「ガンサバイバーシリーズ」の版間の差分

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'''ガンサバイバー'''とは[[カプコン]]より発売の銃型コントローラー対応の[[ガンシューティングゲーム]]シリーズである。
 
[[バイオハザードシリーズ]]及び[[ディノクライシス]]の世界観を使用した外伝的作品であり、敵を全滅させると自動的に次の敵の場所に移動する通常のガンシューティングゲームと異なり、プレイヤー自身が方向操作することで移動するため、銃型コントローラーを使うという点を除けば[[ファーストパーソン・シューティングゲーム]]に近いゲーム感覚と言えよう。
 
== バイオハザード ガンサバイバー ==
[[2000年]][[1月27日]]に[[プレイステーション]]で発売。
 
シリーズ第一作目。第二のラクーンシティとなった「シーナ島」から、記憶を失った謎の青年が脱出を目指す。
外伝的な作品だが、本編の事件が[[バイオハザード0]]のプロローグで紹介されている。
 
===登場人物===
;謎の青年/アーク・トンプソン
:主人公。私立探偵を営む正義感にあふれる若者。銃器の扱いに長けており、ヘリの操縦も得意とする。[[バイオハザード2]]の主人公[[レオン・S・ケネディ]]の友人。ラクーンシティが崩壊した後、レオンの依頼を受けてシーナ島のアンブレラ研究施設を調査していた。それをビンセントに知られ、ヘリを奪って逃走を試みたが、ヘリを墜とされ逃走は失敗。そのショックで記憶喪失となってしまう。脱出の最中、様々な事情により自分を「人殺しのビンセント」だと思い込んでしまう。最後には記憶を取り戻し、シーナ島を脱出することに成功した。その後の消息は明かされていない。
;ビンセント・ゴールドマン
:シーナ島の研究施設司令官。優秀な科学者であるが、非常に残忍な性格で、研究のためなら実験材料として人間を殺すことも、同僚を殺すことも厭わない。ロットの密告で島の住人が自分を告発しようとしていることを知り、島に[[T-ウイルス]]をばらまいて人為的にバイオハザードを発生させ、口封じを計った。最期は自らが生み出した生物兵器に殺されるという、悲惨ながら自業自得の死を遂げる(ルート選択次第では、アンディかU.T.コマンダーがビンセントの代わりに現れ、殺害される展開となる)。その非道さはシーナ島赴任以前にアンブレラ本社でも問題になっていたという。ゲームを進めると入手できるファイルを読むと、ビンセントの非道さが垣間見える。
;アンディ・ホランド
:シーナ島の下水道の管理人。ゲーム中では「アンディ」とのみ語られるが、攻略本にはフルネームが載っている。1日中ほとんど下水道の管理室から出ることなく生活しており、下水道に流れ着く街の生活ゴミの撮影が趣味という浮世離れした変人である。アークが調査のためビンセント司令官と偽ったのが裏目に出て、記憶喪失中つけ狙われる。また、彼は窃盗・強盗・暴行などの前科者であるらしく、アパートの家賃も滞納していたという設定が攻略本において明かされている。旧式の下水道施設の管理のため、アンブレラが雇った男。彼自身はアンブレラの実態をバイオハザード発生まで知らず、その発生後は半ば発狂したかのような行動を取る。
;U.T.(UnderTaker)(Under Taker)コマンダー
:アンブレラ証拠隠滅部隊(通称・Umbrella-Trashsweeper=アンブレラの掃除屋)の指揮官。人間、ゾンビ問わず皆殺しにした上で島を爆破して証拠隠滅するよう任務を受けている。隊員は全てU.T.ユニットと呼ばれるクリーチャーであり、人間なのは彼のみ。個人に関する設定はほぼ無きに等しく、人となりを知る手段は皆無に近い。
;ロット・クライン
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===登場武器===
今作ではハンドガンの弾が無限になっており、全て撃ち切るか部屋を切り替えると自動的に最大までリロードされる(メニュー画面での組み合わせでもリロード可))。また、銃の収集もスコアに影響するが、1周ですべての銃を集めることはできない。武器の残弾と収集した武器は周回プレイで引き継がれ、再入手はできない。
;ハンドガンA([[グロック17]])
:初期装備。装弾数は17発。それ以外の性能には特に取り立てて見るべきところはない平均的な銃。序盤こそこの銃でもしのげるものの、強敵が頻繁に出現する中盤以降は厳しい戦いを強いられる。
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:12ゲージショットシェルを使用する。散弾銃なので、広範囲を攻撃でき、反動が小さいので扱いやすい反面、ダメージが分散しやすく、弱点を集中攻撃しにくい。使い方によっては最強になる。
;グレネードランチャー([[M79 グレネードランチャー]])
:[[バイオハザード2]]のそれと同モデル(2のものは外観上、ストックが切り詰められているという違いがある)。撃てる弾薬も同じ3種類。威力は非常に高いが、一発撃つごとにリロードが発生するため隙が大きく、複数の敵がいる場合は使いにくい。弾道が放物線状のため、射程が比較的短い。上に向けて撃っても途中で弾が落ちてしまい、着弾しないこともある(特に橋の上から狙撃してくるUTユニットなどの敵)。
