日記猿人(にっきえんじん)とは、1996年から2000年にかけて存在したWeb日記のリンク集。名称の「猿人」はEngineにひっかけて作られている。

沿革 編集

1995年Web日記リンク集である「日記リンクス」というサイトがあった。Web管理者の名前から通称「津田日記リンクス」と言われていたこのサイトは、日記猿人が持っている「おもしろかった日記に投票する」という機能をすでに持っていたが、参加者同士の内紛のため機能を停止した。参加者の中の有志が新しくプログラムし、稼動させたのが「日記猿人」である。

日記猿人の主な機能

  • 自分の日記を更新して報告すると新着リストに掲載される。
  • 自分の日記貼り付けた投票ボタンを押すと、投票順位リストに加算されて順位が上がる。
  • 投票結果は朝5時にリセット。日、週、月、年、総累計のリストも存在した。

マスコミで紹介されたり、ネット人口の増大により、参加者が10000人を超えたころから新規機能として「マイ日記猿人」が作られた。これは、自分の読みたい日記のみを抽出してリスト化していた。

1997年頃に創立者の一人である「ばうわう」(Shinya B Watanabe)が、違反行為を行い主に立花岳志により追放処分となる。これに抗議したばうわうは、自らの日記「とほほ日記」を「日記猿人」という名前に改称。 テレビCMについて書かれた同名の日記が検索で出てくるのはこの事件のためである。

(なお、ばうわうがこのような行為に出たのは「日記猿人」という名称がばうわうの発案であり、ばうわうが著作権を持つと主張していたため。ちなみに、学説や判例で題名やタイトルは著作権法の保護対象外とされている)。

1999年までこの問題は尾を引き、現状のシステムの刷新の時期とあいまって名称を公募、2000年から日記才人(にっきさいと)に名称変更したが、こちらも2007年7月14日に稼働を停止した。