「ずっと好きだった」の版間の差分

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| B-side = ウームの子守唄
| Released = [[2010年]][[4月21日]]
| Format = [[CDシングル]]
| Recorded =
| Genre = [[ロックンロール]]
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| Misc =
}}
「'''ずっと好きだった'''」(-ずっと-きだった)は、[[斉藤和義]]の38作目のシングル。
== 概要 ==
*表題曲はCMのために書き下ろされた曲で、3月31日からは[[着うた]]先行配信がスタートする。CMコンセプトの「よみがえれ、私。」と共に、[[同窓会]]をテーマに、再会した初恋の人を告白する歌詞である<ref>[http://natalie.mu/music/news/29776 斉藤和義、甘酸っぱい新曲で80'sアイドル競演CMを後押し]、ナタリー、2010年3月30日。</ref>。
 
*ミュージックビデオは[[ビートルズ]]の「[[ルーフトップ・コンサート]]」をモチーフに、出演者を斉藤本人によるキャスティングで決定し、[[ポール・マッカートニー]]役に斉藤、[[ジョン・レノン]]役に[[リリー・フランキー]]、[[ジョージ・ハリスン]]役に[[2丁拳銃]]の小堀裕之、[[リンゴ・スター]]役に[[濱田岳]]を配している。斉藤の故郷である[[宇都宮市]]の[[オリオン通り]]にあるビルの屋上で撮影した<ref>[http://natalie.mu/music/news/30111 斉藤和義、新曲PVでポール・マッカートニーを熱演]、ナタリー、2010年4月6日。</ref>。
「'''ずっと好きだった'''」(-す-)は、[[斉藤和義]]の38作目のシングル。
 
*シングルジャケット写真やテレビ番組出演などで本曲を弾き語りで歌う際に構えているギターは、[[ジョン・レノン]]が愛用していた事でも知られる[[エピフォン・カジノ]]である。
== 概要 ==
*表題曲はCMのために書き下ろされた曲で、3月31日からは[[着うた]]先行配信がスタートする。CMコンセプトの「よみがえれ、私。」と共に、[[同窓会]]をテーマに、再会した初恋の人を告白する歌詞である<ref>[http://natalie.mu/music/news/29776 斉藤和義、甘酸っぱい新曲で80'sアイドル競演CMを後押し]、ナタリー、2010年3月30日。</ref>。
*ミュージックビデオは、[[ビートルズ]]の「[[ルーフトップ・コンサート]]」をモチーフに、出演者を斉藤本人によるキャスティングで決定し、[[ポール・マッカートニー]]役に斉藤、[[ジョン・レノン]]役に[[リリー・フランキー]]、[[ジョージ・ハリスン]]役に[[2丁拳銃]]の小堀裕之、[[リンゴ・スター]]役に[[濱田岳]]を配している。斉藤の故郷である[[宇都宮市]]の[[オリオン通り]]にあるビルの屋上で撮影した<ref>[http://natalie.mu/music/news/30111 斉藤和義、新曲PVでポール・マッカートニーを熱演]、ナタリー、2010年4月6日。</ref>。
*シングルジャケット写真や、テレビ番組出演などで本曲を弾き語りで歌う際に構えているギターは、[[ジョン・レノン]]が愛用していた事でも知られる[[エピフォン・カジノ]]である。
*[[アップル インコーポレイテッド|Apple]]社が主催する「iTunes Rewind 2010」ベストソングを受賞している。
 
*[[アップル インコーポレイテッド|Apple]]社が主催する「iTunes Rewind 2010」ベストソングを受賞している。
== 収録曲 ==
#'''ずっと好きだった'''
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#'''Phoenix(Live at NIPPON BUDOKAN 2010.3.5)'''
#'''ランナウェイ ~こんな雨じゃ~(Live at NIPPON BUDOKAN 2010.3.5)'''(初回限定盤のみ収録)
 