;マグナム([[S&W M19]])
:装弾数は6発。威力は突出して高いが、リボルバータイプの特性上、弾丸を1発1発込めるためリロードに時間がかかる。弾数が少ないので注意が必要。
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おなじみのクリーチャーがほとんどで、本作オリジナルのクリーチャーは少ない。また、ラージ・ローチ以外は頭部が弱点になっている。
;ゾンビ/ゾンビ改
:おなじみの敵。本作ではショットガンで頭部を狙ったりしても、部位破壊が起きない。外見やうめき声は[[バイオハザード2]]の物を流用している。
;リッカー/リッカー改/新型リッカー
:序盤から登場。リッカーとリッカー改、新型リッカーでは、武器への耐性が若干変化しているが、硫酸弾に弱い。リッカーはたまにアークの前を延々回り続ける隙だらけの行動をとることがある。新型リッカーはリッカーに比べ皮膚の色が薄く、細身である。
;ゾンビ犬
:アークを見つけると飛び掛ってくる。あらゆる武器が有効だが、動きがすばやいため狙いづらい。大抵は2~5匹程度の群れで現れる。また他のクリーチャーとセットで襲ってくることもある。従来と違い弾一発では転倒しないので手強くなっている。
;大クモ / ブラックタイガー
:『1』や『2』に登場したおなじみのクリーチャー。外観上の差は色だけだが、実は密かにグレネードランチャーの特殊弾頭への耐性が変化しており、大クモは火炎弾が有効だが、ブラックタイガーは火炎弾に対して大幅に強くなっている。そのため、ブラックタイガーへは硫酸弾による攻撃が有効。
;カラス
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:高い攻撃力と素早い動きを持ち合わせた敵。ショットガンが有効。『首刈り』が即死攻撃ではなくなったため弱体化しているが、複数同時に波状攻撃を仕掛けてくるので強敵であることに変わりない。後にハンターαと呼ばれるタイプ。
;タイラント
:本作では、グレネードランチャーなどの強力な武器をガードするようになり、ショットガンやマグナムなどの強力な武器は全てダメージが半減してしまうため、最も有効なのはハンドガンによる頭部の狙撃。狭い通路で遭遇することが多く、横をすり抜けてやり過ごそうとしてもラリアットで妨害される上、ミドルレンジからでもタックルで突っ込んでくる攻撃が新たに加わったため、倒したほうが無難。倒すと戦利品としてショットガンの弾・グレネード各弾薬の中からランダムで1つを入手できるが、あるルートはタイラントばかりが出現するようになっており、このルートでは弾薬を落とさず、巡回する範囲も決まっている。今回は進め方に関わらず、スーパータイラント化することはない。またいずれのタイラントも別個体である(研究所で大量に生産されているため)
;イビー / 毒イビー
:今回は対B.O.W.ガスは存在しないが、毒イビーは普通に登場する。終盤に登場する敵のため、異様に攻撃力が高く設定されている。今作では培養液に浸されたイビーの幼体を見ることができる(丸みを帯びた八面体の塊)。火炎弾が有効。
;U.T.ユニット
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:モス・ジャイアントと同じく、『2』より小柄である。
;[[ヒュプノス]]-T型
:ビンセントの手によって生み出された、タイラントの派生型B.O.W.。タイプの異なる複数の細胞同士を競わせ合い、最後まで勝ち残った優秀な細胞をタイラントに組み込むという方法で生み出された。長時間にわたる細胞選抜の際、研究員達が睡魔に襲われた瞬間に最も優秀な細胞が発見されたことから、ギリシャ神話の眠りの神であるヒュプノスの名が冠された。通常のタイラントよりもやや小型だが、左手にはT-002型のような巨大なツメが生えている。他の個体同様戦いの中でパワーアップし、アークとの戦いで3つの姿を見せる。初期の段階では非常に均整の取れた姿をしているが、パワーアップするたびに醜悪な姿へと変貌していく。余談だが、海外だとこちらがタイラントになっている。
:;第1形態
::起動して間もない状態。アークがビンセントに追いつめられた際、突如起動してビンセントを殺害し、続けざまにアークに襲い掛かった。アークに向かって突進し、左手のツメで切り付けて攻撃する。狭い通路で戦うことになるが、タイラントと違って側面への攻撃手段は持たないため横をすり抜けることは容易。なお、殺される相手はゲームの進め方によってアンディかUTコマンダーに変わる。
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ヨーロッパに浮かぶ孤島で、研究施設を建築するため、買い取ったアンブレラ所有の島。そのため島民の大半はアンブレラ関係者もしくはアンブレラに雇われた人間である。ほとんどの島民はアンブレラ至上主義に染まっている。島にはアンブレラの巨大ビルがあり、山道の奥にある洋館の地下にはタイラントプラント、地下鉄、ヘリポートが隠されている。
 
