「日産・フェアレディZ」の版間の差分

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[[1983年]] 初代からの累計台数100万台を達成。
 
===3代目(Z31型、1983-1989年)===
[[画像:Z31 FAIRLADY 300ZX 2by2.JPG|thumb|250px|Z31(300ZX・前期型)]]
[[Image:87-89 Nissan 300ZX.jpg|thumb|250px|Z31(300ZX・後期型)]]
ロングノーズ&ショートデッキというZのコンセプトを引き継ぎながら、空力性能を重視して、エクステリアをシェイプアップした3代目。
エンジンは直列6気筒の[[日産・L型エンジン|L型]]から新世代[[V型6気筒]]エンジンである[[SOHC]]ターボの[[日産・VGエンジン|VG20ET]](2000cc)と[[日産・VGエンジン|VG30ET]](3000cc)になり、全グレードにV6エンジンを搭載した(後に再度直列6気筒モデルが設定される)。中でもVG30ETは当時としては大パワーを誇り、[[トヨタ・スープラ]]に搭載される[[トヨタ・M型エンジン|7M-GTEU]]が出るまではトップクラスの出力を誇った。
消灯時には半分だけ隠れる「パラレルライズアップ」ヘッドライトが特徴。通常の軸回転式[[リトラクタブル・ヘッドライト|リトラクタブル]]とは異なり、ランプが上下に平行移動する構造をもったものである。
 
エンジンは直列6気筒の[[日産・L型エンジン|L型]]から新世代[[V型6気筒]]エンジンである[[SOHC]][[ターボチャージャー|ターボ]]の[[日産・VGエンジン|VG20ET]](2000cc)(2L)と[[日産・VGエンジン|VG30ET]](3000cc)(3L)になり、全グレードにV6エンジンを搭載した(後に再度直列6気筒モデルが設定される)。中でもVG30ETは当時としては大パワーを誇り、[[トヨタ・スープラ]]に搭載される[[トヨタ・M型エンジン|7M-GTEU]]が出るまではトップクラスの出力を誇り、空力に優れた欧州向けモデルでは、最高速度が250 km / hに届いた。
[[1985年]] 2000ccモデルのエンジンがV型6気筒SOHCであるVG20ETに加え、Zとしては久しぶりの新開発直列6気筒[[DOHC]][[セラミック]]ターボ[[日産・RBエンジン|RB20DET]]を搭載したモデルを追加設定。(のちにこのエンジンは[[日産・スカイライン|スカイライン]]に採用された)。ボンネット中央の大型エアスクープが外観上の特徴。装備の違いにより「200ZR-I」と「200ZR-II」の2種類があった。VGエンジンを主軸に据えたZ31型であったが、このモデルだけRB20DETが搭載された背景には、VG20型のDOHC化に時間が掛かり、搭載が間に合わなかったためと言われている。VG20DETの登場は[[1987年]]のY31型[[セドリック]]/[[グロリア]]迄待たなければならなかった。
 
外観では、別体のパッシングランプを省略するため、消灯時には半分だけ隠れもレンズの一部が露出する「パラレルライズアップ」ヘッドライトンプの採用が特徴となった。通常の軸回転式[[リトラクタブル・ヘッドライト|リトラクタブル・ヘッドランプ]]とは異なり、ランプが上下に平行移動する構造をもったものである。
 
[[1985年]] 2000cc2LモデルのエンジンがV型6気筒SOHCであるVG20ETに加え、Zとしては久しぶりの新開発直列6気筒[[DOHC]][[セラミック]]ターボ[[日産・RBエンジン|RB20DET]]を搭載したモデル追加設定された(のちにこのエンジンはもともと[[日産・スカイライン#7代目(R31型、1985年-1989年)|R31 スカイライン]]に採として開発されたもので、V6専用であったZ31のエンジンベイに無理やり押し込められた上置き形のインタークーラーのため、ボンネット中央に設けられた大型エアスクープが外観上の特徴となった。装備の違いにより「200ZR-I」と「200ZR-II」の2種類があった。VGエンジンを主軸に据えたZ31型であったが、このモデルだけRB20DETが搭載された背景には、VG20型のDOHC化に時間が掛かり、搭載が間に合わなかったためと言われている。DOHCのVG20DETの登場は[[1987年]]のY31型[[セドリック]]/[[グロリア]]迄待たなければならなかった。
 
また、この年300ZX(HZ31型)が[[全日本ラリー選手権]]に参戦。[[神岡政夫]]のドライブによりチャンピオンを獲得する。
 
[[1986年]] [[日産自動車|日産北米デザイン事務所]]([[日産自動車・日産北米デザイン事務所|NDI]])のデザスムーズなスタを採用し、大幅なマイナーチェンジが行われた。2000ccの2Lエンジンは、VG20ET廃止してされ、RB20DETのみなり、3000cc3Lモデルは、前期型からVG30ETを継続すると共「300ZX」加えVGVG30型のヘッドをDOHC化した新開発[[日産・VGエンジン|VG30DE]]とゲトラク社製5速MTが組み合わされたモデル「300ZR」が追加された。この「ZR」は締め上げられた足回りと、Z31系で唯一の自然吸気エンジンなどから、古典的でスパルタンな味わいを持つ、マニアックなモデルとなった。また、3000cc3L車のボディに北米輸出仕様と同様のワイドなタイプフレアーフェンダーが採用されたため、前期型よりもグラマラスな風貌になった。なおこのマイナーチェンジで、日本仕様のVG30ET搭載車「300ZX」は[[オートマチックトランスミッション|オートマチック]]車オンリー専用となった。
 
キャッチコピーは「'''較べることの無意味さを教えてあげよう。'''」「'''セラミック・レスポンス'''」「'''Zイズム。'''」「'''SOUL SYNCHRO MACHINE'''」。