「ヒョンデ・ソナタ」の版間の差分

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== 歴史 ==
=== 初代 (Y2Y型、19881985年-19931987年) ===
[[ファイル:'88-'92 Hyundai Sonata.jpg|thumb|250px|初代ソナタ]]
「ソナタ」という名前のモデルが最初に現れたのは[[1985年]]末のことだった。プロジェクト名 「Y-Car」と呼ばれたこのモデルは、当時ヒュンダイの主力中型セダンであったステラ (STELLAR)の最高級バージョン(ステラは欧州[[フォード・モーター|フォード]]コルチナの[[プラットフォーム (自動車)|プラットフォーム]]に[[三菱自動車工業|三菱]]製エンジン、自社製ボディを搭載する)として公開された。ステラの1.6Lより大きい2.0Lエンジンを積んだこのモデルは、しかし韓国内の販売では大失敗となってしまった。当時競争モデルであった[[GM大宇|大宇]]ロイヤルシリーズ([[オペル]]レコルトをベースとした)の壁を越えられず、スタイル的にも元々のステラとあまりも格差がなかったためキャラクター性が低かったのも原因のひとつだった。そのためか、韓国ではソナタを指称して「{{lang|ko|쏘나타}}(ソナタ)→{{lang|ko|소나 타는 차}}(ソナ タヌン チャ、[[朝鮮語|韓国語]]で「牛などが乗る車」、同音異義語を使った言葉のいたずら)」という悪評までされたこともあった。
 
=== 2代目(Y3 (Y2型、19931988年-19961993)通称・ソナタII) ===
[[ファイル:'88-'92 Hyundai Sonata.jpg|thumb|250px|2ソナタ(前期型)]]
実質的な独立モデルとしてのソナタは[[1988年]]に生まれた'''「Y2」'''である。ステラと同じく[[イタルデザイン]]がデザインしたボディに、当時の[[三菱・ギャラン#5代目(1983年~1987年)|ギャラン]]のプラットフォームを元に作られたこのモデルは、当時までのヒュンダイ車では見られなかった曲線美で人気を得た。
エンジンは1.8L, 2.0L, 2.4L([[アメリカ合衆国|アメリカ]]向け)。デビュー当時はいずれも[[SOHC]]だったが、後に2.0Lは[[DOHC]]と変更された。[[1991年]]には[[モデルチェンジ (自動車)#マイナー=モデルチェンジ(マイナーチェンジ)|マイナーチェンジ]]でヘッドライトがもっと丸くて長い形状となった。このときからアメリカ販売バージョンにはV6 3000仕様が追加された。そして[[1989年]]、ヒュンダイは[[カナダ]]に創立以来最初の海外生産工場を完成したが(この工場は[[1993年]]に閉鎖された)、その工場の主力生産モデルがソナタだった。つまりソナタは韓国初の国外生産モデルとなったのである
 
==== フェイスリフトモデル ====
=== 2代目(Y3型、1993年-1996年)通称・ソナタII ===
===== 通称・ニューEFソナタ(EF2型) =====
[[ファイル:93-94 Hyundai Sonata.jpg|thumb|250px|2代目ソナタ]]
[[1991年]]には[[モデルチェンジ (自動車)#マイナー=モデルチェンジ(マイナーチェンジ)|マイナーチェンジ]]でヘッドライトがもっと丸くて長い形状となった。このときからアメリカ販売バージョンにはV6 3000仕様が追加された。
 
=== 3代目(Y3型、19961993年-1998年)通称・ソナタIIIII ===
[[ファイル:93-94 Hyundai Sonata.jpg|thumb|250px|23代目ソナタ(前期型)]]
*1993年[[ドイツ]]のフランクフルトモーターショーにてデビュー。
*年代は不明だが、モスクワ国際モーターショーで最優秀賞を受賞した。
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マルシャーはソナタIIよりも上級モデルとして位置付けられ、ソナタIIには搭載されていないV6・2500ccエンジンなどの設定もあった。
しかし、韓国国内ではサイズが中途半端な上に[[ヒュンダイ・グレンジャー#2代目(1992年-1998年)通称・ニューグレンジャー|ニューグレンジャー]]に客を奪われ、わずか3年ほどで販売を終了した。メディアからの評判も厳しく、ヒュンダイの歴代モデルの中では最悪の失敗作だと言われている。
 
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[[ファイル:95-98 Hyundai Sonata.jpg|thumb|250px|3代目ソナタ(後期型)]]
 
==== フェイスリフトモデル ====
[[ファイル:95-98 Hyundai Sonata.jpg|thumb|250px|3代目ソナタ]]
===== 通称・ソナタIII =====
 
=== 3代目(Y3型、1996年-1998年)通称・ソナタIII ===
 
*[[1996年]]2月デビュー。上記のソナタIIの[[モデルチェンジ (自動車)#マイナー=モデルチェンジ(マイナーチェンジ)|マイナーチェンジ]]モデル。
*韓国国内での発売当時のキャッチコピーは「名品の完成」
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[[ファイル:99-00 Hyundai Sonata.jpg|thumb|250px|4代目ソナタ(前期型)]]
=== 4代目(EF型、1998年-2004年)通称・EFソナタ ===
 