== ガンサバイバー2 バイオハザード CODE:Veronica ==
[[2001年]][[7月]]に[[アーケードゲーム]]版が稼動、[[2001年]][[11月8日]]に[[プレイステーション2]]版が発売。
 
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プレイヤーは「クレア」か「スティーブ」のどちらかを選びロックフォート島からの脱出をめざす。PS2版では数々のミッションをクリアしていくオリジナルの「ダンジョンモード」を搭載している。
 
=== 隠し武器 ===
:;[[パンツァーファウスト]]
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追跡者が実験体として登場する(ストーリーモードのラスボス)。
 
アーケード版と違い2人プレイはできず、2人目のキャラクターはAI操作になる。PS2版のCODE:Veronica及び、シリーズ本編とのストーリー上の関連性はない。
 
== ガンサバイバー3 ディノクライシス ==
[[2002年]][[6月27日]]にプレイステーション2で発売。シリーズ中で唯一『[[ディノクライシス]]』を題材にしている。
 
== ガンサバイバー4 バイオハザード HEROES NEVER DIE ==
[[2003年]][[2月13日]]にプレイステーション2版が発売。本作の一部登場人物が、[[NAMCO x CAPCOM]]にゲスト出演している。
 
===ストーリー===
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===システム===
客観画面で移動を行い、戦闘の際には主観画面に切り替えるというシステムを採用している。よりリアルでグロテスクになったクリーチャーたちが目前に迫ってくるので、恐怖を感じると好評だった。また本作ではバイオハザード3以降採用されていなかった緊急回避が使用可能になっている。(全体的に敵の攻撃が避けづらいためかボタン入力タイミングは比較的甘く、連打でも実行できる))。
 
ある地点で特定の動作をするとゲームが進行できなくなるハマリ状態になってしまうバグが存在するため、オフィシャルサイトでは回避方法が告知されている。
 
今回から、ハンドガンの弾が無制限では無くなり弾薬スロットを採用している(セーブポイントで補給は可能)弾薬のスロットは6個と決められており、他の弾薬もそこに入るためどの弾を持っていくかある程度考えて行動する必要がある。
 
