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{{出典の明記|date=2008年1月}}
<!--'''アイドル'''(''Idol'')は、崇拝の対象(偶像、イコンなど)を指し示す[[英語]]。語源は「見る」を意味する[[ギリシア語]]の{{lang|el|ιδειν}}(イデイン)で、{{lang|el|ειδoς}}(エイドス、姿)、{{lang|la|idola}}([[イドラ]]、[[ラテン語]]、偶像)→{{lang|en|idol}}([[英語]]、[[偶像]])と転じていった。-->
'''アイドル'''は、日本語で若者に人気ある若手[[芸能人]]や多方面で活動する[[歌手]]、[[俳優]]、[[タレント]]、[[声優]]などを意味し、する。<!--デビュー当初から「アイドル」を自称する芸能人が存在するなど、-->
 
== アイドルという言葉 ==
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== 女性アイドルの多様化 ==
女性アイドルは、時代ごと及びジャンルごとに分類されることが多い。
 
[[1980年代]]中頃までは、アイドルは手が届かない庶民の憧れ的存在、まさしくスター(星)であったが、[[フジテレビジョン|フジテレビ]]の「[[夕やけニャンニャン]]」から飛び出したアイドル集団「[[おニャン子クラブ]]」は、親しみ易さを前(全)面に打ち出し、従来のアイドル像を覆した。
 
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=== 2000年代のアイドル ===
歌手という正統派のアイドルの系譜は、この頃になるともはやアイドルとしてではなくアーティストという在り方で登場した。ただし旧来型のアイドルとは異なり、歌唱力、作詞(作曲)力、同性の支持が必須条件として求められるようになった。それと同時にアイドルの概念は細分化、周辺化し、[[グラビアアイドル]]や[[女性タレント]]などがアイドルシーンの中心となって活躍。アイドル輩出の土壌は多様化した。インターネットが普及したことにより「アイドル」という言葉やその位置づけは誹謗や中傷(言葉の暴力)に晒される事が多くなり、くちコミを重視したプロモーションにおいて扱いはより複雑化しておりむしろ不利益に働く場面が増えている。従来はアイドルに位置づけてもよさそうな立ち居地のタレントが自らアイドル呼ばわりを固辞するといった現象も見られるようになった([[平山あや]]など)。2000年代以降は「アイドル」という確固る立場で活躍するよりはさまざまなシーンにおいて活動を行いなおかつアイドル性も併せ持つという場合短命化進んでおり、品種少ロット生産・消費状態となった
00年代前半~終盤にかけて、[[モーニング娘。]]、[[℃-ute]]など多くのアイドルグループが所属する[[ハロー!プロジェクト]]勢をはじめ、[[浜崎あゆみ]]や[[中島美嘉]]など、ルックスを兼ね備えたアイドル歌手らも人気を集めた。また、00年代中盤~後半では、グラビア経験のある[[上戸彩]]、[[長澤まさみ]]、[[新垣結衣]]、[[堀北真希]]らが[[俳優|アイドル女優]]として、同じくグラビア出身の[[中川翔子]]、[[小倉優子]]、[[若槻千夏]]、[[ほしのあき]]などが[[バラエティアイドル]]として台頭し知名度を上げた。また、2000年代終盤はクイズ番組([[クイズ!ヘキサゴンII]])などで無知を売りにする[[里田まい]]、[[スザンヌ (タレント)|スザンヌ]]、[[木下優樹菜]]をはじめ、[[南明奈]]、[[misono]]などヘキサゴンファミリーやテクノポップアイドル「 [[Perfume]]」が人気を集めた。更にはまた、ネットから生まれたアイドルとして、[[動画共有サービス]]「[[ニコニコ動画]]」のカテゴリ「[[踊ってみた]]」で人気を得た女性ダンサーによるアイドルグループ「[[DANCEROID]]」が作られた。
 