=== 4代目(EF型、1998年-2004年)通称・EFソナタ ===
*[[1998年]]3月デビュー。プラットフォームは三菱・ディアマンテ(二代目)の流用で、同じ年にデビューした[[ヒュンダイ・XG|グレンジャーXG]]も同車と同じプラットフォームを使用していた。
*EFとは「Elegant Feeling(エレガント・フィーリング)」の頭文字をとった略称であるとされている。
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[[ファイル:2002-2005 Hyundai Sonata.jpg|thumb|250px|4代目ソナタ(2002年モデル(後期型)]]
[[File:Hyundai SonataEFソナタ4代目EF型6286725.JPG|thumb|250px|中国公安に採用されている4代目ソナタ([[北京]])]]
==== 通称・ニューEFソナタ(EF2型) ====
 
==== フェイスリフトモデル ====
===== 通称・ニューEFソナタ =====
*上記のEFソナタの[[モデルチェンジ (自動車)#マイナー=モデルチェンジ(マイナーチェンジ)|マイナーチェンジ]]モデル。2001年デビュー、派生車種に[[SUV]]の[[ヒュンダイ・サンタフェ|サンタフェ]]がある。
*一時期([[2003年]]~[[2004年]]の上半期頃にかけて)[[日本]]に導入するという計画もあったようだが、実現しなかった。
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*当初マイナーチェンジ版として開発が進められていたモデルは、経営破綻によって現代自動車傘下となった[[起亜自動車]]の旧態化したクレドスの後継モデルの「[[キア・マジェンティス|オプティマ]]」として登場した。
 
==== 通称・{{lang|ch|名驭}}MOINCA SONATA(ソナタ(中国仕様車:BT01) ====
中国においては2009年4月にこのモデルの2度目のビッグマイナーチェンジモデルが「BT01」の名称で発表された。[http://response.jp/article/2009/04/23/123694.html]
後にこのモデルとは[http://www.beijing-hyundai.com.cn/productshow/product_mingyu.aspx {{lang|ch|名驭}}MOINCA SONATAソナタ]の名称で発売された。
 
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=== 5代目(NF型、2004年-2009年)通称・NFソナタ ===
[[ファイル:HyundaiSonataW.jpg|thumb|250px|5代目ソナタN20(前期型)]]
[[ファイル:20100117NF-SONATA.jpg|thumb|250px|5代目ソナタN20(後期型 "ソナタ・トランスフォーム")]]
[[ファイル:Hyundai Sonata 003.JPG|thumb|250px|4気筒 2.4Lエンジン]]
[[ファイル:Hyundai Sonata 006.JPG|thumb|250px|ステアリングホイール周り(前期)]]
正式名称は韓国でも単に「ソナタ」だが(北米等、他の輸出先の国や地域では先代やそれ以前のモデルも単に「ソナタ」と呼称されていた)、しばしば"無印"状態の初代や先代のEFソナタ等と区別するために開発コード名の「NF」を付けて「NFソナタ」と呼ばれる(韓国ではフルモデルチェンジやビッグマイナーチェンジ毎に名称が変わる事が多い)。なお、開発コード名の「NF」は「Neverending Fame&Faith」という言葉から来ていると言われている。主な本国外市場である[[北アメリカ|北米]]での競合車種は[[トヨタ・カムリ]]や[[ホンダ・インスパイア|ホンダ・アコード]]などである。
 
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*日本市場では販売の低迷から、[[2008年]]4月7日に販売を取り止めることを決定し、在庫が無くなり次第販売終了となる<ref>[http://www.chosunonline.com/article/20080203000017 日中で苦戦続く現代自がテコ入れ(下)] 『朝鮮日報』 2008年2月3日</ref><ref>[http://www.chosunonline.com/article/20080408000026 現代自、日本でアバンテとソナタの販売中止へ]『朝鮮日報』 2008年4月8日</ref>。
*本国では[[2006年]]8月にも[[モデルチェンジ (自動車)#マイナー=モデルチェンジ(マイナーチェンジ)|マイナーチェンジ]]が行われ、[[フロントグリル]]や内装のデザイン等が変更されている。
 
==== フェイスリフトモデル ====
===== 通常仕様:韓国名「称・ソナタ トランスフォーム =====
*[[2007年]]11月に[[モデルチェンジ (自動車)#フェイスリフト|フェイスリフト]]が行われ、車名も'''『ソナタ・トランスフォーム』'''となった。<ref>[http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=92626&servcode=300 【写真】「ソナタ」新モデルが登場] 『中央日報』 2007年11月6日</ref>
*本国仕様のエンジンラインナップからはV6が消えた。一方、直4は[[ワールドエンジン|θⅡ]]へと変わり、若干高回転型にはなっているが出力・燃費・トルク共に向上。新型2.0の最高出力は旧型2.4のそれに匹敵するものとなっている。(2007年11月17日現在)
*外装の変更は[[モデルチェンジ (自動車)#フェイスリフト|フェイスリフト]]程度に収まっているが、内装(インパネ周り)は前期型とはまったく異なるものとなっている。
 
===== 通称・ソナタ領翔 (中国仕様車(NFC):NFC) =====
従来中国では他国と共通の仕様である「NF御翔」が販売されていたが、大幅なフェイスリフトが行われ、[[ヒュンダイ・エラントラ|エラントラ悦動(HDC)]]との連続性を感じさせる中国専用のデザインに改められた。これにより車名も「ソナタ領翔」(コード名NFC)に変更された。