===登場人物===
;ブルース・マッギャヴァン
:主人公。アメリカ統合戦略軍(U(U.S.STRATCOM)STRATCOM)に所属 する、対アンブレラ追撃調査チーム工作員
:正義感が強く、自分の命をかえりみない無鉄砲な行動をとる事があり、そのおかげで何度かピンチを招いたりする。何かと暴走しがちだが仕事ぶりは超一流らしい。鳳鈴曰く冬瓜(ドングァ)(鳳鈴は嘘でいい男の意味と言った。翻訳は駄目男の意味。尚ブルースはこの言葉の意味を知っていたことをエンディングで鳳鈴に明かす)
;鳳鈴(フォンリン)
:中国安全部所属工作員
:政府に対して忠実で冷徹な女性だがその背景に政府と敵対関係にあった兄を上官の命令で逮捕した後、処刑されたという暗い過去がある。故郷を愛しており、たとえ政府に切り捨てられても任務を続ける。最初はブルースと友好的ではなかったが、次第に協力しあっていくようになる。
:2周目以降のプレイ開始時、メインで進行するキャラを彼女に変更するかブルースのままで行くか選択可能。ただし、ムービーシーンに変更は無い。
;モーフィアス・D・デュバル
:元・アンブレラ本社研究開発部所属
:豪華客船をシージャックした首謀者。アンブレラパリ支部からtT-ウイルスを盗んだのも彼の部下である。
:性格はナルシストであり、自分の事を美化するために整形手術も行っている。
:部下をtT-ウイルスの餌食にする事も平然とやってのける冷酷無情な男。研究者としては優秀だったが施設管理については杜撰を極め、それ故にか1998年5月のラクーンシティにおけるウィルス漏洩事故の詰め腹を切らされる形で更迭処分となった。
:アンブレラ本社からは既に廃棄処分とされた海底研究所「バイオスフィア」を私物化、美に絶対的な価値をおく王国の設立という己の野望と、アンブレラに対する復讐の為に今回の事件を起こす。
:オープニングにて手榴弾の爆発で重傷を負うが、tT+Gウイルスを自らに注射しクリーチャーと化する。
 
===登場クリーチャー===
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:アンブレラの品評会の為に調整が加えられたハンターで、高い耐久力に加え、素早い動きで銃撃を避けることもある。口の中が弱点。
;タイラント091
:tT+Gウィルスを投与することで生み出されたタイラント。だが、t+Gウィルスの特徴である電気的特性の発達が見られないため、失敗作とみなされ廃棄された。従来のタイラントのようなツメはなく、触手のような指が特徴。背中に露出している臓器が弱点。顔でもそれなりのダメージが与えられる。
;ノーチラス
:トーピドー・キッドを生み出す母体。研究所から廃棄された無数の失敗作の集合体。下水道に生息している。
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:囚人を実験体とし、眼球の切除や筋力増強剤の投与などを施した結果誕生したクリーチャー。行動の制御はできておらず、実験段階で逃亡したため生物兵器としては不完全である。眼球の切除によって聴覚が異常に発達しており、音を頼りに襲ってくる。
;クイーン
:[[カブトガニ]]の外殻とゴキブリの繁殖能力を兼ね備えたクリーチャー。自身は攻撃手段を持たないが、ハルバートを無限に産み出す。
;ハルバート
:クイーンを護衛する羽虫の大群。蜂のような攻撃性を持つ。
;モーフィアス第一形態 / T-レディ
:改良型t+Gウイルス「試薬『v.0.9.2』」を自らに注射したモーフィアス。ウイルスの影響で女性化している。自我を保ったまま変身しているため会話も可能(話し方は女性的になる)。体内から電撃を発し、弾丸を完全防御する電磁バリアを張るため通常の武器では倒せない。倒すには特殊な武器が要る。
;モーフィアス第二形態