燃焼範囲(ねんしょうはんい)とは、燃焼の組成条件のひとつで、は発火可能な可燃性気体と空気との比率のことである。可燃性気体の容量%(vol%)によって上限と下限とが表示される。燃焼範囲に対して爆発範囲という言葉も用いられるが、爆発は燃焼の一形態であり同じ意味である。

概要編集

可燃物コークス木炭などが表面燃焼をする場合を除き、可燃物が液体固体であってもそれ自身が燃えるのではなく、蒸発または熱分解で生成した気体が空気と混合して燃焼しているのである。

可燃性混合気は可燃性気体と空気(酸素)とが適当な範囲内に混合していないと、いかに大きなエネルギーを与えても発火するには至らない。上限および下限の数値は、反応系中の可燃性気体および酸素分子の一方の数が過剰になると有効な衝突が減って、熱の発生と拡散との釣り合いがとれなくなる時点の比率を示している。

燃焼範囲は熱の発生速度と逸散速度のバランスによって決まる。温度が高いときには熱の逸散は遅くなるために燃焼範囲は広がり、低いときには逆に狭まるが、実際には気体の比熱は小さいので大きな影響はないと考えられている。

備考編集

第4類危険物を取り扱う場合、可燃性液体の空気との混合気の燃焼範囲を知ることは特に重要である。炭化水素ガスは、一般に炭素数が多いものほど燃焼範囲が狭くなるが、下限界の値が低くなるために希薄ガスでも引火が起こりやすくなる。また比重が大きくなるために床などの下部にたまり、気がつかずに引火する場合があるので注意が必要となってくる。

参考文献編集

関連項目編集

外部リンク編集