志願兵補充部隊 (英語: Volunteer Reserves)はイギリス軍における有志・非常勤の予備役部隊である[1]正規予備役英語版と異なり、志願兵補充部隊は召集に応じて即戦力となることを期待できる退役軍人を含んでいない[nb 1]。 その代わり、志願兵補充部隊は日常的に正規軍と一緒に訓練や軍事作戦に参加する民間ボランティアで構成されている。志願兵補充部隊は定められた任期の間、正規軍人と統合された「錬度の高い」兵士として、国内・海外問わず任務にあたる。実際に、ほぼすべての主要な軍事作戦において国防義勇軍が正規軍たるイギリス陸軍とともに派遣されている[2]。 志願兵補充部隊に10年勤続すると、"V.R."のポスト・ノミナル・レターズの使用が許される[3]

志願兵補充部隊は大学教練部隊英語版を含んでいる。大学教練部隊は義務兵役ではなく、むしろイギリスの大学生に学生連隊英語版という形で軍務への関与と軍事訓練の機会を提供するものである。

構成 編集

 
訓練中のイギリス海兵隊予備員(2013年)

志願兵補充部隊はイギリス四軍(陸軍海軍海兵隊空軍)のそれぞれに対応して設けられており、各正規軍の一部として軍事作戦にあたる。

フューチャー・リザーブス 2020 編集

2012年に行われた"フューチャー・リザーブス 2020"の見直しにおいて、志願兵補充部隊(大学教練部隊および空軍志願兵補充部隊を除く)を正規軍に統合し、海外派兵への対応能力を高めることとされている[1]

関連項目 編集

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  1. ^ ただし、退役軍人にも志願資格はある。

脚注 編集

  1. ^ a b Future Reserves 2020 – The Independent Commission to review the United Kingdom's Reserve Forces” (PDF) (2011年7月18日). 2012年8月17日閲覧。
  2. ^ The Army Reserve, army.mod.uk, Accessed 11 December 2014
  3. ^ [1], UK Government, Accessed 16 May 2015

外部リンク 編集