歌枕名寄』(うたまくらなよせ)は、中世の歌学書。鎌倉末期、澄月(伝未詳)編。

歌枕を国別に分類して、該当する和歌を載せる。写本は十本存在し、流布本系と非流布本系に大別される。

構成

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38巻本の構成は以下の通り[1]

  • 畿内
    • 巻1-5:山城
    • 巻6-11:大和
    • 巻12:河内
    • 巻13-16:攝津
  • 東海
    • 巻17, 18:伊勢
    • 巻19:伊賀 尾張 参河 遠江 甲斐
    • 巻20:駿河 伊豆 相模
    • 巻21:武蔵 安房 上総 下総 常陸
  • 東山
    • 巻22-24:近江
    • 巻25:美濃 飛騨 信濃
    • 巻26:上野 下野 出羽
    • 巻27, 28:陸奥
  • 北陸
    • 巻29:若狭 越前 加賀 能登 越中 越後 佐渡
  • 山陰
    • 巻30:丹波 丹後 但馬 因幡 伯耆 出雲 石見 隠岐
  • 山陽
    • 巻31:播磨
    • 巻32:美作 備前 備中 備後 安藝 周防 長門
  • 南海
    • 巻33:紀伊
    • 巻34:淡路 阿波 讃岐 伊豫 土佐
  • 西海
    • 巻35:筑前 筑後 豊前 豊後
    • 巻36:肥前 肥後 日向 大隅 薩摩 壱岐 對馬
  • (未分類)
    • 巻37, 38:哥枕未勘

脚注

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  1. ^ 歌枕名寄 38巻目録1巻 : 1659”. 国立国会図書館. 2023年12月3日閲覧。