澹台 滅明(たんだい めつめい、紀元前502年? - 没年不詳)は、中国春秋時代儒学者孔子の弟子の一人。子羽の武城(現在の山東省臨沂市平邑県)の出身。

容貌が非常に醜かったために、孔子は彼を愚鈍で才能に乏しいものと思った。しかし学業を受けてから、隠退して行いを修め、道を学び、名声が諸侯の間に伝わり、子游に公正さを賞された。見かけで人の能力を判断すると失敗するという例として、『史記』の張良伝(留侯世家)で用いられている[1]。孔子は後に「吾、貌を以て人を取り、之を子羽に失す」と語っている。

脚注

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  1. ^ 留侯世家「余以為へらく、其の人計ず魁梧奇偉(かいごきい。大きく立派なこと)なりと。其の図を見るに至りて、状貌婦人好女のごとし。蓋し孔子曰はく『貌を以て人を取れば、之を子羽に失す』と。留侯にも亦云ふ、と。」司馬遷. “留侯世家” (漢文). 史記. 「諸子百家 中國哲學書電子化計劃」網站的設計與内容. https://ctext.org/shiji/liu-hou-shi-jia/zh