桑栄メイト
桑栄メイト(そうえいメイト)は、かつて三重県桑名市桑栄町にあった複合用途ビル。なお、当ビルの正式名称は桑栄ビル[1]であるが、当ビル入店者で組織される協同組合[2]の名称である、桑栄メイトが当ビルの名称として広く知られていた。2020年(令和2年)7月31日に閉館し、桑栄ビルは今後取り壊される予定である。
桑栄メイト (桑栄ビル) | |
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情報 | |
用途 | 店舗、事務所、住宅 |
管理運営 | 桑栄ビル管理組合法人 |
構造形式 | 鉄筋コンクリート造 |
延床面積 | 7,848 m² |
階数 | 地上6階、地下1階 |
エレベーター数 | 2 |
竣工 | 1973年(昭和48年)10月 |
開館開所 | 1973年10月10日 |
所在地 |
〒511-0078 三重県桑名市桑栄町2番 |
座標 | 北緯35度4分1.53秒 東経136度41分4.70秒 / 北緯35.0670917度 東経136.6846389度座標: 北緯35度4分1.53秒 東経136度41分4.70秒 / 北緯35.0670917度 東経136.6846389度 |
概要
編集桑栄ビルと桑名駅東口とは直結しており、同駅東口のロータリーに面する。飲食店・物販店・サービス店・事務所・診療所など商業店舗と、住宅が入居する複合用途ビルである。主に、地階から2階は飲食店などの店舗が、3・4階は事務所や診療所などが、5・6階は住宅が入居している。2階の西側出入口は桑名駅東口橋上駅舎から当ビル・「桑名駅前」バスセンター・西桑名駅方面へと繋がるペデストリアンデッキと接続しており、また2階の東側出入口は連絡橋を介してサンファーレと接続されており、当ビルを通ることにより桑名駅東口からサンファーレまで雨に濡れずに行くことが可能である。
1969年に着手された桑名駅前市街地再開発事業の一環で、当ビルは「施設建築物N棟」(Nは北の意味)として建築が計画され、1973年10月に完成、供用を開始した[3]。同再開発事業では、「施設建築物E棟」(Eは東の意味)として、商業ビル「パルビル」も1972年10月に建設されたが、そちらはテナント売上高減少により1997年7月には閉鎖、建替が行われ、店舗・事務所・分譲マンションが入居する「サンファーレ」として2006年4月に開業した[4]。
当ビルは老朽化が進行しており、はじめは建替を検討していた[5]が、同時期に桑名駅の改良工事が進行していたため退去が妥当と判断された。その末、2020年7月31日をもって全テナント含め閉館する意向を示した[6]。
中には開館当初から閉館まで入居していたテナントもあり[7][8]、桑名駅前を象徴する商業施設の閉館として広く報道された[9][10][11][12]。
閉館が決まって以降、テナントは店舗により順次閉店したが、2020年7月31日をもって全館閉館した。
4-5年をかけて解体される見込み。
沿革
編集- 1972年(昭和47年)5月 - 「広報くわな」上で、当ビルとパルビルの名称を公募[13]。
- 1973年(昭和48年)10月9日 - 完工式が当ビル屋上で挙行、桑名市長が当ビルの名称を「桑栄ビル」と命名[14][15]。
- 1973年(昭和48年)10月10日 - 供用開始[16]。入店者38軒による桑栄メイト代表がテープカットを行う[14]。
- 2019年(平成31年)4月3日 - 桑栄メイト共同組合(当ビル入店者で組織される協同組合)が解散[2]。
- 2020年(令和2年)7月31日 - 老朽化等に伴い閉館[6]。
- 2020年(令和2年)8月17日 - 2階およびサンファーレ連絡通路閉鎖。同日以降、完全閉鎖となる(前日までは、桑名駅から同館2階を通じてサンファーレまで通路として通り抜けることが可能であった)。
入居テナント
編集2014年5月現在
編集
住宅
住宅
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桑名駅連絡通路
名店街
飲食街
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1983年時点
編集- 2階
- 天下鮨(江戸前鮨)
- てっぱん(お好み焼き)
- 一力亭(うどん)
- 新味覚(餃子)
- どさん娘(ラーメン)
- ドムドム(ハンバーガー)
- ロンドン(ベーカーショップ)
- 御園(食事処)
- 憩い(お好み焼き)
- 十一万石(和菓子)
- パーラー花(喫茶)
- ホーロン(中華)
- コスタリカ(喫茶)
- 桔梗屋(ラーメン、うどん)
- ルール(喫茶)
- パイ一(居酒屋)
- 1階
- 亀久商店(フルーツ)
- 楽天軒(甘栗)
- 谷クリーナーズ(クリーニング)
- やまもとや(たばこ)
- SKカメラ(カメラ、不動産)
- 長谷川本店(酒)