「 [[Perfume]]」が、テクノポップスのダンスユニットとして、音楽活動から人気を獲得する一方で、国際的に音楽活動をしてきた少女時代やKARAが来日するなど、音楽方面で人気を得て台頭するアイドルが増えた。バラエティーより先に、音楽方面での人気を築いた点は、男性アイドルの[[東方神起]]、[[EXILE]]、[[嵐 (グループ)|嵐]]と共通している。他に、[[Perfume]]や[[嵐 (グループ)|嵐]]などは、親近感が顕著な点が共通しており、男女ともに音楽性と親近感が受けている。熱狂的な支持層を持つ[[秋葉原]]発のアイドル[[AKB48]]もまた、直接会いに行けるアイドルとして親近感を売りにしている。[[アイドリング!!! (グループ)|アイドリング!!!]]などかつてのおニャン子クラブの後継グループといえるアイドルグループも登場し、熱狂的な支持層を持つ[[秋葉原]]発のアイドル[[AKB48]]はミリオンセラーを達成するなど非常に高い人気を得た。その一方、AKB48のポストを狙って[[ハロー!プロジェクト]]勢新人アイドルグループ[[スマイレージ]]などで巻き返しを図る [[ももいろクローバー]]、[[東京女子流]]などの多数の新人[[女性アイドルグループ|アイドルグループ]]が次々と登場し、一層競争が激しくなった。このことからアイドル戦国時代と呼ばれるようにもなった。また[[AV女優]]のアイドル化が進んでおり[[蒼井そら]]、[[みひろ]]、[[吉沢明歩]]など人気が出始めた中、[[テレビ東京]]の地上波番組「[[おねがい!マスカット]]」などに出演して「[[恵比寿マスカッツ]]」を結成し、グラビアアイドルと同列の地位を確立した。
また、それに伴いアイドルの短命化が進んでおり大ヒットすることが少なくなり、多品種少ロット生産・消費状態となった。かつてのアイドル仕掛け人である[[ホリプロ]]創業者の[[堀威夫]]が嘗て読売新聞のインタビュー記事で「昔は即席めんが受ける時代だからズブの素人がスターになることが受け入れられた。現在は高い金を出して並んででもうまい物を求める時代だからそうはいかない。今の時代[[スター誕生]]のような番組をやっても時代に合わない。」と話し、同じく仕掛け人の一人である[[サンミュージック]]創業者の[[相澤秀禎]]も自著の中で「女性アイドルといえど今は同性の支持なくして売れず、同性の支持の方が重要だ。」と述べる等最早女性アイドルという概念そのものが変貌を求められる時代になったと言える。
 
== 男性アイドルの概要歴史 ==
00年代前半~終盤にかけて、[[モーニング娘。]]、[[℃-ute]]など多くのアイドルグループが所属する[[ハロー!プロジェクト]]勢をはじめ、[[浜崎あゆみ]]や[[中島美嘉]]など、ルックスを兼ね備えたアイドル歌手らも人気を集めた。また、00年代中盤~後半では、グラビア経験のある[[上戸彩]]、[[長澤まさみ]]、[[新垣結衣]]、[[堀北真希]]らが[[俳優|アイドル女優]]として、同じくグラビア出身の[[中川翔子]]、[[小倉優子]]、[[若槻千夏]]、[[ほしのあき]]などが[[バラエティアイドル]]として台頭し知名度を上げた。また、2000年代終盤はクイズ番組([[クイズ!ヘキサゴンII]])などで無知を売りにする[[里田まい]]、[[スザンヌ (タレント)|スザンヌ]]、[[木下優樹菜]]をはじめ、[[南明奈]]、[[misono]]などヘキサゴンファミリーやテクノポップアイドル「 [[Perfume]]」が人気を集めた。更にはネットから生まれたアイドルとして、[[動画共有サービス]]「[[ニコニコ動画]]」のカテゴリ「[[踊ってみた]]」で人気を得た女性ダンサーによるアイドルグループ「[[DANCEROID]]」が作られた。
日本での男性アイドルは[[1950年代]]の映画全盛期には[[東宝]]や[[日活|日活]]のニューフェイス、[[1960年代]]には[[グループサウンズ]]が、[[1970年代]]は[[新御三家]]など折々の時代に即したショービジネスの中で多くのスターアイドルが登場した。[[1980年代]]以降は「男性アイドルユニット」形態が定着し、[[ジャニーズ事務所]]の一人勝ちと言って良い。特に[[1980年代]][[たのきんトリオ]]([[田原俊彦]]・[[近藤真彦]]・[[野村義男]])、[[少年隊]]、[[シブがき隊]]、[[光GENJI]]などが人気を博し、特に[[1990年代]]初めに登場した[[SMAP]]、[[TOKIO]]、[[V6 (ジャニーズ)|V6]]が、歌手というよりバラエティタレントとして人気を得たことは、アイドル像を大きく変化させたと言える。他に、男性アイドル[[DA PUMP]]、[[w-inds.]]([[ヴィジョンファクトリー]]系)などを始め多数の事務所からデビューしている。両者が現れる直前に登場し“ジャニーズ系を超えるか”と見られていたのは[[高橋良明 (宝映テレビプロダクション)|高橋良明]]であったが、将来を期待された矢先の[[1989年]]1月、高橋は[[交通事故]]によりわずか16歳で[[夭折]]してしまった
 