== ずっとウソだった ==
「'''ずっとウソだった'''」は、[[2011年]][[3月11日]]に発生した[[東北地方太平洋沖地震]]による[[福島第一原子力発電所事故]]を受けて斉藤和義が歌った反[[原発ソング]]で、「ずっと好きだった」を替え歌にしたものである<ref>[http://www.47news.jp/CN/201104/CN2011040801001115.html 反原発の曲がネットで話題 斉藤和義さんが歌う動画]、[[47NEWS]]、2011年4月8日。</ref><ref>ただし、歌詞の内容は原発は絶対安全と言い続けた電力会社等に対しての批判であり、明確な「反原発」を示した部分は出てきていない</ref>。「ずっとウソだった」が広く公に知られたのは2011年[[4月7日]]に[[YouTube]]へ投稿された出所不明な動画であった。「ずっとウソだった」の話題性により斉藤は日本における[[Twitter]]の話題度ランキング2011年4月の有名人部門で3位であった<ref>[http://www.biglobe.co.jp/press/2011/05/110513-3.html BIGLOBEが4月のツイッター利用動向を発表〜震災から1ヶ月&ensp;アニメや芸能関連のツイートも徐々に増加〜]、[[BIGLOBE|NECビッグローブ]]、2011年5月13日。</ref>。
音楽関係者らの話によると、業界内で動向が注目される「ずっとウソだった」は斉藤が個人で始めたものであり、福島の原発事故の前年に子どもが生まれた斉藤は、(低年齢層がより影響を受ける)原発事故と事故への[[日本の行政機関|日本政府]]の不手際な対応に憤り、敢えて代表曲「ずっと好きだった」で替え歌を作り怒りと悲しみとともに臨んだのであるという<ref>[http://news.livedoor.com/article/detail/5476174/ 今夜生放送! 決意の斉藤和義【原発反対ソング】真相]、[[ライブドア|livedoorニュース]]、2011年4月8日。</ref>。
日本の原子力政策は[[経済産業省]]のエネルギー基本計画に盛り込まれるなど日本のエネルギー戦略の要であるが<ref>[http://eco.nikkeibp.co.jp/article/report/20110315/106113/ 見直し迫られる日本と世界のエネルギー戦略&ensp;日本と世界のエネルギー政策]、[[日経BP|日経BP ECO JAPAN]]、2011年3月15日(原文では2111年3月15日)。</ref>、「ずっとウソだった」に遅れて原子力政策は縮小・中止方向に見直されつつある<ref>[http://mainichi.jp/select/seiji/news/20110422dde001040057000c.html 東日本大震災: 政府新成長戦略、来月にも見直し&ndash; &ndash;玄葉担当相]、[[毎日新聞]]、4月22日。{{リンク切れ|date=2011年5月}}</ref><ref>[http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110423/dst11042318550040-n1.htm 【放射能漏れ】福島県を再生可能エネルギー基地に&ensp;復興構想で玄葉氏]、[[産経新聞]]、2011年4月23日。</ref>。
[[日本共産党]]は「ずっとウソだった」を機関紙「[[しんぶん赤旗]]」で取り上げ、日本政府が福島の原発事故発生から1ヶ月余りの[[4月12日]]になってようやくその事故が[[チェルノブイリ原子力発電所事故|チェルノブイリ原発事故]]と同じ最高水準の[[国際原子力事象評価尺度|レベル7]]であることを認めたと日本政府の対応の遅れを指摘した<ref>[http://www.jcp.or.jp/akahata/aik11/2011-04.../2011041301_06_0.html きょうの潮流 2011年4月13日(水)]、しんぶん赤旗、2011年4月13日。</ref>。
=== YouTubeの投稿動画 ===
