「マツダ・RX-7」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
Hatsukari715 (会話 | 投稿記録)
画像交換、記述を整理
1行目:
'''マツダ・RX-7'''(アールエックス-セブン)は、[[ロータリーエンジンマツダ]]を搭載がかつて製造・販売ていた[[マツダクーペ]]乗用[[自動車]]([[クーペ]])である。
{{Wikipedia:ウィキプロジェクト 乗用車/除去議論の告知}}
 
{{特殊文字}}
'''マツダ・RX-7'''(アールエックス-セブン)は、[[ロータリーエンジン]]を搭載した[[マツダ]]の乗用[[自動車]]([[クーペ]])である。
 
== 概要 ==
当初は[[マツダ・サバンナ|サバンナ]]の後継として '''サバンナ RX-7(SAVANNA RX-7)''' の名で[[1978年]]3月に発表され、[[1991年]]に行われた2度目の[[モデルチェンジ|フルモデルチェンジ]]を機に、マツダが当時展開していた[[アンフィニ]]ブランドによる発売となり、 名称が'''アンフィニ RX-7''' となった。[[1997年]]10月、アンフィニブランドの廃止により '''マツダ RX-7''' となり、2002年8月に環境(排ガス)対策の行き詰まりにより生産が終了した。RX-7の販売終了後に登場した[[マツダ・RX-8|RX-8]]は後継車ではなく、マツダ自身が新規車種と紹介している。
 
当初は[[マツダ・サバンナ|サバンナ]]の後継として '''サバンナ RX-7(SAVANNA RX-7)''' の名で[[1978年]]3月に発表され、[[1991年]]に行われた2度目の[[モデルチェンジ|フルモデルチェンジ]]を機に、マツダが当時展開していた「アンフィニ」ブランドによる発売となり、 名称が'''アンフィニ RX-7''' となった。[[1997年]]10月、「アンフィニ」ブランドの廃止により '''マツダ RX-7''' となり、2002年8月に環境(排ガス)対策の行き詰まりにより生産が終了した。RX-7の販売終了後に登場した[[マツダ・RX-8|RX-8]]は後継車ではなく、マツダ自身が新規車種と紹介している。
 
販売終了後も支持者が存在し、オーナーや[[エンスー|自動車愛好家]]の間では、「セブン」の愛称がある。この他、モデルを区別するために「FDセブン」など、それぞれの型式名の頭2文字をつけて呼ぶ事もあり、「SA」「FC」「FD」各モデル名のみで呼ばれることもある。日本国外では、VINコードにあわせるため、[[1980年]]モデルよりFB3Sという型番号が導入されており、FBと呼ばれることもある。
12 ⟶ 8行目:
車名の由来は「R」が「ロータリーエンジン」、「X」が「未来を象徴する記号」を表し、「ロータリー・スペシャリティ」とも表現される。「7」は「開発コードを示す番号」で他には2・3・4・5(輸出仕様のみ)・8がある。
 
[[2002年]]に生産終了した後も、RX-7の名前はマツダのインターネット用コンピュータ・ネットワークにおける[[DNSサーバ]]rx7.mazda.co.jpに名前を残している。
 
== 歴史 ==
=== 初代 SA22C型(1978-1985年) ===
{{vertical images list
[[Image:Mazda-rx7-1st-generation01.jpg|thumb|250px|初代サバンナRX-7(後期型)]]
|幅=200px
[[Image:Mazda RX7 115PS 1983 2.jpg|thumb|250px|right|サバンナRX-7 リア]]
|1=Mazda-rx7-1st-generation01.jpg
1978年3月、[[マツダ・サバンナ|サバンナ]](輸出名[[RX-3]])の後継として、初代RX-7、'''SA22C'''型 サバンナ RX-7 が登場した。開発コードはX605。
[[Image:Mazda-rx7-1st-generation01.jpg|thumb|250px|2=初代サバンナRX-7(後期型)]]
[[プラットフォーム (自動車)|プラットフォーム]]は、[[マツダ・Fプラットフォーム#FB|マツダ・SAプラットフォーム]]が用いられ、エンジンは水冷2ローターエンジン12A NA(自然吸気)仕様を搭載していた。[[オイルショック]]の影響を受け、REAPSと呼ばれる排ガスを再燃焼させるサーマルリアクター方式を採用し、従来に比べて40%の[[燃費]]アップを達成した。[[1983年]]のマイナーチェンジの際に日本仕様のみ12Aターボに変更される。ロータリーターボエンジンの搭載は、世界初だった[[マツダ・ルーチェ|ルーチェ]]/[[マツダ・コスモ|コスモ]]から1年後となる。日本以外では、[[1984年]] - [[1985年]]に、13B EGI NA仕様搭載車が販売されている。
|3=Mazda RX7 115PS 1983 2.jpg
<!--
|4=初代サバンナRX-7
また、かつて[[グループB]](あるいは[[グループS]]か)車両として試験的に2台作られたが、参戦前にグループB自体消滅してしまったため、参戦することはなかった。-->
}}
1978年3月、[[マツダ・サバンナ|サバンナ]](輸出名[[RX-3]])の後継として、初代RX-7、'''SA22C'''型 サバンナ RX-7 が登場した。開発コードはX605。
[[プラットフォーム (自動車)|プラットフォーム]]は、[[マツダ・Fプラットフォーム#FB|マツダ・SAプラットフォーム]]が用いられ、エンジンは12A型水冷2ローターエンジン12A NA(の[[自然吸気]]仕様を搭載していた。[[オイルショック]]の影響を受け、REAPSと呼ばれる排ガスを再燃焼させるサーマルリアクター方式を採用し、従来に比べて40%の[[燃費]]アップを達成した。[[1983年]]のマイナーチェンジの際に日本仕様のみ12Aターボに変更される。ロータリーターボエンジンの搭載は、世界初だった[[マツダ・ルーチェ|ルーチェ]]/[[マツダ・コスモ|コスモ]]から1年後となる。日本以外では、[[1984年]] - [[1985年]]に、13B EGI NA仕様搭載車が販売されている
 
