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'''利益'''には、一般的に「'''りえき'''」「'''りやく'''」の二つの読み方があり、読みによって意味が異なる。
▲#'''りやく'''
▲## [[仏教]]の言葉。ためになること。法力によって恩恵を与えること。自らを益するのを'''功徳'''(くどく)、他を益するのを利益という。
▲## 神仏の力によって授かる利福。'''利生'''(りしょう)。[[丁寧語]]の「ご」をつけ、「'''ご利益'''」という場合が多い。とくに今生きている世界(現世)における利益を'''現世利益'''(げんせりやく)という。
== 概要 ==
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利益とキャッシュ・フローを区別する主な理由は以下の二点にある。
[[損益計算書]]においては、会社の状況を見るためにいくつかの段階に分けて利益を計算している。
== 様々な利益 ==
=== [[限界利益]] ===
'''限界利益'''(げんかいりえき、marginal profit)は、'''貢献利益'''(こうけんりえき)とも呼ばれ、[[売上高]]から[[変動費]]を差し引いたものである。[[管理会計]]で用いる。
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= (売上高 - 売上原価) - 販売費及び一般管理費
==== EBITDA ====
'''[[EBITDA]]'''(earnings before interest, tax, depreciation, and amortization、イービット・ディー・エー、イービットダー、エビータ)は、売上総利益から、販売費及び一般管理費のうち減価償却費以外を差し引いたものである。'''利払い前・税引き前・減価償却前・その他償却前利益'''、'''金利・税金・償却前利益'''などと翻訳されることがあるが、翻訳が定まっていないために「EBITDA」が用いられることが多い。
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= (売上高 - 売上原価) - 販売費及び一般管理費のうち減価償却費以外
==== 事業利益 ====
'''事業利益'''(じぎょうりえき)は
事業利益 = 営業利益 + 営業外利益
= ((売上高 - 売上原価) - 販売費及び一般管理費) + 営業外利益
[[総資産利益率]](ROA)を算定する際に、通常、事業利益が分子として利用される。ROAの算定にあたり事業利益が利用される理由は、投資有価証券等を含む総資産を分母とした経営活動の指標である以上
* 財務活動からなる収益を含めることが望ましいこと * 負債の調達費用である財務費用を差し引くと背理となること という理由による。 === 経常利益 ===
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=== 純利益 ===
'''純利益'''(じゅんりえき、net profit)は、経常利益に特別利益を加え、それから特別損失を差し引いたものである。'''当期利益'''、'''最終利益'''とも呼ばれる。
純利益 = 経常利益 + 特別利益 - 特別損失
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=== 留保利益 ===
'''留保利益'''は、企業の営業活動により生じた過去の利益を会社内に留保したものをいう。会計上では'''利益剰余金'''のことである。
== 様々な利益率 ==
=== 粗利率 ===
'''粗利率'''(あらりりつ)は、売上高に対する売上総利益(粗利益)の比率である。
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[[資本利益率]]は、[[売上高利益率]]と[[資本回転率]]の積として表される。資本利益率は資本に対する利益の比率であり、売上高利益率は売上高に対する利益の比率であり、資本回転率は資本に対する売上高の比率である。例えば株主資本利益率(ROE)は、株主資本回転率と売上高当期純利益率に分解される。資本利益率は、資本市場での裁定取引のため、業種の差はそれほど顕著でない。一方で、売上高利益率と資本回転率は、業種により大きくその数値が相違する。例えば製造業は、流通業に比べて売上高利益率が高く資本回転率が低いが、その積である資本利益率においては両業種の数値はさして差がなくなるのである。
== 法律
* 現存利益
* 逸失利益
* 反射的利益
* [[訴えの利益]]
== 関連項目 ==
; 立場▼
* [[利己主義]] / [[利他主義]]▼
* [[嫌儲]](けんちょ)▼
; その他
* [[利益相反行為]]
* [[利益団体]]
113 ⟶ 117行目:
* [[利益供与]]
▲立場
▲* [[利己主義]] / [[利他主義]]
▲* [[嫌儲]](けんちょ)
{{DEFAULTSORT:りえき}}
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