「ずっとウソだった」は2011年4月7日0時頃([[グリニッジ標準時]][[4月6日]]15時頃)、YouTubeにユーザーdaichiazuma(グリニッジ標準時2011年4月6日登録、41歳、日本)により[[アップロード]]され<ref>[http://webcache.googleusercontent.com/search?q=cache:sS6RGiiY21QJ:www.youtube.com/user/daichiazuma+daichiazuma&cd=2&hl=ja&ct=clnk&gl=jp&source=www.google.co.jp daichiazuma's Channel]、YouTube(Googleの[[キャッシュ (コンピュータシステム)|キャッシュ]]、2011年4月6日 17:22:10 [[グリニッジ標準時|GMT]] 取得)。</ref>、広く公に知られインターネット上で話題を呼んだ<ref>[http://news.nicovideo.jp/watch/nw49986 【消せば消すほど増殖中】ミュージシャン斉藤和義さん本人? が「ずっとウソだった」と自身の歌を替え歌に]、[[ニコニコニュース]]、2011年4月7日。</ref>。斉藤和義と思われる、帽子とサングラスの人物が「ずっと好きだった」の替え歌を[[アコースティック・ギター]]で弾き語るその4分26秒の投稿動画は<ref name="google cache">[http://webcache.googleusercontent.com/search?q=cache:vg544QY4vU8J:www.youtube.com/watch%3Fv%3D_rPjSX8awK0+%3Cwww.youtube.com/watch%3Fv%3D_rPjSX8awK0%3E&cd=1&hl=ja&ct=clnk&gl=jp&source=www.google.co.jp ずっとウソだった]、YouTube(Googleのキャッシュ、2011年4月7日 03:56:27 GMT 取得)。{{リンク切れ|date=2011年4月}}</ref>、「意図しない形でアップされた」として[[ビクターエンタテインメント]]により削除依頼が提出され<ref>[http://www.j-cast.com/2011/04/08092592.html?p=all 反原発ソング「ずっとウソだった」 斉藤和義の動画アップ後なぜか削除]、[[ジェイ・キャスト|J-CASTニュース]]、2011年4月8日。</ref>、同7日の昼過ぎにユーザーにより削除<ref name="google cache" /><ref name="rbb">[http://www.rbbtoday.com/article/2011/04/07/75927.html 反原発ソングで注目集める斉藤和義がUstreamでライブ番組]、RBBTODAY、2011年4月7日。</ref>、ユーザーdaichiazumaは自身のアカウントも削除した。ユーザーdaichiazumaは動画のタイトルにもなっている「ずっとウソだった」や「そっくりさん」「モノマネ」などを動画の[[タギング (コンピュータ)|タグ]]に使用していた。そのユーザーが他にタグとして使用したのは「替え歌」「原発」「原子力発電所」「反対」「福島第一原子力発電所」「東京電力」「東電」「放射能」「被曝」「ギター弾き語り」。帽子とサングラスの人物が斉藤自身であることはビクターエンタテインメントにより明かされたが、このユーザーdaichiazumaが何者であるかは分かっていない。斉藤の友人のうちの誰かであることは確実と見られている<ref>原発安全、ウソだったんだぜ 反原発曲、ネットで話題に[http://www.asahi.com/national/update/0427/TKY201104270182.html 1/2] 朝日新聞2011年4月27日</ref>。また、「ずっとウソだった」が斉藤側としての正式なタイトルであるかも分かっていない。2011年4月7日の日本語版[[Google Trends|Googleトレンド]]急上昇ワードでは「斉藤和義」が16位に入っていた<ref>[http://www.google.co.jp/trends/hottrends?sa=X&date=2011-4-7# Google トレンド: 2011/04/07 今日の急上昇ワード&nbsp;&nbsp;(日本)]、Googleトレンド、2011年4月7日。</ref>。
