宣教師の立場
『宣教師の立場 マザー・テレサの理論と実践』(せんきょうしのたちば マザー・テレサのりろんとじっせん、The Missionary Position: Mother Teresa in Theory and Practice)は1995年に刊行されたクリストファー・ヒッチェンズの著作。マザー・テレサの慈善活動を極めて否定的に扱った書籍。彼女を実際は偏狭で、有力者には媚びる姿勢を見せ、金集めに奔走する人物として描写している。リチャード・ドーキンスは『神は妄想である』でマザー・テレサを批判する際に、本書の題をあげている)[1]。ヒッチェンズはチャンネル4のドキュメンタリーHell's Angelでもマザー・テレサ批判を行なっている。
評価
編集本書の刊行元であるVersoは肯定的な書評を載せたメディアとしてIn These Times、The Sunday Times、San Francisco Bay Guardian、ニューヨーク・タイムズをあげている。このうちニューヨーク・タイムズでの書評はブルーノ・マドックスによって書かれた[2]。
米国カトリック連盟のウィリアム・A・ドナヒューは本書を批判し、同団体のウェブサイトに反論文を掲載している。
脚注
編集- ^ リチャード・ドーキンス 2007, p. 427.
- ^ New York Times book review
参考文献
編集- リチャード・ドーキンス『神は妄想である―宗教との決別』垂水雄二訳、早川書房、2007年5月25日。578頁。ISBN 978-4-152-08826-0。