- 永餅屋(安永餅)
- 総本家貝新(しぐれ蛤)
- ベルモール(婦人洋品)
- 川スミ(メガネ)
- まきや(文具)
- 山栄堂(印鑑)
- アイドル(ワールドショップ)
- ハマダミュージック(レコード、楽器)
- ヨキ(贈答品)
- 市松(陶器)
- 桑栄薬局(化粧品)
- アイラ(ジーンズ)
- 地階
- トニー(パブスナック)
- 丁子屋(板前料理)
- レッドハット(パブハウス)
- 幸陽(喫茶)
- くさりや(鮮魚店直営居酒屋)
交通アクセス
編集ギャラリー
編集- 桑栄メイト
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2階「味の街」
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2階「味の街」
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地階「飲食街」
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1階サンファーレ側入口案内板
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1階西側階段
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2階の新味覚桑名店
- 桑栄ビル
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南東から見た桑栄ビル
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エレベーターホール
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上階
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上階
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集合住宅部分
脚注
編集- ^ “国税庁法人番号公表サイト 桑栄ビル管理組合法人”. 2018年7月16日閲覧。
- ^ a b “国税庁法人番号公表サイト 桑栄メイト協同組合”. 2018年7月16日閲覧。
- ^ 桑名市教育委員会 編『桑名市史 続編』1987年。
- ^ 桑名市議会webページ
- ^ 会社概要、株式会社まちづくり桑名
- ^ a b “東海3県で唯一のドムドムバーガー閉店へ 桑名”. 伊勢新聞 (2020年6月14日). 2020年6月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年6月19日閲覧。
- ^ “東海唯一のドムドムバーガー閉店へ 桑名”. 伊勢新聞. (2020年6月14日). オリジナルの2020年6月14日時点におけるアーカイブ。
- ^ “桑名のドムドム閉店 82歳店主「長くやりすぎました」”. 朝日新聞. (2020年7月3日). オリジナルの2020年7月3日時点におけるアーカイブ。
- ^ “さよなら、47歳の桑栄メイト 東京から来て挫折した私”. 朝日新聞. (2020年8月5日). オリジナルの2020年8月6日時点におけるアーカイブ。
- ^ “さよなら、47歳の桑栄メイト 楽器屋のもう一つの役目”. 朝日新聞. (2020年8月6日). オリジナルの2021年1月2日時点におけるアーカイブ。
- ^ “さよなら、47歳の桑栄メイト 公務員ライターがつづる”. 朝日新聞. (2020年8月8日). オリジナルの2020年8月31日時点におけるアーカイブ。
- ^ “さよなら、47歳の桑栄メイト 期間限定、菓子店の記憶”. 朝日新聞. (2020年8月7日). オリジナルの2021年1月2日時点におけるアーカイブ。
- ^ 桑名市役所総務部総務課編「カッコイイ<名前>をつけて」『広報くわな』5月号、1972年、2頁。
- ^ a b 「桑栄ビルの完成を祝う」『中日新聞』1973年10月10日付朝刊、北勢版、第10面。
- ^ 桑名市役所総務部庶務課 (1973). “桑栄メイトも開店”. 広報くわな.
- ^ 桑名市役所 『桑名市都市計画の概要 1997』 桑名市役所、1997年、71頁。
- ^ 福田ミキ (2020年7月5日). “【保存版】桑栄メイトの閉じ方~桑名の遺産その記憶消えぬよう〜”. OMOTENAMIE. 寿印刷工業株式会社. 2020年7月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年7月25日閲覧。
関連項目
編集参考文献
編集- 都市みらい通信No.238 2006.11月号 (PDF) (Report). 都市みらい推進機構. 2006.