=== 吉田照美のラジオオンエアー ===
2011年[[4月8日]]の朝、[[文化放送]]のラジオ番組「[[吉田照美 ソコダイジナトコ]]」の1コーナー「ビー・スマイル」にて「ずっと嘘だった」は[[放送|オンエアー]]された。吉田によると、斉藤は吉田が以前パーソナリティを務めたラジオ「[[吉田照美のやる気MANMAN!]]」の熱心なファンであり、斉藤はそのラジオの[[寺島尚正|寺ちゃん]]のコーナーを観に行くほど好きだったそうである。
吉田は、「斉藤と思われる」人物と強調しながら、フルコーラスで曲のメッセージを聴いて欲しいと「斉藤和義さん、ずっと嘘だった」のタイトルコールを掛け、やや高速の音源が放送された。番組で彼のアシスタントを務める[[唐橋ユミ]]は[[福島県]]出身のアナウンサーだが、彼女もまたオンエアー後に「斉藤和義さんで、ずっと嘘だった、でした」とアナウンスした。
吉田は番組開始直前の05時51分47秒([[日本標準時]])<ref>http://favotter.net/status.php?id=56096856916242432</ref>、替え歌を歌った斉藤を「素晴らしい!!」と自身のTwitterで讃えていた<ref>[http://twitter.com/#!/tim1134/status/56096856916242432 Twitter / @吉田照美]、吉田照美公式Twitter、2011年4月7日(GMT)。</ref>。吉田は「ずっと嘘だった」を流した直後の08時18分20秒(日本標準時)<ref>http://favotter.net/status.php?id=56133736630194177</ref>、「ずっと嘘だった」を生放送のラジオで流した旨をTwitterで報告するとともに「名曲だ。涙が出ました。ありがとう!」と感想を述べた<ref>[http://twitter.com/#!/tim1134/status/56133736630194177 Twitter / @吉田照美]、吉田照美公式Twitter、2011年4月7日(GMT)。</ref>。
=== Ustreamの生放送動画 ===
{{See also|斉藤和義 on USTREAM 『空に星が綺麗』}}
2011年4月8日の夜、斉藤は[[Ustream]]の[[SPEEDSTAR RECORDS|Speedstar]]チャンネルで配信する「[[斉藤和義 on USTREAM 『空に星が綺麗』]]」にて<ref>[http://www.ustream.tv/channel/speedstarch USTREAM: Speedstarチャンネル]&ensp;斉藤和義 on USTREAM 『空に星が綺麗』 4月8日(金)20:00-</ref>、素顔を出して改めて替え歌を演奏した<ref>[http://www.tv-asahi.co.jp/ann/geinou/geinou_news/contents/hot_20110409_060.html 斉藤和義、話題の替え歌を生披露]、[[テレビ朝日]]、2011年4月9日。{{リンク切れ|date=2011年4月}}</ref>。[[4月1日]]から1ヶ月間、毎週金曜日に生放送で配信するこのUstreamライブ『空に星が綺麗』は、東北地方太平洋沖地震の被災者へのチャリティーライブである<ref>[http://www.jvcmusic.co.jp/speedstar/-/Information/A013689.html SPEEDSTAR RECORDS &#124; 斉藤&ensp;和義&ensp;NEWS]&ensp;斉藤和義 on USTREAM&ensp;『空に星が綺麗』 2011年4月1日(金)22:00よりスタート</ref><ref>[http://www.cdjournal.com/main/news/saito-kazuyoshi/37664 斉藤和義、USTREAMライヴ生中継『空に星が綺麗』第2回は今夜20:00より!]、CDジャーナル、2011年4月8日。</ref>。8日のライブの構成は「1.虹 2.春の夢 3.手をつなげば 4.赤いヒマワリ 5.古いラジカセ 6.I Love Me 7.Are you ready? 8.レノンの夢も 9.映画監督 10.桜 11.