女性アイドルの多くが歌手から活動を始めて、ドラマ出演や演劇など俳優業にも手を広げるのに対し、男性アイドルは本業が[[俳優]]であるのも特筆されるべき点である。
また、[[アイドリング!!! (グループ)|アイドリング!!!]]などかつてのおニャン子クラブの後継グループといえるアイドルグループも登場し、熱狂的な支持層を持つ[[秋葉原]]発のアイドル[[AKB48]]はミリオンセラーを達成するなど非常に高い人気を得た。その一方、AKB48のポストを狙って[[ハロー!プロジェクト]]勢が新人アイドルグループ、[[スマイレージ]]などで巻き返しを図る他、 [[ももいろクローバー]]、[[東京女子流]]などの多数の新人[[女性アイドルグループ|アイドルグループ]]が次々と登場し、一層競争が激しくなった。このことからアイドル戦国時代と呼ばれるようにもなった。また[[AV女優]]のアイドル化が進んでおり[[蒼井そら]]、[[みひろ]]、[[吉沢明歩]]など人気が出始めた中、[[テレビ東京]]の地上波番組「[[おねがい!マスカット]]」などに出演して「[[恵比寿マスカッツ]]」を結成し、グラビアアイドルと同列の地位を確立した。
 
== 男性アイドルの概要 ==
日本での男性アイドルは[[1950年代]]の映画全盛期には[[東宝]]や[[日活|日活]]のニューフェイス、[[1960年代]]には[[グループサウンズ]]が、[[1970年代]]は[[新御三家]]など折々の時代に即したショービジネスの中で多くのスターアイドルが登場した。[[1980年代]]以降は「男性アイドルユニット」形態が定着し、[[ジャニーズ事務所]]の一人勝ちと言って良い。特に[[1980年代]][[たのきんトリオ]]([[田原俊彦]]・[[近藤真彦]]・[[野村義男]])、[[少年隊]]、[[シブがき隊]]、[[光GENJI]]などが人気を博し、特に[[1990年代]]初めに登場した[[SMAP]]、[[TOKIO]]、[[V6 (ジャニーズ)|V6]]が、歌手というよりバラエティタレントとして人気を得たことは、アイドル像を大きく変化させたと言える。他に、男性アイドル[[DA PUMP]]、[[w-inds.]]([[ヴィジョンファクトリー]]系)などを始め多数の事務所からデビューしている。両者が現れる直前に登場し“ジャニーズ系を超えるか”と見られていたのは[[高橋良明 (宝映テレビプロダクション)|高橋良明]]であったが、将来を期待された矢先の[[1989年]]1月、高橋は[[交通事故]]によりわずか16歳で[[夭折]]してしまう。
 
=== 1950年代の男性アイドル ===
女性アイドルの多くが歌手から活動を始めて、ドラマ出演や演劇など俳優業にも手を広げるのに対し、男性アイドルは本業が[[俳優]]であるのも特筆されるべき点である。
*[[1950年代]]に[[石原裕次郎]]が[[日活]]映画や歌で活躍し、[[1960年代]]には[[御三家]]と呼ばれた[[橋幸夫]]・[[舟木一夫]]・[[西郷輝彦]]が現在で言うアイドル的人気を博したが、当時は「アイドル」という言葉が生まれる前であった。1960年代前半に[[スリーファンキーズ]]や、現在も[[ジャニーズ事務所]]の[[あおい輝彦]]などがデビューし、男性アイドルグループの礎を築いた。さらに、1960年代後半には[[グループ・サウンズ]]の[[ブーム]]があり、[[ザ・スパイダース]]([[かまやつひろし]]、[[堺正章]]、[[井上順]]など)や[[ザ・タイガース]]([[沢田研二]]など)の人気はアイドルと呼べるものであった。
 
