明細書

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明細書 (めいさい-しょ[注 1]、または、めいさい-がき[注 2] ) とは、内容を細かく記すること。また、細かく記した書類。

なお、明細 (めいさい) は明細書の略で使用されることもあるが、通常は細かい点まではっきりとしててくわしい こと。また、そのさまを表す[注 3]

内訳書編集

内訳、内訳書 (内分書、うちわけ-しょ)は、金銭の総額、 物品の総量に対し、その内容を項目別に細かに分けた明細の意で使われている[注 4]。現在では見積書のように一覧形式で、品物等の名称や形番等からその数量、単価、金額が項目ごとに記載される。

なお、内訳、内分(うち-わけ) とは、事の次第、事情を表す言葉。

例えば、歌舞伎・彩入御伽草(1808) 皿屋敷の場「この場の不足は私し事。 身共は受取り帰らねば、役目の表が済みませぬ。この内訳(ウチワケ)、承(うけたま) はりたい」などと使用される。

内訳話 (うちわけ-ばなし)は 事の次第、内情をあからさまに述べる話。落語・夢の後家 (1891、三代目三遊亭円遊)に「また御夫婦互ひに其打訳 (ウチワケ)話をして、御亭主が実は斯う云ふ訳であると云ってお話しになり」 がある。

内訳ける(うち-わ·ける) は、隠さないで話す、うち明ける、の意味[注 5]

関連項目編集

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  1. ^ めいさいしょ の記述は、日本財政経済史料-九:戸口之部,武家,宝暦一三年(1763) 八月「諸向より分限帳懸りへ差出候明細書」や英和商業新辞彙(1904、田中、中川、伊丹) 「Specification 明細書 - 説明書、質問に答ふる場合とか或は製品に関する説をなした書類を云ふ」とある。さらに『邯鄲』(1950、三島由紀夫) で「会社の資本金と僕個人の資産との明細書」などがある
  2. ^ めいさいがきは、改正増補和訳英辞書(1869「Muster-roll 明細書 (メイサイガキ) 軍勢ノ目録」、道草(1915、夏目漱石) 二〇「彼は未だ曾て月末に君の手から支出の明細書(メイサイガキ)を突き付られた例がなかった」などがある。
  3. ^ 仮名草子、智恵鑑(1660) |三.一三で「色々せんぎし拷問をくはへ給へば、 一々めいさいにぞしれける」、また書言字考節用集(1717)九で「明細 メイサイ 微細義全」、黄表紙・江戸生艶気棒焼(1785)上で「ことめいさいめいさい。かみ代はんこうだいにおよばず、ただじゃ」、古道大意 (1815)上で「古き書物をば、悉く御集めなされ、夫を明細に御吟味あって」、『日本人のへそ』(1969、井上ひさし) 一幕,一七で「お給料の明細をガラス張りにしてほしいわね」などの記述がある。
  4. ^ 『米欧回覧実記』(1877、久米邦武) 一.二で「平均教数の内訳は、北部にては五万五百五十弗(ドル)にてなり」や『浮雲』(1887-89、二葉亭四迷) 三, 二八「支度に費(つか)った金額の総計から内訳まで細々(こまごま)と計算をして」といった記述がある。
  5. ^ 和英語林集成(再版) (1872)に 「ハジラトワネバー リガ ワカラヌカラ uchiwakete (ウチ ワケート)ハナス」、落語 , 花見趣向 (1897、四代目橘家円像)で「左様な身に大望の有るお方かへ。内訳 (ウチワケ)て某(それがし)にまでお話し下さい」などがある。