ずっと好きだった / ずっとウソだった 12.空に星が綺麗」。生放送と同時進行していた斉藤のスタッフ陣によるTwitterにおいて「ずっとウソだった」は言及されず、「ずっと好きだった」が11曲目<ref>[http://twitter.com/#!/saitokazuyoshi/status/56326865304043520 Twitter / @斉藤和義スタッフ]、斉藤和義スタッフ公式Twitter、2011年4月8日。</ref>、「空に星が綺麗」が12曲目になっていた<ref>[http://twitter.com/#!/saitokazuyoshi/status/56330128212508672 Twitter / @斉藤和義スタッフ]、斉藤和義スタッフ公式Twitter、2011年4月8日。</ref>。3曲目から10曲目までは[[100s]]ドラムスの[[玉田豊夢]]が参加して斉藤と玉田の2人でセッションをした。斉藤は玉田に「おまえだな、斉藤和義のそっくりさんは」と嘯いていた<ref>[http://www.hotexpress.co.jp/news/110411_kazuyoshisaito/ 斉藤和義 話題の原発反対ソング生披露で配信一時中断]、ホットエキスプレス・ミュージックマガジン、2011年4月11日。</ref>。視聴者はライブ開始時10,000人超。最終的に32,000人超。2曲目「春の夢」の演奏後においては「今、何かと話題の斉藤です。うっしっし」との斉藤のMCコメントがあった。斉藤は各曲の終了後にMCをはさんだり[[タバコ]]で一服したりしていたが、11曲目「ずっと好きだった」の演奏の後にそのまま「ずっとウソだった」へ突入、このあたりからアクセスが集中してUstreamの配信が[[フリーズ]]し始めたようであり<ref>[http://www.cinematoday.jp/page/N0031546 反原発ソングが話題の斉藤和義、USTREAMで話題の「ずっとウソだった」を熱唱! アクセスが集中で一時配信止まるハプニングも]、シネマトゥデイ映画ニュース、2011年4月8日。</ref>、それを知った斉藤は演奏を途中で止め、フリーズ状態からの回復を数分間待った後、再度イントロから演奏した。2回目の演奏は最後まで歌い上げた。YouTubeに投稿された帽子とサングラスのビデオでは[[日本の原子力発電所#一覧|原子力発電所を運用する日本の各電力会社]]のうち「[[東京電力|東電]]」など4社を名指ししていたが<ref name="rbb" />、8日のライブでは「T電」のように各電力会社名をイニシャル化して歌った。先のYouTube同様、このライブもまた話題を呼んだ<ref>[http://sankei.jp.msn.com/entertainments/news/110410/ent11041011380005-n1.htm 【放射能漏れ】斉藤和義、反原発曲の生放送にアクセス集中]、産経新聞、2011年4月10日。</ref>。2011年4月8日の[[Yahoo! JAPAN]]急上昇ワードランキングでは「ずっとウソだった」が1位、「斉藤和義 原発」が4位であった<ref>[http://searchranking.yahoo.co.jp/burst_ranking/20110408 2011年4月8日の急上昇ワードランキング]、Yahoo!検索ランキング、2011年4月8日。</ref>。
[[4月15日]]のライブ9曲目「Summer Days」の後斉藤は視聴者が先週より減っているが、先週多かったのは「例のそっくりさんが出てきたせいか」とまたとぼけてみせた。11曲目「社会生活不適合者」の後斉藤はアコースティック・ギターの[[調律|チューニング]]をしながら、斉藤和義が好きで大丈夫か30人の観客に問いかけ、(性愛、もしくは反原発等の)「あの」斉藤和義である自分は正しいことを言っているに過ぎないと独りごちた。
{{Cquote|あのー、今日は女の人が、多、多いっぽいけど、というかほぼ女の人なんですかね。おー。えー、大丈夫ですか、斉藤和義好きなんだとか言ってて、あー(ここで、観客の笑い声の中、1人の観客が「問題ないです」と応える)、ないすか。「あ、あの?」みたいになんないすか。「あの?」って何だっていうあれなんだけどね。正しいことを言ってるだけじゃねえか・・・・・・|||斉藤和義|2011年4月15日 第3回 斉藤和義 on USTREAM 『空に星が綺麗』}}