*[[1950年代]]に[[石原裕次郎]]が[[日活]]映画や歌で活躍し、[[1960年代]]には[[御三家]]と呼ばれた[[橋幸夫]]・[[舟木一夫]]・[[西郷輝彦]]が現在で言うアイドル的人気を博したが、当時は「アイドル」という言葉が生まれる前であった。1960年代前半に[[スリーファンキーズ]]や、現在も[[ジャニーズ事務所]]の[[あおい輝彦]]などがデビューし、男性アイドルグループの礎を築いた。さらに、1960年代後半には[[グループ・サウンズ]]の[[ブーム]]があり、[[ザ・スパイダース]]([[かまやつひろし]]、[[堺正章]]、[[井上順]]など)や[[ザ・タイガース]]([[沢田研二]]など)の人気はアイドルと呼べるものであった。
*[[1970年代]]に入り、徐々にアイドルという言葉が使われ出した頃に登場したのが[[新御三家]]([[郷ひろみ]]・[[西城秀樹]]・[[野口五郎]])で、3人とも主に歌手として活動を行った。さらに、ザ・タイガースの事実上の解散後、ソロあるいはバンドとして活動を続けた沢田研二も[[ザ・ベストテン]]などの歌番組の常連として人気を保った。70年代には他にも[[フォーリーブス]]([[ジャニーズ事務所]]所属の男性アイドルの先駆)、[[フィンガー5]](兄妹5人組。人気絶頂期にはメインボーカルの[[T.AKIRA|晃]](四男)にアイドル的人気が集まった、男女混合アイドルグループと解すこともできる)などの男性アイドルグループが輩出した。この時代の男性アイドルのイメージとしてよく使われたのが「白馬に乗った王子様」であり、手の届かない別世界の存在として記号化されることが多かった。
*[[1980年代]]に入ると、[[1979年]]に放映された[[3年B組金八先生]]に生徒役として出演したジャニーズ事務所の[[たのきんトリオ]]([[田原俊彦]]・[[近藤真彦]]・[[野村義男]])の3人が80年代に入って次々とレコードデビューし、ヒットを飛ばすようになった。さらに[[シブがき隊]]、[[光GENJI]]、[[少年隊]]など人気グループを次々と世に送り出した。しかし、女性アイドルと同じく1980年代末期からの「アイドル冬の時代」の影響を避けることができず、[[1990年代]]前半までは光GENJI以外のアイドル歌手は殆ど不振であった。
*[[1990年代]]中盤以降、デビュー当初からバラエティー分野での活躍が顕著であった[[SMAP]]が、国民的トップグループに成長し、さらに[[KinKi Kids]]、[[TOKIO]]、[[V6 (ジャニーズ)|V6]]など、後続するジャニーズユニットも大人気を得た。そのためもあってか、女性アイドルで起きているようなアイドルの細分化(「[[癒し系アイドル]]」など)は、未だ男性アイドルでは顕著となっていない。しかし近年では、クイズ番組で「おバカ」アイドルとして新たなアイドルの個性を見出した[[羞恥心]]、[[ヴィジョンファクトリー]]系に加え、新たな勢力の台頭もみられている。
*[[2000年]]以降、ヴォーカル&ダンス・ユニットとして培った実力に加え新メンバー加入や多方面活動によりアイドル性を備えた[[EXILE]]、国際的人気で二大潮流を巻き起こしている韓国出身の[[東方神起]]、[[BIGBANG]]など、バラエティーからでなく音楽方面から人気を博すアイドルが再び台頭した。2000年代後半、親近感や人間味が特徴的な[[嵐 (グループ)|嵐]]が、音楽方面と個人活動から人気を博し、バラエティー分野でも台頭した。これは、女性アイドルPrefumeと共通している。他方では歌わず踊らない、ドラマや舞台に特化し従来の男性アイドルグループとは一線を画したイケメン俳優ブームが起こっている。その中でも[[水嶋ヒロ]]・[[佐藤健 (俳優)|佐藤健]]などの『[[平成仮面ライダーシリーズ]]』出身組、[[永井大]]などの『[[スーパー戦隊シリーズ]]』出身組、[[D-BOYS]]メンバー、そして[[小池徹平]]・[[小栗旬]]・[[三浦春馬]]などの人気俳優、声優界からもTVアニメ「[[機動戦士ガンダムOO]]」の主役を務めた[[宮野真守]]らが現れている。
 
