公益社団法人日本弘道会(にほんこうどうかい)とは、東京都千代田区に存在する公益社団法人

概要 編集

1876年、西村茂樹が東京修身学社を設立[1]。1884年に日本講道会と改称され[1]、さらに1887年には日本弘道会へと改組した[1]。創立理念は、儒学と西洋哲学の共通点を「真理」と定め、それを日本道徳の「標準」とすること、その「標準」を広く普及・実行するための道徳の会を設立することであった[1]。1887年9月、会長に西村茂樹、副会長に南摩綱紀、常議員に日下部三之介らが選出された[1]。同年11月、機関誌『弘道会雑誌』を刊行[1]。1889年10月『日本弘道会叢記』と改称し、さらに1892年5月から『日本弘道叢記』と改称した[1]

国民道徳の普及に努め、教育勅語皇室中心主義の政府の政策を民間から支えた[2]

1914年に現在の拠点である東京都千代田区の土地を購入。現在では内閣総理大臣の認定する公益社団法人、文部科学大臣所管の社会教育関係団体となっている。拠点である日本弘道会ビルは1985年に竣工[3]。公式サイトでは、機関紙の大正時代からのバックナンバーダウンロードできるようになっている[4]

脚注 編集

  1. ^ a b c d e f g 林子博「森有礼文政期の「倫理」科教科書『布氏道徳学』の考察-日本弘道会誌上の批判に着目して-」『京都大学大学院教育学研究科紀要』第61巻、京都大学大学教育学研究科、2015年3月、215-227頁。 
  2. ^ 日本弘道会|世界大百科事典 第2版”. コトバンク. 2019年12月9日閲覧。
  3. ^ 組織について”. 公益社団法人日本弘道会. 2019年12月9日閲覧。
  4. ^ 弘道 過去の発行状況”. 公益社団法人日本弘道会. 2019年12月9日閲覧。

外部リンク 編集