[[4月29日]]の[[斉藤和義 on USTREAM 『空に星が綺麗』#第5回|『空に星が綺麗』最終回スペシャルライブ]]で10曲目「黒塗りのセダン」から登場した元[[BLANKEY JET CITY]]ドラムスの[[中村達也 (ドラマー)|中村達也]]は、斉藤と雑談を交わしながら「あの後でしょなんか、話題の映像(笑)」「(笑)そうそうそうそう。同じところで取った」「あの背景は。見覚えのある」「ね」「ね」「達っつぁんも巻き込めばよかったな」「俺、その頃[[東名高速道路|東名]]走ってたかも知れん」と事情を婉曲に打ち明けた。
=== 「ボクらの時代」のTV出演 ===
2011年[[5月8日]]、[[フジテレビジョン|フジテレビ]]系列放送の「[[ボクらの時代]]」で斉藤は語った。この日に放送された鼎談(ていだん)の3人は、斉藤・[[立川談春]]([[落語家]])・[[千原ジュニア]]([[お笑いタレント]])<ref>[http://tower.jp/article/news/77758 斉藤和義、フジテレビ「ボクらの時代」で立川談春、千原ジュニアとトーク]、[[タワーレコード|TOWER RECORDS ONLINE]]、2011年5月2日。</ref>。斉藤は東日本の震災後に「歌っている場合なのか」と悩んだが、斉藤にできることは歌を歌うことであり、斉藤は歌ったのであるという。斉藤は、福島の原発事故が起きてから感じていた物言えぬ気持ち悪さの中、表現方法の一形態として「ずっと好きだった」の歌詞を替えた歌を提示したということである。「ずっとウソだった」の一連の現象に関して「自分が歌った時の気持ちと歌の意味が変わっている」と語る場面もあった。<ref>[http://japan.techinsight.jp/2011/05/zuttousodatta-saitou-sinsou.html 【エンタがビタミン♪】「ずっとウソだった」の真相とは!?&ensp;斉藤和義が原発批判曲誕生の秘密を明かす。]、Tech insight Japan、2011年5月9日。</ref>
=== 反原発デモでの使用状況 ===
2011年[[4月10日]]、「浜岡原発すぐ止めて! 実行委員会」が主催する[[反原発]]の集会とデモ「浜岡原発すぐ止めて! 4・10東京」が東京都の[[芝公園]]で開催され<ref>[http://www.nikkei.com/news/category/article/g=96958A9C93819695E3E2E2E3878DE3E2E2E6E0E2E3E39180EAE2E2E2;at=DGXZZO0195165008122009000000 「浜岡原発停止」求め東京でデモ 2500人参加]、[[日本経済新聞]]、2011年4月10日。{{リンク切れ|date=2011年4月}}</ref>、「ずっとウソだった」「[[COVERS (RCサクセション)|サマータイム・ブルース]]」などの反原発曲が人々に歌われた。同日、東京都の[[高円寺]]ではリサイクルショップ「素人の乱」店主[[松本哉]]主催の『超巨大反原発ロックフェスデモ in 高円寺 「被災地支援義援金集め&原発いい加減にしろ!」超巨大反原発ロックフェスデモ』(高円寺・原発やめろデモ!!!!!<ref>[http://www.magazine9.jp/matsumoto/1104013/ 松本哉の のびのび大作戦 No.43&ensp;原発やめろデモ大成功!!! 史上空前の15000人が高円寺に!!]、マガジン9、2011年4月13日。</ref>)が開催され<ref>[http://news24.jp/articles/2011/04/10/07180563.html 都内で反原発デモ&ensp;札幌や富山などでも]、[[日テレNEWS24]]、2011年4月10日。</ref>、「ずっとウソだった」が人々に歌われた。高円寺のデモは世界各地に波及したデモで、[[モントリオール|カナダ・モントリオール]]の "No Nuke Solidarity Demo" でも "Zutto Uso datta" は歌われた<ref>[http://410nonuke.tumblr.com/ 4.10 原発やめろデモ!!!!!!!!!]、「高円寺・原発やめろデモ!!!!!」特設サイト。</ref>。