[[1983年]]のマイナーチェンジの際に日本仕様のみ12A型[[ターボチャージャー|ターボ]]エンジンに変更される。ロータリーターボエンジンの搭載は、世界初だった[[マツダ・ルーチェ|ルーチェ]]/[[マツダ・コスモ|コスモ]]から1年後となる。日本以外では、[[1984年]] - [[1985年]]に、13B EGI NA仕様搭載車が販売されている。
スタイルが[[ポルシェ・924]]に似ていたため、発売当時は「'''広島ポルシェ'''」「'''プアマンズポルシェ'''」などと揶揄されたこともあったとされるが、現在では、実質面でもポルシェ等と比較され名前を併記される車種となっている([[#スポーツカーとしての評価|スポーツカーとしての評価]]を参照)。[[スーパーカーブーム]]のさなかには、TV番組『[[対決!スーパーカークイズ]]』で、両者は「似ているスーパーカー」として紹介された。
 
スタイルが[[ポルシェ・924]]に似ていたため、{{要出典範囲|発売当時は「'''広島ポルシェ'''」「'''プアマンズポルシェ'''」などと揶揄されたこともあったとされる}}が、現在では、実質面でもポルシェ等と比較され名前を併記される車種となっている([[#スポーツカーとしての評価|スポーツカーとしての評価]]を参照)。[[スーパーカーブーム]]のさなかには、TV番組『[[対決!スーパーカークイズ]]』で、両者は「似ているスーパーカー」として紹介された。
=== 2代目・FC3S型(1985-1991年) ===
{{-}}
[[Image:Rx7FC1.jpg|thumb|250px|2代目RX-7。左が前期、右が後期型。]]
 
[[Image:MAZDA RX-7 FC.jpg|thumb|250px|白色のRX-7 FC]]
=== 2代目 FC3S型(1985-1991年) ===
[[Image:Mazda-rx7-2nd-generation01.JPG|thumb|250px|カブリオレ]]
{{vertical images list
|幅=200px
|1=Rx7FC1.jpg
[[Image:Rx7FC1.jpg|thumb|250px|2=2代目RX-77(クーペ)。左が前期、右が後期型。]]
|3=MAZDA RX-7 FC.jpg
|4=2代目RX-7(クーペ)
[[Image:|5=Mazda-rx7-2nd-generation01.JPG|thumb|250px|カブリオレ]]
|6=2代目RX-7(カブリオレ)
}}
RX-7は、1985年10月に最初のフルモデルチェンジが行われ、'''FC3S'''型となった。開発コードはP747。
 
プラットフォームは、[[マツダ・Fプラットフォーム#FC|マツダ・FCプラットフォーム]]が用いられ、エンジンは[[インタークーラー]]付きターボ13B型を搭載する。日本以外では、初代に続き13B自然吸気エンジン仕様車が13Bターボエンジン搭載車とともに販売された。
 
