小塚明朝(こづかみんちょう)は、小塚昌彦が制作指揮を行いアドビが作成した明朝体の和文OpenTypeフォントAdobe ReaderなどのAdobe製品に付属している。Pr6Nは異体字セレクタにも対応している[1]

書体のサンプル

歴史

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CID-Keyed Fontファイルフォーマットを採用したAdobe TypeLibrary 2.0J初のオリジナルフォントとして、1998年1月下旬に出荷。Adobeはそれまで自社製の欧文書体を62書体発表していたが、和文書体は初だった[2]。用意されたウェイトは六つ(EL、L、R、M、B、H)。すべてコンピュータ上で制作されたため紙の原字は存在しない[3]。その後、DTPソフトAdobe InDesignOpenType版の小塚明朝Pro(L)がバンドルされた[4]

2007年、本フォントの製作者である小塚昌彦が『日本タイポグラフィ年鑑』の第6回佐藤敬之輔賞を受賞した[5]

バージョン

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[要出典]

  • Adobe-Japan1-3に対応。9,354のグリフを含む。
  • Adobe-Japan1-4に対応。15,444のグリフを含む。
  • (1)Adobe-Japan1-6に対応、(2)JIS2004基準の字体に対応する、(3)IVS(Ideographic Variation Sequences)に対応。23,058のグリフを含む。

関連項目

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脚注

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  1. ^ 汎用電子コレクションは対応していない。
  2. ^ 『DESIGN PLEX』9号/1998年1月号、p113、アドビシステムズ、オリジナル和文書体「小塚明朝」を発表
  3. ^ 『+DESIGNING』1号/2007年11月号、p160、文字をつくる人4 小塚昌彦
  4. ^ 『DESIGN PLEX』45号/2001年1月号、p73、合成フォント
  5. ^ 『デザインの現場』154号/2007年8月号、p79、DESIGN MIX JUICE

外部リンク

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