提喩

修辞技法のひとつ

提喩(ていゆ、シネクドキー英語: synecdoche)は、転義の一種。上位概念を下位概念で表す、また逆に下位概念を上位概念によって表す修辞技法

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といった関係がある。

具体例編集

上位概念→下位概念

  • 「お花見」:この「花」は、その一種である「桜」を意味する。
  • 「石」:文脈により、半導体素子や、宝石類などを指す。
  • 「本(ホン)」:演劇関係者の間でシナリオを意味する。
  • 「笛(ふえ)」:音楽関係者(特にオーケストラ)の間ではフルートを意味する。同じく「ラッパ」はトランペットである。

下位概念→上位概念

  • 「お茶でも飲みに行きませんか」:ここでの「お茶」は「飲み物」全般を意味する。
  • 「人はパンのみに生くるにあらず」:「パン」は「食べ物」、あるいは広く「物質的充足」の意味で用いられる。

関連項目編集