・2ヴァイオリンヴィオラ通奏低音チェロコントラバスチェンバロ

第1楽章編集

Largo. ト短調、4分の3拍子で、終始フラット1つの調号で書かれているが、E音の臨時記号によりト短調となる。4,5小節にも及ぶフルートのトリルが当時のイタリアの夜の情景を描き出している。

第2楽章編集

Presto. ト短調、4分の4拍子で、「幽霊」(Fantasmi)という副題がついている。高音部と低音部のカノン風の進行である。フルートは16分音符と32分音符、細かな3連符と終止せずそのまま第3楽章へと続く。

第3楽章編集

Largo. ヘ長調、4分の3拍子。通奏低音は休みである。緩徐楽章であるので単に楽譜通りに演奏すると味気ないものとなってしまう。

第4楽章編集

Presto. ト短調、4分の3拍子で、フルートとヴァイオリンが分散させた和音にのせて音楽を進行させていく。ヴィオラ、チェロ、コントラバスには移弦の技術を要するが、ここで特筆するほどではない。

第5楽章編集

Largo. ハ短調、4分の4拍子で、「眠り」(Il Sonno)という副題がついている。「チェンバロは休止で、弦楽合奏は、弱音器をつける」との指定がある。和声の持続音だけで音楽が進行する。

第6楽章編集

Allegro. ト短調、4分の4拍子で、カノン風の進行。14小節後からフルートのソロが始まる。その後トゥッティとなった後フルート、第1ヴァイオリン、チェロのソロとなるがヴァイオリンにはヴァイオリン協奏曲とも思えるような移弦の技術を要する箇所が存在する。

その他編集

この曲を有名にさせたのは、資生堂マキアージュのCMである。第6楽章を聞くことができた。