教卓(きょうたく)は、教授者[1]教員指導者など)が教室に代表される講義用の空間で用いるである。

スチール製の教卓(日本)。

教壇と教卓

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教卓は教授者が立つ台である教壇(きょうだん)の上に置かれるもの・教壇の前の床に置かれるもの・教壇が無いまま床に置かれるものに大別できる。

なお「教壇」という語は教壇・教卓・黒板など教授者が用いる設備一式を指す語として使われる場合、ひいては学習者側に対してこれらの設備を用いる教授者側の立場を指す語として使われる場合もある。そこから教育者としての立場である「教職」を意味する換喩的な表現として使われることが多い[2]

古今東西の教卓

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椅子と机の文化が一般的なヨーロッパでは、古くは中世大学に書記机の流れを汲む教卓と椅子が一体となった形の座席が見られる。日本の場合は専ら木製床や畳などに座る文化を持つことから、武家の教育施設や江戸時代寺子屋などに教卓は置かれず、教授者側・学習者側共に書見台や床面に座って使う背の低い書記机を用いた[3]

古今東西教卓と言えば大抵木製であったが、近現代では金属製品が広く一般に普及するに伴って、学習者用(現代の日本であれば、幼児・児童・生徒・学生用)の机と同じく、必ずしも木製とは限らなくなった。それでも学習者用の椅子と机に比べれば、まだ木製である場合が多い[4]

ギャラリー

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脚注・出典

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  1. ^ ここでいう「教授者」とは、教授する者で学問・技芸を教え授ける者を指す。教育制度の下での教育者である教授(教授者)とは定義が異なるので注意。
  2. ^ 用例として、教壇をおりるは教職を退くの意味である。
  3. ^ ただし、幕末ともなればその限りで無く、西洋の習慣の流入もある。
  4. ^ あるいは構造物として木材が占める割合が前者に比して多い。

関連項目

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