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'''アメリカ合衆国の海外領土'''(アメリカがっしゅうこくのかいがいりょうど、''Territories of United States''、非州領域は、[[アメリカ合衆国]]政府により管理されるが、いずれの[[アメリカ合衆国の州|州]]にも属さない[[地域]]を指す。"Territory" という用語は米国がその[[領土]]を拡大していた時代に名づけられたものである。非州領域とも呼ばれる。非州領域は編入 (incorporated) 領域であるかどうか、[[自治]]が行われている("organized"、合衆国議会で当該地域の自治法が制定されている)かどうか、の 2 点に着目した分類がなされる。編入され、自治法も制定されている「アメリカ合衆国自治的・編入領域」は 1789年から 1959年まで存在し、そのうち31 の領域が正式州への昇格を果たした。また、1898年までは未編入領域というものは定義自体が無かったが、現在はいくつかの[[領域]]がこれに該当している。
 
{{ウィキプロジェクトリンク|アメリカ合衆国}}
 
== 編入 / 未編入領域 ==
アメリカ合衆国における編入領域とは、合衆国の管轄下にあり、その当該領域の[[自治体]]([[政府]])および[[住民]]に対し、([[市民権]]や[[裁判権]]など)[[合衆国憲法]]が完全に適用されることを[[アメリカ合衆国議会|合衆国議会]]が定めた領域を指す。これに対して、未編入領域は合衆国の管轄下にあるが、合衆国憲法の選択された一部のみが適用される。編入領域はアメリカ合衆国の完全不可分な一部をなすとみなされ、[[占領]]地域や一時的領有地域とは区別される。
 
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未編入領域は、その実態からして[[保護領]]ないしは[[属領]] (Protectrate) と呼ばれるべきものであるが、米国内務省は公式には "Insular area"(島嶼地域)と呼称するようになった。
 
== 自治的 / 非自治的領域 ==
アメリカ合衆国の歴史において、自治的領域 (organized territory) とは、合衆国議会がその領域に適用される自治法 (Organic Act) を正式に制定し、これにしたがって自治を行う領域を指す。これら領域はアメリカ合衆国への編入 / 未編入状態を問われない。現在、狭義の[[準州]]とはこの自治的・編入領域 (embryonic State)を指すことが多い。1959年に[[ハワイ]]準州が州となって以降、自治的・編入領域は存在しない。
 
=== 最高法規・三権の形態 ===
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==歴史==
現在のアメリカ合衆国の多くの州は、その前段階として、合衆国議会が現地自治政府を設置または承認した「自治的・編入領域 (organized incorporated territory)」(準州)であった。20世紀に入る前に起こった[[米西戦争]]により、フィリピン、プエルトリコおよびグアムを得るまでは編入領域と未編入領域の区別はなかった。それまでは併合(全ての領域は編入済みであることが前提で)によってのみ領土を拡大してきた。
 
1937年の合衆国最高裁判所のプエルトリコ人民対シェルオイル判決において、準州のみに適用されるとされたシャーマンアンチトラスト法が、(準州ではない)プエルトリコにも適用されることとなったが、この判決の際に従来の準州と、プエルトリコのような正式州化を前提とはしていない領域をそれぞれ「編入領域」と「未編入領域」の二種類に明確に区別した。