岑姫(みねひめ、元和2年(1616年) - 寛永12年4月22日1635年6月7日))は、仙台藩初代藩主伊達政宗の三女。母は側室の勝女多田吉広の娘)。涌谷伊達家伊達宗実の正室。

生涯 編集

元和2年(1616年)、伊達政宗の三女として生まれる。政宗50歳の時の子である。寛永4年(1627年)11月14日、12歳で伊達家一門(涌谷伊達家)の伊達宗実に嫁ぐ。婚礼の際、父の政宗は新夫の宗実に祝儀として脇差しを贈り、祝宴を開いたという。

しかし子は授からないうち、寛永12年(1635年)に病死した。享年20。法名は清浄院樹岑蔭涼。

その後、夫の宗実も寛永16年(1639年)に病死し、夫の父伊達定宗は、岑姫のために清浄院(涌谷町)、宗実のために谷陽院(小牛田町)をそれぞれ建立し、菩提を弔ったという。

参考文献 編集

  • 伊達真美『伊達家の風景』
  • 高橋富雄『伊達政宗のすべて』