月と寝る女 またぐらの面影

月と寝る女 またぐらの面影』(つきとねるおんな またぐらのおもかげ)は、石川欣監督の日本映画[1]

月と寝る女 またぐらの面影
監督 石川欣
脚本 石川欣
出演者 奥田咲
佐藤良洋
あけみみう
編集 石川欣
製作会社 ラブパンク
配給 オーピー映画
公開 日本の旗 2020年12月20日
上映時間 70分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
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概要 編集

石川欣ピンク映画復帰第2作。前作の『優しいおしおき おやすみ、ご主人様』と同じく髙原秀和がプロデュースを行う[2]

主演の奥田咲と佐藤良洋は20代から60代までを演じ[3]、物語は佐藤演じるマコトのモノローグで進められていく。

劇中で使用したギターはすべて石川の私物であり[4]、挿入歌も石川がギターとキーボードを演奏している。

特集上映「OP PICTURES+フェス2021」では2021年11月12日[5]より『フルムーンラバーズ』のタイトルで上映[6][7]

ストーリー 編集

男は愚かでロマンチスト、女はしたたかで逞しく。大学生のカップル、ユミとマコト。22歳、バンド活動中に出会った2人だが、マコトはミュージシャンになるという夢をかなえるために上京、遠距離恋愛となる。売れないままのマコトはユミの父に結婚を反対され、連絡も途切れていく。11年後の月の出る33歳。東京で自暴自棄に生きるマコトのもとに、ユミがあらわれる。年齢がぞろ目になる11年後のハーベストムーンにまた会おうと[3]。合言葉はモモヤ/パンション。愛してる、永久に。いっしょにはなれない永遠の恋人の44年間の物語。

登場人物 編集

ユミ
演 ‐ 奥田咲
22歳でマコトに告白された女性。新潟出身。マコトと出会うまでは処女だった。セックスを繰り返すごとに主従関係が逆転、現実主義である指揮を執るようになっていく。マコトの上京後はぞろ目になる年のハーベストムーンに会う約束をする。ピアノ科卒でアレンジ担当。のちにサカノウエ病院夫人となる。
高倉マコト
演 ‐ 佐藤良洋
ギタリスト。新潟出身。マコトとの関係を“地球最高のカップル”と称する本作の事実上の主人公。ネトラレ癖があるため、ユミにも浮気を薦めていたが、徐々に不安に襲われていく。デモテープを送った音楽プロデューサーに誘われ上京するも契約解除。二度目のチャンスも中華料理屋のバイトで指を切り機会を逃す。ユミから別れ話を切り出された際には一時的に無気力となった。のちにバーの厨房担当となり、合間を縫って作曲活動を再開する。
カオリ
演 ‐ 加藤絵莉
マコトが30代で出会うバーの店員。マコトは音楽の夢破れ、他人の人生もめちゃくちゃにしたいと思っていた際に出会い、店内で全裸にさせるなどしていたが、それにすら興奮するマゾヒスト。マコトとのいちゃつきでアキレス腱固めを繰り出すなど、プロレス・格闘技に詳しい。
さくら
演 ‐ あけみみう
マコトが30代で出会う東京の占い師。占いはイマジネーションではなく統計学というモットーを持つ。マコトの特技であったピロートークを否定しており、肉体の交わりに集中したい派。のちにマコトと結婚。
シュウヘイ
演 ‐ 安藤ヒロキオ
22歳とき組んだバンドのギター担当。マコトとともにユミともに告白するが、選ばれずに玉砕する。
その他出演

スタッフ 編集

  • 監督・脚本・編集:石川欣
  • プロデューサー:髙原秀和
  • 撮影監督:田宮健彦[8]
  • 助監督:森山茂雄、福島隆弘
  • 録音:田中仁志
  • スチール:本田あきら
  • メイク:三田めぐみ
  • 仕上げ:東映ラボ・テック
  • 制作プロダクション:ラブパンク
  • 配給・提供:オーピー映画

脚注 編集

  1. ^ 月と寝る女 またぐらの面影”. pg-pinkfilm.com (2020年12月18日). 2020年12月20日閲覧。
  2. ^ 2020年ラストピンク!『月と寝る女 またぐらの面影』”. 髙原秀和@takaharahdkz (2020年12月17日). 2020年12月17日閲覧。
  3. ^ a b 上野オークラ劇場「上野オークラ劇場2020年12月上映プログラム」Vol.155 3頁(2020年12月発行)
  4. ^ 横浜光音座「横浜光音座II2020年12月上映プログラム」 4頁(2020年12月発行)
  5. ^ 『フルムーンラバーズ/月と寝る女 またぐらの面影』作品情報”. cinemacafe.net. 2022年4月8日閲覧。
  6. ^ Inc, Natasha (2021年10月22日). “R15+ピンク映画の祭典「OPフェス」ラインナップ解禁、ビジュアルにはきみと歩実”. 映画ナタリー. 2021年10月22日閲覧。
  7. ^ フルムーンラバーズ : 作品情報”. 映画.com. 2021年11月12日閲覧。
  8. ^ Inc, Natasha (2021年2月7日). “ピンク映画の灯を絶やさず!作品賞や俳優賞選出する「ベストテン2020」投票受付中(コメントあり)”. 映画ナタリー. 2021年2月24日閲覧。