[[1989年]][[4月]]にマイナーチェンジが行われ、エアフロをフラップ式からメジャリングコア式に、リアコンビネーションランプを角型から丸型3灯にする変更のほか、ドアミラーの同色化、前後バンパーおよびボディのモール形状、アルミホイール、前席シート、インパネセンター、計器類のデザイン等が変更された。出力もタービンの改良により、前期の185psから205psに向上している。
36 ⟶ 45行目:
グレードは最廉価グレード「GT」(MC時に廃止)、ベーシックグレード「GT-R」、ビスカス式LSDとアルミボンネットを装備した「GT-X」、オートクルーズ等豪華装備の「GT-Limited」、最上級グレード「GT-Limited・スペシャルエディション」が用意された。
 
「∞(アンフィニ)」シリーズと呼ばれる2人乗りスペシャリティーモデルが4世代に渡りリリースされる。このモデルは最終的に、FC3S型最高となる215ps/6500rpmの出力を持つこととなった。また、1991年のFD3S型へのフルモデルチェンジの年初、[[マツダ・787|マツダ・787B]]の[[ル・マン24時間レース]]総合優勝を記念した最後の特別仕様車「ウィニングリミテッド」が発売された。
 
2代目に設定されていたカブリオレ・FC3C型はロータリーエンジン生誕20周年を記念して1987年8月に登場している[[オープンカー]]仕様のグレードで、電動ソフトトップを装備する。カブリオレ製作のノウハウは、後の[[マツダ・ロードスター|ユーノスロードスター]]に活かされた。1991年、FC3S型はフルモデルチェンジされFD3S型となるが、カブリオレ仕様は2代目仕様のまま生産され、1992年10月にサバンナRX-7の14年間とRX-7カブリオレ5年間を締め括るモデルとして、台数限定のファイナルバージョン(最終仕様)が発売された。プラットフォーム、エンジンはFC3S型と同様
 
1991年、FC3S型はフルモデルチェンジされFD3S型となるが、カブリオレ仕様は2代目仕様のまま生産され、1992年10月にサバンナRX-7の14年間とRX-7カブリオレ5年間を締め括るモデルとして、台数限定のファイナルバージョン(最終仕様)が発売された。プラットフォーム、エンジンはFC3S型と同様。
エンジン制御用ROMのデータを書き換えることによりチューンナップが可能なため、初期型から最終型に至るまで、メーカー純正ROMのバージョンが7種類存在する。
{{-}}
 
=== 3代目 FD3S型(1991-2002年) ===
スピードリミッターの解除はメーター裏側のビスを一本外すだけの機構になっている。
{{vertical images list
|幅=200px
|1=Mazda-RX-7-FD.jpg
|2=3代目RX-7 フロント
|3=MHV Mazda RX7 3rd Gen 02.jpg
|4=3代目RX-7 リア
}}
1991年12月、'''FD3S'''型 RX-7となる。このフルモデルチェンジを機に1971年から20年続いた「サバンナ」の呼称がはずされ、当時の販売店系列「[[マツダアンフィニ|アンフィニ]]」の名を冠して「アンフィニ RX-7」として発売された。後に販売店のアンフィニ店がユーノス店と統合したことにより、車名が「マツダRX-7」となる。開発コードはX105。
 
当初は価格帯がFC3S型よりも高価で敬遠された。また{{要出典範囲|開発スタート時には5ナンバーとして開発されたが、途中よりバブル景気時の高級車志向が強まったことで3ナンバーに変更されている}}。発売時には一定のセールスを達成したが、バブル経済崩壊後は販売が落ち込んだ。走行性能に無関係な部位を削減してコストダウンを図り、値段を押さえたモデルも発売されたが、結果的には一番販売台数の少ないモデルとなった。{{要出典範囲|米国でのさらなる排ガス規制強化と保険料の上昇により販売不調となり、1995年で北米市場での販売を終了したため、輸出台数も少ないとされる}}
=== 3代目・FD3S型(1991-2002年) ===
[[Image:Mazda-rx7-3rd-generation01.jpg|thumb|250px|right|3代目RX-7]]
[[Image:MHV Mazda RX7 3rd Gen 02.jpg|thumb|250px|right|3代目RX-7 リア]]
1991年12月、'''FD3S'''型 RX-7となる。このフルモデルチェンジを機に1971年から20年続いた「サバンナ」の呼称がはずされ、当時の販売店系列「[[マツダアンフィニ|アンフィニ]]」の名を冠して「アンフィニ RX-7」として発売された。後に販売店のアンフィニ店がユーノス店と統合したことにより、車名が「マツダRX-7」となる。開発コードはX105。
 
