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献血された血液は通常、特定の患者集団での使用に適するように、採取後に処理される。採取された血液は、遠心分離によって[[赤血球]]、[[血漿]]、[[血小板]]、{{仮リンク|ヒト血清アルブミン|en|Human serum albumin|redirect=1|label=アルブミン}}[[タンパク質]]、凝固因子濃縮物、{{仮リンク|クリオプレピシテート|en|cryoprecipitate|redirect=1}}、[[フィブリノゲン]]濃縮物、[[免疫グロブリン]](抗体)などの血液成分に分離される。血漿や血小板は[[アフェレーシス]]と呼ばれるより複雑なプロセスを経て、個別に献血することもできる<ref name=":8">{{Cite web |title=ドナーアフェレシスとは? |url=https://www.apheresis-jp.org/143011.html |website=日本アフェレシス学会 |access-date=2024-04-07}}</ref>。これを成分献血という<ref name=":8" />。
*[[世界保健機関]](WHO)は、提供されたすべての血液について、輸血感染症の検査を行うことを推奨している。これらの感染症には、[[ヒト免疫不全ウイルス|HIV]]、[[B型肝炎]]、[[C型肝炎]]、[[梅毒]](Treponema pallidum)、および関連する場合には、[[クルーズトリパノソーマ]]([[シャーガス病]])や[[マラリア原虫]]など、血液供給の安全性にリスクをもたらすその他の感染症が含まれる<ref name=":31">{{Cite book|和書 |title=Screening donated blood for transfusion-transmissible infections: recommendations |date=2009 |publisher=World Health Organization |isbn=978-92-4-154788-8 |url=http://apps.who.int/iris/bitstream/10665/44202/1/9789241547888_eng.pdf |archive-url=https://web.archive.org/web/20240603030039/https://iris.who.int/bitstream/handle/10665/44202/9789241547888_eng.pdf;jsessionid=4EAB90027DCCB6C2F790F463E16F2D01?sequence=1 |archive-date=2024-06-03 |url-status=live}}</ref>: WHOによると、10カ国では、HIV、B型肝炎、C型肝炎、梅毒の1つ以上について、すべての献血血液をスクリーニングできていない<ref name=":0">{{Cite web |title=Blood safety and availability Fact sheet 279 |url=https://www.who.int/mediacentre/factsheets/fs279/en/ |publisher=World Health Organization |access-date=21 January 2016}}</ref>。 その主な理由のひとつは、検査キットが常に利用できるわけではないからである<ref name=":0" />。しかし、輸血感染症の[[有病率]]は、中所得国や高所得国に比べて低所得国の方がはるかに高い<ref name=":0" />。未知の病原体による感染症のリスクは排除できない<ref>水野樹、「[[doi:10.2199/jjsca.30.925|術中回収式自己血輸血:産科手術]]」 『日本臨床麻酔学会誌』 2010年 30巻 7号 p.925-930, {{doi|10.2199/jjsca.30.925}}, P.925</ref>。
*献血された血液に対しては、[[B型肝炎ウイルス]]やHIVなどに対して、それらに対する抗体の有無を調べ、抗体があれば感染ありと判定される<ref name=":52">{{Cite web |title=「責任ある献血」へのご協力のお願い|血液事業の重要なお知らせ|献血について|日本赤十字社 |url=https://www.jrc.or.jp/donation/information/detail_05/ |website=日本赤十字社 |access-date=2024-06-28 |language=ja}}</ref>。しかし、感染してから抗体ができるまでの期間には個人差があり、この期間は抗体検査で感染を検出できない<ref name=":52" />。この期間を{{仮リンク|ウィンドウ期|en|window period}} と呼ぶ<ref>{{Cite web |url=https://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/iyaku/kenketsugo/2a/dl/2b.pdf |title=感染症報告とウインドウ期 |access-date=2024-06-29 |publisher=[[厚生労働省]]}}</ref>。この間には献血を行うべきでは無い<ref name=":52" />。しかし、[[核酸増幅検査]](NAT)、すなわちウイルスの[[核酸]]の一部を薬一億倍に増幅して、ウイルスそのものを検出する検査によって、ウィンドウ期は短縮できる<ref name=":52" />。[[日本赤十字社]]は1999年のNAT開始当初、500人分の血液をまとめて検査していたが、検出精度向上のためにまとめる検体数を徐々に減らし、2014年からは個別に行うようになってきている。それでも、ウィンドウ期はゼロにはならず、HBV、HCB、HIVのウィンドウ期間はそれぞれ、27.5日、3-5日、5日である。
*[[新鮮凍結血漿]]は採血後1年間有効だが、あえて6ヶ月以上使わずに保管している<ref name=":53">{{Cite web |title=FFP貯留保管|安全対策|輸血用血液製剤|医薬品情報|日本赤十字社 |url=http://www.jrc.or.jp/mr/blood_product/safety/inventory_hold/ |website=www.jrc.or.jp |access-date=2024-06-29 |language=ja}}</ref>。この間、献血者のウイルス感染情報が判明すれば、その製剤の出庫を差し止めることができる<ref name=":53" />。
 
* すべての提供血液が、患者に、確実に適合する血液を輸血されるために、[[ABO式血液型]]と[[Rh因子|Rh式血液型]]についても検査されるべきである<ref>{{Cite web|title=Testing of donated blood|url=https://www.who.int/bloodsafety/donation_testing/en/|archive-url=https://web.archive.org/web/20110318122653/http://www.who.int/bloodsafety/donation_testing/en/|url-status=dead|archive-date=March 18, 2011|website=World Health Organization|access-date=21 January 2016}}</ref>。
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* {{仮リンク|アルノー・ツァンク|en|Arnault Tzanck|redirect=1|label=アルノー・ツァンク(Arnault Tzanck)}} - フランスにおける輸血の組織化に貢献した。
 
* {{仮リンク|ウィンドウ期間|en|window period}} - 最初の感染から検査がその感染を確実に検出できるようになるまでの期間。この間には献血を行うべきでは無い。
* [[シャーガス病]] - 輸血により感染するため、一定期間伝染病がある地域にいた人は献血を行えない<ref>{{Cite web |title=シャーガス病に対する安全対策の変更について|トピックス|血液事業全般について|献血について|日本赤十字社 |url=https://www.jrc.or.jp/donation/blood/news/160822_004211.html |website=日本赤十字社 |date=2016-08-22 |access-date=2024-06-17 |language=ja}}</ref>。