日本ろう者劇団(にほんろうしゃげきだん)は、日本のろう者による劇団。1980年に黒柳徹子米内山明宏らによって結成された[1]。『社会福祉法人トット基金日本ろう者劇団』という名称も、使われている。

概要 編集

1980年4月に、『東京ろう演劇サークル』として、設立される[2]1981年に、『日本ろう者劇団』と改称されることとなる[2]1982年に、『社会福祉法人トット基金』の付帯劇団となる[2]

ジャンルは、手話劇であるが、手話狂言が注目を集めるほか、オリジナル創作劇も上演される[3][2]

手話狂言は、社会福祉法人トット基金理事長の黒柳徹子の発案で、狂言師の三宅右近の指導を受け、日本ろう者劇団が始めたジャンルである[4]1987年、昭和62年度文化庁芸術祭演劇部門で、手話狂言が、芸術祭賞を受賞する[2]。なお、手話狂言は、イギリスやフランスなど海外公演がなされている[5]

メンバー 編集

日本ろう者劇団公式ページの劇団員紹介より、2012年12月現在[6]

代表

女優

  • 小泉文子
  • 五十嵐由美子

俳優

  • 廣川麻子
  • 鈴まみ
  • 數見陽子

男優

  • 米内山明宏
  • 井崎哲也
  • 砂田アトム
  • 江副悟史
  • 中江央
  • 今井彰人

演目の一部 編集

手話狂言

  • 泣尼
  • 鬼瓦
  • 髭櫓
  • 附子
  • 佐渡狐
  • 墨塗

視覚演劇

  • お初 曽根崎心中の真実
  • 小次郎 対 武蔵
  • 観客席
  • 清姫道成寺

所在地 編集

  • 東京都品川区西品川2丁目2番16号 トット文化館
    トット文化館では、手話教室が開催されている[7]

脚注 編集

  1. ^ 斉藤くるみ『少数言語としての手話』東京大学出版会、2007年、129頁。 
  2. ^ a b c d e 社会福祉法人トット基金日本ろう者劇団
  3. ^ 日本ろう者劇団の紹介
  4. ^ 斉藤くるみ『少数言語としての手話』東京大学出版会、2007年、131頁。 
  5. ^ 日本ろう者劇団手話狂言欧州公演
  6. ^ 日本ろう者劇団 劇団員紹介
  7. ^ トット手話教室

外部リンク 編集