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菅広 (会話 | 投稿記録)
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== 成人後 ==
大人になってからは[[火星]]への出張もする[[エリート]]になった<ref name="shizuka">40巻収録『しずちゃんをとりもどせ』</ref>。44巻収録『ハワイがやってくる』では少年期(現在)に「月や火星に行ってみたい」と発言しており、その夢をかなえたことになる。妻は外国人らしき女性で、二人の間にはヒデヨという出木杉の少年時代にそっくりな子供がいる<ref name="shizuka"/>。共働きであり、夫婦で宇宙に行く時は野比家に息子を預けており<ref name="shizuka"/>、大人になってからものび太としずかとの親密な交流は続いているらしい。映画『[[STAND BY ME ドラえもん]]』ではのび太同様しずかに対しプロポーズをしたことが示唆されており、その際に「あなたは1人でなんでも出来るでしょ」という理由で振られたと語っている。なお、原作でしずかがのび太と結婚すると決めた理由は「そばについててあげないとあぶなくて見てられないから(20巻『雪山のロマンス』)」。出木杉はのび太とはまったく逆の理由で振られたことになる。壮年期には恰幅が良くなり(『結婚前夜』の青年時に少年時代にはきゃしゃだった体格がすでにガッシリしていたが、より顕著になっている)、顎ヒゲをたくわえている<ref name="shizuka"/>。
 
== 名前の変化 ==
=== 「太郎」と「英才」 ===
; 「太郎」の登場(1979年)
1979年に雑誌に掲載された『税金鳥』(22巻収録<ref>てんとう虫コミックス22巻は1981年8月25日初版1刷が発行された。</ref>)にて「太郎(たろう)」の名が初登場した。
 
; 「英才」(読み不明)の登場(1980年)
しかし、1980年に雑誌に掲載された『透視シールで大ピンチ』(23巻収録)で、はがきの宛名に「英才」(ルビなし)と書かれたことで、出木杉の名前は「太郎」と「英才」の2つが存在する状態となった。
 
; てんとう虫コミックス22巻が「太郎(たろう)」から「英才(えいさい)」に(1993〜1995年7月)
それから十数年後(1993年1月〜1995年7月のいずれか<ref>正確な時期は未確認。1992年12月30日発行の22巻第43刷では「太郎」。1995年7月30日発行の22巻第51刷では「英才(えいさい)」</ref>)、『税金鳥』が収録された22巻の増刷時に「太郎」(ルビは「たろう」)が「英才」(ルビは「えいさい」)に修正された<ref name="dwks">{{Cite web |url=https://doraworks.jp/blog/dekisugi-hidetoshi/ |title=ドラワークス「出木杉くんの名前は英才(ひでとし)? 出木杉の本名の変遷を追う」 |accessdate=2023-11-11}}</ref>。
 
; 藤本の死去(1996年9月)
1996年9月に作者の藤本は死去したが、てんとう虫コミックス22巻が「英才(えいさい)」に変更されたのは、そのわずか前(少なくとも1年少々前、多くとも4年弱前)である。作者が存命時に行った変更内容を尊重するならば、出木杉の名前は「英才(えいさい)」だといえる。
 
=== 「えいさい」説と「ひでとし」説 ===
; 「ひでとし」説の登場
1997年12月(奥付では1998年1月1日発刊)に小学館から発行された書籍『ド・ラ・カルト 〜ドラえもん通の本〜』において、本文外の小さな文字で、
 
なお、名前の「英才」の読み方は単行本では明かされていない。
 
としながらも(実際には少なくとも1995年には単行本に「えいさい」のルビがふられているので、この段階で事実の誤認がある)、
 
しかし、40巻に"ヒデヨ"と呼ばれる息子が登場することからも、"エイサイ"ではなく"ヒデトシ"と訓読みするのが正解ではないだろうか?
 
