FreeBSD

Research Unix をベースにしたBSDに由来する、フリーでオープンソースの Unix風オペレーティングシステム

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4.3BSD Net/2をベースにしたオープンソースオペレーティングシステム

そもそもの始まりは、William Jolitzによって開発された386BSDの「Unofficial 386BSD Patchkit」である。386BSDの開発の停滞によりパッチキットの量が膨大になってしまったため、386BSDのユーザらによって「386BSDの開発の手助けのため」パッチキットを適用させた状態の「クリーンナップ」スクリーンショットの製作プロジェクトが進められた。しかし、Jolitzがこのプロジェクトの受け入れを拒否したため、プロジェクトは路線変更を余儀なくされた。結局、パッチキットの最後の取りまとめ役であったNate Williams、Rod Grimes、そしてJordan K. Hubbardらは、自分達で新しいオペレーティングシステムの開発を行う事を決意し、David Greenmanによって考案された名前を採用した「FreeBSD」プロジェクトをスタートさせた。

FreeBSDは4.3BSD Net/2をベースに開発が行われ、1993年12月には、最初のリリースであるFreeBSD 1.0が、そして、1994年5月にはFreeBSD 1.1のリリースが行われた。 しかし、この後、当時UNIXのソースコードの権利をもっていたNovel社とカルフォルニア大学バークレイ校との訴訟に和解が成立し、4.3BSD Net/2に、UNIXのライセンスに抵触する部分があることが正式に認められたため、FreeBSDはそのまま開発を続けることが不可能となり、1994年7月にリリースされたFreeBSD 1.1.5.1を最後に4.3BSD Net/2をベースにした開発を停止した。