此処に花あり』(ここにはなあり)は、竹洞哲也監督の日本映画[1][2]

此処に花あり
変態園芸 股間を耕す女たち
監督 竹洞哲也
脚本 小松公典 With TYPE-CHOP
出演者 細川佳央
咲野瑞希
加藤ツバキ
福田もも
音楽 與語一平
撮影 坂元啓二
編集 三田たけし
制作会社 Blue Forest Film
配給 オーピー映画
公開 日本の旗 2023年9月29日(R18版)
日本の旗 2023年12月4日(R15版)
上映時間 70分(R18版)
88分(R15版)
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
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概要 編集

2023年9月29日にR18作品『変態園芸 股間を耕す女たち』のタイトルで劇場公開[3][4]

同年12月4日、「OP PICTURES+フェス2023」作品の1本としてR15編集され、『此処に花あり』のタイトルで公開[5]

脚本担当の小松公典にとって99作品目のピンク映画作品となり、本作では元・園芸店勤めのTYPE-CHOPと組み、「小松公典 With TYPE-CHOP」名義で執筆した[6]

ピンク映画という枠組みから咲野瑞希主演映画と紹介されることが多いが、事実上の主人公は服役帰りの雄介であり、無愛想でほとんどセリフがないという難役を、細川佳央が演じた[7]

映画ライターの切通理作は「ドラマの中でセックスを位置付け、昇華させるピンク映画の面目躍如」と論じた[7]

ストーリー 編集

菜摘とその旦那・剛志のもとに、服役帰りの無愛想な弟・雄介が帰ってきた。姉の菜摘は知り合いのつてを頼り、雄介を園芸店の配送の仕事を紹介した。あまりやる気をみせない雄介だったが、樹木や花の配送先で出会う女性たちとの出会いを通じ、次第に雄介は園芸の知識を蓄え、心を開いていく。

登場人物 編集

松田雄介
演 - 細川佳央
とある事件を起こし刑務所暮らしをしていた寡黙な男[7]。喫煙者[7]。悪い人間ではないが感情を素直に出せず、口より先に手が出てしまう粗暴モノ。出所後、自力で仕事を探そうとするも性格が災いして、働き口や住む場所さえ見つけられなかった。
三重田純
演 - 咲野瑞希
雄介が一目惚れする配送先の女性。近所では有名な、言い寄った男がなぜかみんな死んでいく都市伝説をまとう。かなりの性豪。
加賀菜摘
演 - 加藤ツバキ
明るくあっけらかんとした雄介の姉。ビール派であり、旦那とのセックスは2回戦以上したい派。若い頃はヤンキーであったが、家事を完ぺきにこなす専業主婦。雄介も彼女にだけは頭が上がらない。
もえ
演 - 福田もも
デリヘル嬢。雄介や室井が利用する。
加賀剛志
演 - モリマサ
菜摘の旦那。仕事はそれなりにできるが、妻にも雄介にも頭が上がらない小心者。
室井恒美
演 - ケイチャン
園芸店経営者。元教師であり、菜摘の高校時代の恩師。援助交際していた過去の弱みを菜摘に握られている。
演 - 佐々木麻由子
年上目線で雄介と接する未亡人。ハンドメイドジュース(はちみつレモン)をふるまうとともに、雄介に人生のアドバイスを送る。
岩木陽一
演 - 森羅万象
植物に詳しい、農家のおやじ。

スタッフ 編集

  • 監督:竹洞哲也
  • 脚本:小松公典 With TYPE-CHOP
  • 撮影監督:坂元啓二
  • 録音:山口勉
  • 整音:吉方淳二
  • 編集:三田たけし
  • 音楽:與語一平
  • 助監督:可児正光
  • 撮影助手:高橋大輝
  • 録音助手:西田壮汰
  • スチール:須藤未悠
  • 仕上げ:東映ラボ・テック
  • 制作:Blue Forest Film
  • 提供:オーピー映画

脚注 編集

  1. ^ 此処に花あり”. 映画.com (2023年10月13日). 2023年10月14日閲覧。
  2. ^ 株式会社つみき. “映画『此処に花あり』の感想・レビュー[0件 | Filmarks]”. filmarks.com. 2023年11月5日閲覧。
  3. ^ 変態園芸 股間を耕す女たち”. pg-pinkfilm.com (2023年9月29日). 2023年10月14日閲覧。
  4. ^ R15ピンク映画の祭典〈OP PICTURES+フェス2023〉、全16作を上映”. キネマ旬報WEB (2023年10月19日). 2023年10月21日閲覧。
  5. ^ ピンク映画の祭典「OPフェス」11月開催、全ラインナップ16本発表”. 映画ナタリー (2023年10月13日). 2023年10月14日閲覧。
  6. ^ 【今日の告知桃子】ピンク映画通算99本目となる、「此処に咲く花」こと、「#変態園芸股間を耕す女たち」普段は園芸より演芸みたいな人生のアタクシが、元・園芸店勤めのTYPE-CHOP氏と90年代の全日本プロレスにきた #ステイトポリス のような組んでの本作。ぜひぜひ、よろしくお願いしますね”. 小松公典/脚本屋【The road to 100 pink movies】@kousukekomatsu (2023年10月1日). 2023年11月4日閲覧。
  7. ^ a b c d 切通理作「ピンク映画の現在とは?」『アダルトメディア年鑑2024』(2023年、イースト・プレス)162-166頁

外部リンク 編集