日本灯台英語: Japanese Lighthouse)とは北マリアナ諸島サイパンガラパンのネイビー・ヒル頂上にある放棄された灯台である。1974年、アメリカ合衆国国家歴史登録財に登録された。日本人が建設し、第二次世界大戦まで稼働していた数少ない灯台の1基である[2]

日本灯台
Japanese Lighthouse
1990年以前の灯台 地図
日本灯台 (ガラパン)の位置(北マリアナ諸島内)
日本灯台 (ガラパン)
位置 北緯15度12分42.2秒 東経145度43分53.9秒 / 北緯15.211722度 東経145.731639度 / 15.211722; 145.731639座標: 北緯15度12分42.2秒 東経145度43分53.9秒 / 北緯15.211722度 東経145.731639度 / 15.211722; 145.731639
所在地 北マリアナ諸島サイパンガラパン ネイビー・ヒル
土台 1944年
構造 コンクリート
塔高 ~50 ft (15 m)
建設 1934年
引退 1944年
ARLHS番号

MAI-001

登録日1974年12月19日
登録コード74002224[1]
運営北マリアナ諸島
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設計 編集

塔高は約15メートル(50フィート)でコンクリート建築の白い塔に平屋の灯台守宿舎がある[3]。灯台の資材になったコンクリートは焼かれたサンゴと貝殻で出来ているが簡単に風化してしまった[4]

歴史 編集

サイパン西岸にあるタナパグ港に入港する船舶を支援するため1934年に建設された[2]。当時サイパンは委任統治領南洋諸島として大日本帝国が統治していた。灯台は1944年のサイパンの戦いにてアメリカ合衆国海軍による砲撃で損傷し続けるまで稼働していた[2]。戦時中、灯台は再建されることはなく、戦後になっても放棄され続けた。しかし、銅製のドームは撤去され物置に保管された[4]。1974年12月19日に灯台はアメリカ合衆国国家歴史登録財に登録された[1]

1990年、灯台は改築、増築されレストランとして利用されるようになり、長年塔の頂上から撤去されていたドームも元に戻された[5]。しかし、1994年か95年にレストランは閉店した。2007年に落書きでいっぱいだった灯台は再塗装された[6]。2010年、マリアナ海溝海洋ナショナル・モニュメント英語版のビジターセンターとして使用する計画も上がっている[7]

関連項目 編集

脚注 編集

  1. ^ a b NPS Focus”. National Register of Historic Places. National Park Service. 2013年7月10日閲覧。
  2. ^ a b c Lotz 1974, sec. 8.
  3. ^ Rowlett, Russ (2012年9月13日). “Garapan Light, Saipan”. Lighthouse Directory. University of North Carolina at Chapel Hill. 2013年7月10日閲覧。
  4. ^ a b Lotz 1974, sec. 7.
  5. ^ Brinson, Linda C. “Garapan Lighthouse, Northern Mariana Islands”. 10 Most Endangered Lighthouses in the World. HowStuffWorks. 2013年7月10日閲覧。
  6. ^ Calindas, Marconi (2007年9月11日). “Lighthouse gets a facelift”. Saipan Tribune. http://www.saipantribune.com/newsstory.aspx?newsID=72215 2013年7月11日閲覧。 [リンク切れ]
  7. ^ Eungenio, Haidee V (2010年4月16日). “CNMI works on Lighthouse report for possible visitors center site”. Saipan Tribune. オリジナルの2013年7月10日時点におけるアーカイブ。. https://archive.is/20130710174225/http://www.saipantribune.com/newsstory.aspx?newsID=98839 2013年7月10日閲覧。 

出典 編集