2011年[[4月16日]]、[[大阪市]]の[[中之島公園]]で行われた反原発集会で<ref>[http://www.asahi.com/kansai/news/OSK201104170026.html 「原発はいらない」の声、2000人超&ensp;大阪]、[[朝日新聞]]、2011年4月17日。{{リンク切れ|date=2011年5月}}</ref>、「ずっとウソだった」の曲が流された。
2011年[[4月24日]]、[[松山市|愛媛県松山市]]の中心街で市民団体「原発さよなら四国ネットワーク」などによりデモ行進が実施され、デモに参加の市民らが「ずっとウソだった」を歌った<ref>[http://mainichi.jp/area/ehime/news/20110425ddlk38040600000c.html 東日本大震災: 「原発いらない」松山でデモ&ensp;“無関心層”が発案&ensp;/ 愛媛]、毎日新聞、2011年4月25日。</ref>。同24日、「原発とめよう! 東京ネットワーク」主催の芝公園反原発デモでも「ずっとウソだった」を歌う者達がいた。
2011年[[5月16日]]、[[京都市]]では「1週間ぶっとおしデモ&ensp;アゲインスト原発」の初日にあたる日に、市民・学生らが[[河原町通]]を三条から四条まで「ずっとウソだったんだぜ」と歌って行進した<ref>[http://www.kyoto-np.co.jp/politics/article/20110516000135 全原発停止訴え1週間ぶっとおしデモ]、[[京都新聞]]、2011年5月16日。</ref>。
=== 音楽業界の反応と動向 ===
2011年[[4月17日]]に[[リリー・フランキー|Gun powder.Inc]]主催の[[日比谷野外大音楽堂]]ライブイベント「第4回 ザンジバルナイト in 野音 2011」が開催され、序盤に登場した[[神聖かまってちゃん]]が「ずっとウソだった」をアレンジして歌いかけたが、トリとして参加していた斉藤は家族がいることを理由に「ずっとウソだった」を披露しなかった。イベントの[[フィナーレ]]に[[スチャダラパー]]のBOSEが観客を煽り立て、会場は「ずっとウソだったんだぜ」の語句の連呼となった。この第4回のイベントは[[東日本大震災]]被災地の子どもへの義援金集めが行われ、義援金全額と売上金の一部が[[日本ユニセフ協会]]東日本大震災緊急募金に寄付される<ref>[http://www.lilyfranky.com/top/zanzibar/ ザンジバル &#124; ロックンロールニュース]、リリー・フランキー公式サイト。</ref>。
一方、[[いきものがかり]]のリーダーである水野良樹は2011年4月8日21時55分06秒(日本標準時)にTwitterで「斉藤和義さんの音楽は大好きだがずっとウソだったは大嫌いだ」と発言し<ref>https://twitter.com/#!/mizunoyoshiki/status/56339283182751744</ref>、嘘をついたことに批判するための曲を「替え歌」という形で発表したことに対して懐疑的な考え方を示している。翌週の[[4月11日]]にTwitterで20の項目を作成して政治と距離を置く自身の観点からその理由をツイートし、20項目の中で水野は斉藤の「ずっと好きだった」は大好きであると綴った<ref>https://twitter.com/#!/mizunoyoshiki/status/57338280177451008</ref>。
『[[ミュージック・マガジン]]』誌は2011年5月号の編集後記で「ゲリラ的に反原発の歌を発信した斉藤和義などは、音楽と社会のあり方に一石を投じることになったと思います」と斉藤の行動に言及した。
=== 関連楽曲 ===
{{See also|原子力発電を主題にした楽曲の一覧}}
