「日産・フェアレディZ」の版間の差分

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「432」とは、「4バルブ・3キャブレター・2[[カム (機械要素)|カムシャフト]]」の意であり、搭載されるS20型エンジンの構成に由来する。その他、[[モータースポーツ|競技]]用ベース車両として、ヒーターすらオプションとなり、アクリル製ウィンドウを採用するなどの軽量化が施された「432R」も存在した。
 
「432」系の車両は、販売期間の短さや、開発やメンテナンスの優先順位をめぐる旧[[プリンス自動車工業|プリンス]]陣営との確執などもあり、競技への参戦は意外と少なく、ほとんどの戦歴は後に登場する「240Z」(HS30型)が打ち立てている。
 
[[アメリカ合衆国|アメリカ]]と[[イギリス]]では[[ダットサン]]・スポーツのブランドで、2.4 Lの[[日産・L型エンジン|L型]]直6エンジンを搭載した「240Z」(HSL30 / HS30型)を発売、その後厳しさを増す排出ガス規制による出力低下を補うため、2.6L、2.8Lと排気量を順次拡大、車名もそれぞれ「260Z」、「280Z」となる。
 
市場の要求から、[[ホイールベース]]を延長した4人乗り(2+2)の「2 by 2」260 Zから追加され、世界総販売台数55万台という、当時のスポーツカーとしては空前の記録を樹立した。
 
モデルサイクル途中、折からの環境汚染問題に端を発した排出ガス規制に対応するため、日本国内では240Zの廃止に続き、[[1976年]]7月、2.0 LモデルはSUツイン[[キャブレター]]を電子制御式[[燃料噴射装置]]に置き換えた[[日産・L型エンジン|NAPS]]仕様のL20E型エンジンへと変更となり、型式もS31 / GS31型となった。
 
現在日本国内に存在する240Zの多くは後年北米から逆輸入されたもので、新車当時から残る日本国内向けは、2.0 Lモデルに比べ非常に少ない。
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=== 2代目(S130型、1978-1983年) ===
[[Image:2141179 7b45b5c6b3 o.jpg|thumb|220px|right|280ZX Tバールーフ仕様]]
[[Image:79-83 Datsun 280ZX rear.jpg|thumb|220px|right|280ZX リア]]
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=== 3代目(Z31系 1983-1989年) ===
[[画像:Z31 FAIRLADY 300ZX 2by2.JPG|thumb|220px|300ZX 2/2 (Z31・前期型)]]
[[Image:87-89 Nissan 300ZX.jpg|thumb|220px|300ZX 2/2 (Z31・後期型)]]
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モデル発表時のCMでは[[トンプソン・ツインズ]]の“Love On Your Side”に乗せて、宙に浮いたVGエンジンの隊列と共に300ZXが登場し、長きに渡った直6L型時代から新世代V型エンジンへの転換を印象付けようと懸命であった。
 
[[1985年]]、日産自動車創立50周年を記念した「アニバーサリー」を発売。[[デジタルメーター]]やブラックの本革内装、リアオーバーフェンダー、専用[[アルミホイール|アロイホイール]]、左カウルの記念オーナメントなどを特徴とする。
[[1985年]]、2LモデルのエンジンがV型6気筒SOHCであるVG20ETに加え、Zとしては久しぶりの新開発直列6気筒[[DOHC]][[セラミック]]ターボ[[日産・RBエンジン|RB20DET]]を搭載したモデルが追加設定された。このエンジンはもともと[[日産・スカイライン#7代目(R31型、1985年-1989年)|R31 スカイライン]]用として開発されたもので、V6専用であったZ31のエンジンベイに無理やり押し込められた。上置き形のインタークーラーのため、ボンネット中央に設けられた大型エアスクープが外観上の特徴となった。装備の違いにより「200ZR-I」と「200ZR-II」の2種類があった。VGエンジンを主軸に据えたZ31型であったが、このモデルだけRB20DETが搭載された背景には、VG20型のDOHC化に時間が掛かり、搭載が間に合わなかったためと言われている。DOHCのVG20DETの登場は、[[1987年]]のY31型[[セドリック]]/[[グロリア]]迄待たなければならなかった。
 
