札幌市交通局40形電車(さっぽろしこうつうきょく40がたでんしゃ)は、1921年に登場した札幌市電路面電車車両である。

概要 編集

車両番号 製造年月 製造元 廃車年月
41号 1921年8月 枝光鉄工所 1948年8月
42号 1949年1月
43号 1952年7月
44号 1949年1月
45号
46号 1922年8月 1950年8月
47号 1948年8月
48号 1949年1月
49号 1952年7月
50号 1948年8月
51号
52号 1949年1月
53号
54号 1923年8月 東洋車輌 1950年8月
55号 1952年8月
56号 1949年1月
57号 1952年8月
58号 1949年1月
59号 1924年8月 名古屋
電車製作所
1950年8月
60号
61号 1952年8月
62号
63号 1952年7月
64号 1948年8月
65号 1949年1月
66号 1952年8月
67号 1952年7月
68号

1921年(大正10年)から1924年(大正13年)にかけて札幌電気軌道株式会社が導入した木造4輪単車。41~68号の28両。

開業時に購入した10形ではオープンだった運転台には戸が付き、客室と一体となった。ダブルルーフ部には水雷型ベンチレータが取り付けられていた。救助網は小型化され、フロントオーバーハング下に移動した。トロリーポールは1本で、折り返し時には向きを変える必要があった。

1927年(昭和2年)の市営化後、1948年(昭和23年)8月から1952年(昭和27年)8月にかけて全車廃車となった。水1~4号(1・2号は2代)、貨2~6号(2号は2代)の種車となったほか、コントローラほか電装品はササラ電車のブルーム駆動や22号電車の復元に流用され、一部の車両の車体は引揚者用住宅として払い下げられた。

主要諸元 編集

  • 全長:8,229mm
  • 全幅:2,209mm
  • 全高:3,454mm
  • 自重:7.0t
  • 定員:42人
  • 出力・駆動方式:26.11kW×2(41・42号)、22.38kW(43~56号)、17.25kW×2(57~68号)・吊り掛け式
  • 台車型式:ブリル21E