この反原発の替え歌「ずっとウソだった」は[[忌野清志郎]]による[[反核]]・反原発の替え歌「ラヴ・ミー・テンダー」「サマータイム・ブルース」([[RCサクセション]]『[[COVERS (RCサクセション)|COVERS]]』収録)の影響であるとの指摘や<ref>[http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2011&d=0408&f=national_0408_230.shtml 斉藤和義風の男が歌う「ずっとウソだった」の波紋&ensp;歌いたいことも歌えない日本もレコード会社の裏事情]、[[サーチナ]]、2011年4月8日。</ref>、忌野への[[オマージュ]]であるとの指摘がある<ref>[http://npn.co.jp/article/detail/66168793/ 斎藤和義の反原発ソングは忌野清志郎へのオマージュ]、[[内外タイムス|リアルライブ]]、2011年4月8日。</ref>。また、斉藤はかつて[[1999年]]の[[東海村JCO臨界事故]]後、[[臨界事故#青い光|臨界事故の青い光]]を思わせる曲「青い光」を作詞作曲し、[[2000年]]のアルバム『[[COLD TUBE]]』に収録している<ref>[http://www.excite.co.jp/News/entertainment_g/20110407/Cyzo_201104_post_7004.html 「ずっとウソだったんだぜ!」アーティスト斉藤和義の原発批判ソングがYouTubeに]、[[エキサイト|エキサイトニュース]]、2011年4月7日。</ref>。
反原発曲としては「ずっとウソだった」と同時期、「[[NO MORE NUKES PLAY THE GUITAR]]」([[SUGIZO]]、2011年[[4月13日]])、「[[日本のうた]]」(卍LINEこと[[窪塚洋介]]、2011年[[4月14日]])、「[[反原発REMIX]]」([[ECD]]、2011年[[4月18日]])、「[[Say "NO" !]]」([[COMA-CHI]]、2011年4月24日)などが発表された。卍LINE(マンジライン)こと窪塚洋介は、福島の事故後に高まる世界中の反原発デモに対して、享受してきた原発に感謝と労いを込め「ありがとう原発、お疲れさん」というデモを展開すべきと発言<ref>[http://www.youtube.com/user/ChillingDsignStudio#p/a/u/0/pudA-9sTikg 卍LINE 日本のうた -FREEDOM FREAK ver-]、YouTube Chilling Design Studio Channel、2011年4月18日。</ref>、そのスタンスは歌詞<ref>[http://manjiline.chicappa.jp/blog/?eid=587 卍blog:: 『日本のうた』&ensp;リリック]、卍LINE DIARY、2011年4月16日。</ref>でも現れる。
その他に[[原子力]]をテーマとした楽曲として「[[ザ・タイマーズ (アルバム)|LONG TIME AGO]]」(忌野の覆面バンドである[[タイマーズ|THE TIMERS]])、「[[PROMISED LAND 〜約束の地#収録曲|僕と彼女と週末に]]」([[浜田省吾]])、「[[警告どおり計画どおり]]」([[佐野元春]])、「[[ブルーハーツのテーマ|チェルノブイリ]]」([[THE BLUE HEARTS]])、「[[The day dragged on|チェルノブイリに悲しい雨が降る]]」([[Dragon Ash]])などが存在する。
== 脚注 ==
{{Reflist}}
 
== 外部リンク ==
* [http://www.kazuyoshi-saito.com/disco/single38.html ずっと好きだった] - KAZUYOSHI SAITO OFFICIAL WEB SITE DISCOGRAPHY
* [http://www.youtube.com/user/VictorMusicChannel#p/u/202/vvFrFTIFDFA 斉藤和義/ずっと好きだった] - YouTube Victor Music Channel
{{斉藤和義}}
{{Billboard JAPAN R35以上対象番組ラジオ・エアプレイ・チャート「Adult Contemporary Airplay」第1位 2010年|2010年5月3日付}}
 
{{DEFAULTSORT:すつとすきたつた}}
[[Category:2010年のシングル]]