宮城郷(みやぎごう)は、平安時代に日本の陸奥国宮城郡にあったである。現在の仙台市宮城野区苦竹と推定される。

倭名類聚抄』が宮城郡の郷を列挙する中に見える[1]。他の史料には見あたらないが、戦国時代に書かれた『奥州余目記録』が鎌倉時代はじめの宮城家業の活躍を記すくだりに、「にかたけの郷を宮城本郷と申」すとある[2]。宮城本郷が宮城郷の中心を意味するなら、宮城郷も苦竹付近にあったことになろう[3]

脚注 編集

  1. ^ 『和名類聚抄郡郷里驛名考證』477頁。
  2. ^ 「余目記録」、『仙台市史』第8巻77頁。
  3. ^ 『仙台市史』通史編2(古代中世)113-114頁。

参考文献 編集

  • 池邊彌『和名類聚抄郡郷里驛名考證』、吉川弘文館、1981年。
  • 仙台市史編纂委員会『仙台市史』第8巻(資料編1)、仙台市役所、1953年。
  • 仙台市史編さん委員会『仙台市史』通史編2(古代中世)、仙台市、2000年。