ちなみに[[藤子・F・不二雄のSF短編一覧|SF短編]]『[[考える足]]』の主人公の名前は「英才」と書いて「ヒデトシ」と読む。
 
と記述された。
 
; てんとう虫コミックス22巻が「えいさい」から「ひでとし」に
その後ほどない1998年9月30日に発行された単行本22巻第61刷の『税金鳥』でルビが「ひでとし」に変更された(同年6月30日発行の第60刷では「えいさい」)<ref name="dwks" />。これは関係者の判断によるもので、生前の藤本による指示ではない。
 
「ひでとし」説は『税金鳥』だけではなく、各種百科などの関連書籍やテレビアニメ{{Refnest|group=注釈|[[ドラえもん (2005年のテレビアニメ)|第2作第2期]]2006年5月26日放送分において、出木杉の名前がクイズとなり、正解は「英才」(ひでとし)となっている。また、2010年5月14日放送分や2021年4月3日放送分<!--「プロフィールを盛っちゃえ」-->では自ら「ひでとし」と名乗っている。2014年2月28日放送分では、のび太が「できすぎひでとしくん」と、2015年11月27日放送分では、ドラえもんが「出木杉英才(できすぎひでとし)おそるべし」と言っている。}}で幅広く取り入れられ、ルビや読み方は「ひでとし」でほぼ統一されている。
 
またアニメドラえもん2023年1月21日放送回「のび泥棒をタイホせよ!」ではドラえもんが出木杉を「できすぎ ひでとし」とフルネームで呼んでおり、2023年時点のアニメでは「ひでとし」の読みが採用されていると考えられる。
 
; 「えいさい」「ひでとし」の両論併記へ
書籍『ド・ラ・カルト』では「ヒデトシが正しい」と断定しているわけではなく、諸説の一つとして本文外に小さい文字で記しているのみに過ぎない。同様に『ド・ラ・カルト』にて断定しない形で記述された「(129.3の数字は)小学4年生の平均身長から引用した、ということらしい」という出典不明の情報が曲解され既成事実のように流布されてしまっているが、その後129.3の数字は誕生日が先という証言により平均身長説は否定されている(詳細は[[ドラえもん_(キャラクター)#身長]]を参照)。
 
また、「父親と息子に同じ漢字を使用したが読みはそれぞれ異なるものにするという例は一般的にも多くみられる」「低年齢の子供も読者対象だった『ドラえもん』では『えいさい』という一般的な読みのほうが読み手の負担が少ない」等を重要視するならば「えいさい」説が有力になる。
 
藤子プロの公式サイト『ドラえもんチャンネル』のキャラクター紹介では長らく「えいさい」説を主軸としており、2017年以前のある期間は「名前は出木杉英才(できすぎえいさい)。英才は(ひでとし)という説もあるよ」と掲載し、2017年時点では「えいさい」表記のみで「ひでとし」の注釈は削除されていた。しかし、2023年時点では「名前の読み方は「ひでとし」「えいさい」の2説あるが、「ひでとし」が有力」との記述になっている<ref>[https://dora-world.com/characters/dekisugi キャラクター紹介 - 出木杉 |ドラえもんチャンネル]</ref>。
 
; 「太郎」「えいさい」「ひでとし」表記はいずれも継続中
2010年8月30日発行の[[藤子・F・不二雄大全集]]9巻の『税金鳥』では「太郎」表記となっている。これは藤子・F・不二雄大全集が初出時の表記を尊重した編集方針になっているためである。
 
文庫版の『税金鳥』では、1998年以降の増刷時も「英才(えいさい)」表記になっている<ref>文庫エスプリ編の2007年3月20日第23刷など複数の文庫版が「英才(えいさい)」表記。</ref><ref name="dwks" />。
 
2015年に発行されたデジタルカラー版15巻の『税金鳥』では「英才(ヒデトシ)」表記になっている<ref>2023年11月に確認。</ref>。
 
=== その他 ===
; 1度だけ登場した「明智」姓
出木杉の初登場は『[[コロコロコミック]]』1979年9月号掲載の『ドラえもんとドラミちゃん』だが、この『コロコロコミック』9月号は2種類存在し、片方の誌面ではのび太が出木杉のことを一度だけ「明智」(あけち)と呼んでいる。その回の生原稿を確認すると、作者の藤本により鉛筆で書かれたのび太の台詞内の「出木杉」であるべき箇所がすべて「明智」になっている。写植の段階ですべて「出木杉」に変更しようとしたが、一箇所だけ「明智」が残ったまま印刷してしまい、すべて「出木杉」に修正したものと修正前のものの2種類の誌面が流通したものと考えられる<ref name="dwks" />。
 
後年、文庫版「ドラミ編」および、てんとう虫コミックス「ドラえもん プラス」4巻に収録された際にはすべて「出木杉」となっている。
 
; 誤表記
漫画やアニメのスタッフロール<ref>『[[ドラえもん のび太の宇宙小戦争|のび太の宇宙小戦争]]』など</ref>で、「出'''来'''杉」と誤表記されることがしばしばある(正表記は出'''木'''杉)。
 
== 初登場 ==