[[日産・スカイライン|日産・スカイラインGT-R]]、[[トヨタ・スープラ]]、[[三菱・GTO]]等のライバル車が業界自主規制上限の280psを公称する中で、RX-7のエンジン出力は、[[ツインターボ#シーケンシャルツインターボ|シーケンシャルツインターボ]]化を施した13Bロータリーエンジンで255psだったが、初期型255ps車のパワーウエイトレシオ(重量/出力比)は5kg/psを切っていた。後にエンジンの出力向上が行われ、1996年1月のマイナーチェンジで265ps(MT車)、1999年1月のマイナーチェンジでは280psに達した。
当初は価格帯がFC3S型よりも高価で敬遠された。また開発スタート時には5ナンバーとして開発されたが、途中よりバブル景気時の高級車志向が強まったことで3ナンバーに変更されている。発売時には一定のセールスを達成したが、バブル経済崩壊後は販売が落ち込んだ。走行性能に無関係な部位を削減してコストダウンを図り、値段を押さえたモデルも発売されたが、結果的には一番販売台数の少ないモデルとなった。
米国でのさらなる排ガス規制強化と保険料の上昇により販売不調となり、1995年で北米市場での販売を終了したため、輸出台数も少ないとされる。
 
同社の[[マツダ・コスモ|ユーノス・コスモ]]が1996年に生産を終了して以降、RX-7は世界唯一の[[ロータリーエンジン]]搭載量産車となる。RX-7は当初から一貫して[[リトラクタブル・ヘッドライト]]<ref>現在では対歩行者衝突安全性とコストの観点から採用が難しく[[ホンダ・NSX|NSX]]がリトラクタブル・ヘッドライトを廃してから日本で最後の採用となった。</ref>を搭載し、車体の軽量化やエンジンの高出力化を図るなど、「ピュア・スポーツ」をコンセプトに掲げる車両として開発が続けられたが、日本国内市場および北米市場における[[スポーツカー]][[需要]]の低下や、ターボ過給機付ロータリーエンジンの環境対策の行き詰まりなどの理由により、[[2002年]][[8月]]に生産終了となった。この前に、最終特別限定車「'''RX-7スピリットR'''」が同年4月に発売されている。BBS社製17インチホイール、レッド塗装ブレーキキャリパー、専用インパネなどの専用パーツを装着。タイプAは専用のレカロ社製フルバケットシートなどを装備した<!--生産終了後も各地のディーラーでは最終特別限定車が長期在庫車となった。←「長期」がどれぐらいを示すのか具体的な数値無いため非表示化-->
[[日産・スカイライン|日産・スカイラインGT-R]]、[[トヨタ・スープラ]]、[[三菱・GTO]]等のライバル車が業界自主規制上限の280psを公称する中で、RX-7のエンジン出力は、シーケンシャルツインターボ化を施した13Bロータリーエンジンで255psだったが、初期型255ps車のパワーウエイトレシオ(重量/出力比)は5kg/psを切っていた。後にエンジンの出力向上が行われ、1996年1月のマイナーチェンジで265ps(MT車)、1999年1月のマイナーチェンジでは280psに達した。
 
この前に、最終特別限定車「'''RX-7スピリットR'''」が同年4月に発売されている。BBS社製17インチホイール、レッド塗装ブレーキキャリパー、専用インパネなどの専用パーツを装着。タイプAは専用のレカロ社製フルバケットシートなどを装備した。
 
同社の[[マツダ・コスモ|ユーノス・コスモ]]が1996年に生産を終了して以降、RX-7は世界唯一の[[ロータリーエンジン]]搭載量産車となる。RX-7は当初から一貫して[[リトラクタブル・ヘッドライト]]<ref>現在では対歩行者衝突安全性とコストの観点から採用が難しく[[ホンダ・NSX|NSX]]がリトラクタブル・ヘッドライトを廃してから日本で最後の採用となった。</ref>を搭載し、車体の軽量化やエンジンの高出力化を図るなど、「ピュア・スポーツ」をコンセプトに掲げる車両として開発が続けられたが、日本国内市場および北米市場における[[スポーツカー]][[需要]]の低下や、ターボ過給機付ロータリーエンジンの環境対策の行き詰まりなどの理由により、[[2002年]][[8月]]に生産終了となった。この前に、最終特別限定車「'''RX-7スピリットR'''」が同年4月に発売されている。BBS社製17インチホイール、レッド塗装ブレーキキャリパー、専用インパネなどの専用パーツを装着。タイプAは専用のレカロ社製フルバケットシートなどを装備した<!--生産終了後も各地のディーラーでは最終特別限定車が長期在庫車となった。←「長期」がどれぐらいを示すのか具体的な数値無いため非表示化-->
11年とモデルサイクルが長く、マイナーチェンジも多く行われ1型、2型、3型(出力255ps。通称「前期型」)、4型(265ps。通称「中期型」)、5型、6型(MT車280ps、AT車265ps。通称「後期型」)と区分されている。外装はリアコンビネーションランプ、フロントおよびリアスポイラー、ABS等が変更されたが、1型から6型までの変更で流用不能なものはABSとECU、リヤ補強材の一部であり、マイナーチェンジ前の車両に変更後のパーツを移植することも可能だった。
 