日本国内では、久々の[[1985年直列6気筒]]、2LモデルのエンジンがV型6気筒SOHCであとなVG20ETに加えZとしては久しぶりの新開発直列6気筒[[DOHC]][[セラミック]]ターボ[[日産・RBエンジン|RB20DET]]を搭載したモデルが追加設定された。このエンジンはもともと[[日産・スカイライン#7代目(R31型、1985年-1989年)|R31型系 スカイライン]]用として開発されたもので、V6専用であったZ31のエンジンベイに無理やり押し込められた。上置き形のインタークーラーが上置き形に変更されたため、ボンネット中央に設けられた大型[[インテーク|エアスクープ]]が外観上の特徴となった。装備の違いにより「200ZR-I」と「200ZR-II」の2種類があった。VGエンジンを主軸に据えたZ31型であったが、このモデルだけRB20DETが搭載された背景には、VG20型のDOHC化に時間が掛かり、搭載が間に合わなかったためと言われている。DOHCのVG20DETの登場は、[[1987年]]のY31型[[セドリック]] / [[グロリア]]迄待たなければならなかった。
[[1986年]]、日産の北米でのデザイン拠点である'''日産デザインインターナショナル'''(NDI)<ref>現在の'''日産デザインアメリカ・サンディエゴ'''</ref>が提案したエクステリアデザインを採用し、3Lモデルはキャビン部(含むリアゲート)と左右ドア以外のパネルを全て意匠変更するという大幅なマイナーチェンジを施される。北米輸出仕様と同様のワイドフレアーフェンダーの3ナンバー専用ボディを与えられ、前期型よりもグラマラスな風貌となった。2Lモデルについては前後のスキンチェンジのみでフロントとリアフェンダーは変わっていない。
 
[[1986年]]、日産の北米でのデザイン拠点である'''日産デザインインターナショナル'''(NDI)<ref>現在の'''日産デザインアメリカ・サンディエゴ'''</ref>が提案したエクステリアデザインを採用し、3Lモデルはキャビン部(含むリアゲート)と左右ドア以外のパネルを全て意匠変更するという大幅なマイナーチェンジを施される。北米輸出仕様と同様のワイドフレアーフェンダーの3ナンバー専用ボディを与えられ、前期型よりもグラマラスな風貌となった。2L2.0 Lモデルについては前後のスキンチェンジのみでフロントとリアフェンダーは変わっていない。
エンジンは2LモデルのVG20ETが廃止されRB20DETのみとなり、3Lモデルは前期型からVG30ETを継続する「300ZX」に加え、VG30型のヘッドをDOHC化した新開発の[[日産・VGエンジン|VG30DE]]とゲトラク社製5速MTが組み合わされた「300ZR」が追加された。この「ZR」は締め上げられた足回りと、Z31系で唯一の自然吸気エンジンなどから、古典的でスパルタンな味わいを持つマニアックなモデルとなった。なお、このマイナーチェンジで、日本仕様の「300ZX」は[[オートマチックトランスミッション|AT]]専用となった。
 
エンジンは2L2.0 LモデルのVG20ETが廃止されRB20DETのみとなり、3L3.0 Lモデルは前期型からVG30ETを継続する「300ZX」に加え、VG30型のヘッドをDOHC化した新開発の[[日産・VGエンジン|VG30DE]]とゲトラク社製5速MTが組み合わされた「300ZR」が追加された。この「ZR」は締め上げられた足回りと、Z31系で唯一の自然吸気エンジンなどから、古典的でスパルタンな味わいを持つマニアックなモデルとなった。なお、このマイナーチェンジで、日本仕様の「300ZX」は[[オートマチックトランスミッション|AT]]専用となった。
 
キャッチコピーは「'''較べることの無意味さを教えてあげよう。'''」「'''ワルツ・ナイト'''」「'''セラミック・レスポンス'''」「'''Zイズム。'''」「'''SOUL SYNCHRO MACHINE'''」。
 
=== 4代目(Z32型、1989-2000年) ===
[[Image:Nissan 300ZX front 20080127.jpg|thumb|220px|right|300ZX]]
[[Image:Nissan 300ZX rear 20080127.jpg|thumb|220px|right|300ZX(リア)]]
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キャッチコピーは「'''スポーツカーに乗ろうと思う。'''」(CMナレーションは[[桑名正博]])。また、「'''あっ、この瞬間が、日産車だね。'''」のバージョンもある。
 
=== 5代目(Z33型、2002年-) ===
{{Template:Infobox 自動車のスペック表
| 文字色=white
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[[2008年]]1月、ボディカラーにプレミアムブレーズレッドが設定され、特別仕様車「Type F」を設定。
 
生産台数は約22万台で、[[マニュアルトランスミッション]]の比率は約55%、[[ロードスター]]の比率は約30%となっている。
 
キャッチコピーは、クーペは「'''神話は、語り継がれる。永遠に。'''」「'''五感が、熱狂する。'''」「'''言葉は、無力になる。'''」、ロードスターは「'''風の中で、踊る。'''」「'''楽園は、風の中にある。'''」