「トヨタ・MR2」の版間の差分

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== 歴史 ==
===AW10 初代 W10系(1984年-1989年) ===
{{Template:Infobox 自動車のスペック表
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* 専用ドアトリム、フィン付きフロントワイパーを装備
 
=== SW20型2代目 W20系(1989年-1999年) ===
{{Template:Infobox 自動車のスペック表
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| 同クラス=[[日産・シルビア]]<br />[[日産・180SX]]<br />[[ホンダ・インテグラ]]<br />(3ドアクーペのみ)<br />[[三菱・FTO]]
}}
[[1989年]]10月、初のモデルチェンジを行い、W20系(E-SW20型となる。AWW10系のMR2はカローラベースであるのに対し、SWW20系は[[トヨタ・セリカ|セリカ]]ベースに進化した。これに伴い、エンジンも2000cc[[ターボチャージャー]]を装備した3S-GTE型と、スポーツツインカムである3S-GE型が搭載される。しかし大幅に増加した車重やエンジンパワーに対し、14インチタイヤ(サイズはフロント195/60R14リヤ205/60R14)というあまりに非力な足回りとブレーキ、前輪接地圧不足から来るハンドリングレスポンスの悪さ、オプションですら[[ディファレンシャル|LSD]]が設定されない等々、その外見とは裏腹におよそスポーツカーと呼べるような代物ではなかった。AWW10系から比較すると価格も高額化し手ごろ感も減少。発表当初は[[徳大寺有恒]]など様々な自動車ライターから、上記各要素に起因するピーキーな挙動特性と低い限界を指摘され、間違いだらけの車選びの本などから「危険なクルマ」「買ってはいけないクルマ」などと酷評を受けた。<ref>ただしターマックは勿論、雪上やダートトライアル等の競技においても一定以上の成績を残しており、許容範囲か否かは議論が分かれると言える。</ref>
 
1991年に一度目のマイナーチェンジが行われた際には、足回りを中心に大幅な見直しが行われた。主な変更点としては、大径化と低扁平化によるタイヤ性能の向上(タイヤサイズはフロント195/55R15リヤ225/50R15)、ホイール及びステアリングのデザイン変更、ブレーキの大径化、フロントサスペンションのストローク量増加、スタビライザーの大径化、各アーム類の補強等が挙げられ、上位グレードとされるGT系へはLSD標準装備、ビルシュタイン製ショックアブソーバー、2速へのトリプルコーンシンクロの採用等も追加された。これらの改良を受け、走りに関しては初期型とは別物と言えるものとなる。また、この2型からは、GTグレードから一部装備を省いた「GT-S」がラインアップに加わっている。
 
[[1993年]]11月、SW20型W20系は再度のマイナーチェンジを受ける。先行してモデルチェンジを受けたセリカ同様、従来装着されていたカルマン式エアフロメーターはDジェトロ方式へと変更され、燃料ポンプの大型化、インタークーラーの変更、オイルエレメント取付位置の変更と、それに伴う容量増加等、エンジンを中心とした動力系の強化に主眼が置かれる。これらによりターボモデルは最高出力が225psから245psとなった。<ref>このモデル以降採用された3S-GTEエンジンのシリンダーブロックはとても頑丈で、最高出力600psに達するような改造車両でもそのまま使用されていた。</ref>[[自然吸気]]は165psから180psへと変更された(最終型のみ200psへと再改良)。概観では、リアスポイラーやリアコンビネーションランプのデザインが一新され、2型以前のモデルとの明確な差別化が図られているが、実用性の悪さも災いして販売台数の低下に伴い、このマイナーチェンジを機に注文生産車となった。
 
以降もマイナーチェンジを繰り返し(最終的にマイナーチェンジは4回、通称「5型」まで至る)、より優れたスポーツ[[アンチロック・ブレーキ・システム|ABS]]や[[トラクションコントロールシステム]]等への変更や、最終期はR33型スカイラインGT-R風の可変型リヤウイング装着となったことも相まって5ナンバースポーツモデルとしては現在でも通用する高性能を誇っていたが、スポーツモデル自体の人気低下のあおりを受け、[[1999年]][[10月]]にライト層にターゲットを絞った後継モデル[[トヨタ・MR-S|MR-S]]へとその座を譲ることになる。そのMR-Sも[[2007年]]7月をもって生産終了となった。
 
バリエーションとしてはAWW10系と同じくTバールーフも設定されていたが、トヨタの特殊車両部門が制作したオープンモデル[[トヨタ・MRスパイダー|MRスパイダー]]や、ターボモデルであるGT系の2期型から純正採用されていたビルシュタイン製の足回りを自然吸気エンジン搭載モデルに組み込んだものも限定ながら販売されていた。なお、ATは自然吸気エンジン搭載モデルのみに設定されており、ターボモデルは5MTのみだった。
 
==== グレード構成 ====