61 ⟶ 76行目:
== 技術仕様 ==
=== エンジン ===
;初代
;SA22C :基本は単室容積573cc×2の12A型ロータリーエンジン。小変更後の自然吸気仕様の形式名は12A-6PIで、RX-8タイプSと同じ6PI(詳細は[[マツダ・コスモ#歴史|3代目・コスモ]]を参照)が採用されたが、後に追加されたターボ仕様(12A-T)にはあまりメリットがないため、採用されなかった。自然吸気仕様130ps、ターボ仕様165ps。<!--詳しい方、追加・改定お願いします-->
;FC3S :単室容積654cc×2の13B-T型ロータリーエンジン。ツインスクロールターボを採用し、185ps、205ps、215ps(スペック3以降のアンフィニのみ)と進化していく。185ps車を前期、205ps、215ps車を後期に分けているが、ローターの種類が違うため、圧縮比や圧縮限度の目安が異なる。トルクは馬力の順に25kgf-m、27.5kgf-m、28kgf-m。輸出型のみ、自然吸気仕様も存在する。
;2代目
;FD3S :単室容積654cc×2の13B-REW型ロータリーエンジン。[[ユーノスコスモ]]に次ぐシーケンシャルツインターボの採用で、255ps、265ps、280psへと出力向上が図られた。馬力が280psに向上するのと同時に、トルクも30kgf-mから32kgf-mへ向上している。馬力の向上は主に加給圧の設定変更によるものであるが、一部吸排気系の配管やマフラーも変更されている。レッドゾーンは8000rpmから。シーケンシャルツインターボは日立製で、複雑な構造と制御を行っており、制御系の故障が頻発したとされ、開発陣も低回転域のトルクの向上には有効だったが、エンジンをもうひとつ搭載するのと同じくらいコストがかかったとコメントしている。プライマリー側とセカンダリー側のタービンは同一形状・同一容量である。1-4型と5-6型のタービンは容量が違い、容量的には1-4型の方が高出力向きで、5-6型はレスポンス重視のタービンとされている。アペックスシールは当初3分割のものが使用されていたが、5-6型の途中に2分割のものに変更された。
;FC3S :単室容積654cc×2の13B-T型ロータリーエンジン。ツインスクロールターボを採用し、185ps、205ps、215ps(スペック3以降のアンフィニのみ)と進化していく。185ps車を前期、205ps、215ps車を後期に分けているが、ローターの種類が違うため、圧縮比や圧縮限度の目安が異なる。トルクは馬力の順に25kgf-m、27.5kgf-m、28kgf-m。輸出型のみ、自然吸気仕様も存在する。
;3代目
;FD3S :単室容積654cc×2の13B-REW型ロータリーエンジン。[[マツダ・コスモ|ユーノスコスモ]]に次ぐシーケンシャルツインターボの採用で、255ps、265ps、280psへと出力向上が図られた。馬力が280psに向上するのと同時に、トルクも30kgf-mから32kgf-mへ向上している。馬力の向上は主に加給圧の設定変更によるものであるが、一部吸排気系の配管やマフラーも変更されている。レッドゾーンは8000rpmから。シーケンシャルツインターボは日立製で、複雑な構造と制御を行っており、制御系の故障が頻発したとされ、開発陣も低回転域のトルクの向上には有効だったが、エンジンをもうひとつ搭載するのと同じくらいコストがかかったとコメントしている。プライマリー側とセカンダリー側のタービンは同一形状・同一容量である。1-4型と5-6型のタービンは容量が違い、容量的には1-4型の方が高出力向きで、5-6型はレスポンス重視のタービンとされている。アペックスシールは当初3分割のものが使用されていたが、5-6型の途中に2分割のものに変更された。
 
== 販売 ==
92 ⟶ 110行目:
 
== 脚注 ==
{{脚注ヘルプ}}
<references/>
{{reflist}}
 
== 関連項目 ==
{{commonscommonscat|Category:Mazda RX-7}}
* [[マツダ・コスモ|コスモスポーツ]]
* [[マツダ・サバンナ|サバンナ]]
105 ⟶ 124行目:
== 外部リンク ==
* [http://www.mazda.co.jp/philosophy/history/rx-7/ HISTORY OF RX-7(マツダ株式会社)]
 
{{自動車}}