=== 国民的1970年代の男性アイドルの概要 ===
*[[1970年代]]に入り、徐々にアイドルという言葉が使われ出した頃に登場したのが[[新御三家]]([[郷ひろみ]]・[[西城秀樹]]・[[野口五郎]])で、3人とも主に歌手として活動を行った。さらに、ザ・タイガースの事実上の解散後、ソロあるいはバンドとして活動を続けた沢田研二も[[ザ・ベストテン]]などの歌番組の常連として人気を保った。70年代には他にも[[フォーリーブス]]([[ジャニーズ事務所]]所属の男性アイドルの先駆)、[[フィンガー5]](兄妹5人組。人気絶頂期にはメインボーカルの[[T.AKIRA|晃]](四男)にアイドル的人気が集まった、男女混合アイドルグループと解すこともできる)などの男性アイドルグループが輩出した。この時代の男性アイドルのイメージとしてよく使われたのが「白馬に乗った王子様」であり、手の届かない別世界の存在として記号化されることが多かった。
1980年代末には「'''国民的アイドル'''」という呼称(概念)も登場した。「国民的アイドル」という言葉は、「国民的美少女」([[後藤久美子 (女優)|後藤久美子]]のキャッチコピー)及び「[[全日本国民的美少女コンテスト]]」(国民的美少女コンテスト)から派生したものと思われる。同コンテストは、歌手というより女優(あるいはモデル)を発掘するという意味合いが強いと見られ、アイドル=歌手という図式の崩壊・変容に一役買った面がある。その条件として、まず一部の者や限定的な嗜好者のみにしか知られていないアイドルではなく、年齢層も子供から高齢者まで幅広く認知がなければならない。さらに、人気が長い間高いこと。[[芸能人|芸能界]]では一般的に[[視聴率]]が取れる人物(グループ)を指す。また、高視聴率のメイン番組を持っていることなどが挙げられる。
 
== アイドルのファン ==
アイドルのレコード(20世紀末からはCD)などを熱心に購入するだけではなく、コンサートやイベントに参加する者も多い。芸能プロダクションなどが運営するファンクラブに所属する者も多い。
 
=== 1980年代の男性アイドル ===
ファンがアイドルに向けた熱意が高じた結果、芸能プロダクションなどの公式ファンクラブとは別に、1970年代半ばにはファン側が主体の全国規模のファン組織が登場する。[[キャンディーズ]]のファン組織「全国キャンディーズ連盟(全キャン連)」が、その初めての例と言われる。これが俗に言う「[[親衛隊 (アイドル)|アイドル親衛隊]]」の始まりであり、後に親衛隊連合、親衛隊同盟という二大勢力に発展していく。また「[[追っかけ]]」や「[[カメラ小僧]]」という行為(ファン像)も生まれてきた。
*[[1980年代]]に入ると、[[1979年]]に放映された[[3年B組金八先生]]に生徒役として出演したジャニーズ事務所の[[たのきんトリオ]]([[田原俊彦]]・[[近藤真彦]]・[[野村義男]])の3人が80年代に入って次々とレコードデビューし、ヒットを飛ばすようになった。さらに[[シブがき隊]]、[[光GENJI]]、[[少年隊]]など人気グループを次々と世に送り出した。しかし、女性アイドルと同じく1980年代末期からの「アイドル冬の時代」の影響を避けることができず、[[1990年代]]前半までは光GENJI以外のアイドル歌手は殆ど不振であなかった。
 
[[1990年代]]以降は、価値観の変化や娯楽の多様化などから若年層のアイドル離れが進み、かつてのアイドル全盛期の頃に比べファンの数が減ってきている。
 
=== 1990年代の男性アイドル ===
ファンの多くは内心は熱狂的だが、表面的には密やかな態度であると見る向きもある。その一方、アイドルへの思いが高じたあげく、アイドルを傷つける行為に走る例も見られる。古くは[[美空ひばり]]や[[こまどり姉妹]]がファンから硫酸をかけられた事件が挙げられる。1980年代には[[松田聖子]]がコンサート中にステージ上でファンに殴られた事件、[[倉沢淳美]]がサイン会でファンから腕を切り付けられた事件、[[西村知美]]が姉を拉致された事件などが発生しており、1990年代には[[安達祐実]]宛に爆発物が入った郵便物が送りつけられてサンミュージック関連会社の社員ら3人が怪我を負う事件([[日本テレビ郵便爆弾事件]])が発生していて、[[2000年代]]に入ってからも[[2008年]]に[[水樹奈々]]に対する殺人予告がネット上で書き込まれたり、[[2009年]]には[[AKB48]]のメンバーの転居届を勝手に出したファンが逮捕されたり、[[声優]]の[[池澤春菜]]がファンの[[ストーカー]]行為(未遂)の被害を受けたりしており、業界は日々の対策に追われている。
[[1990年代]]前半までは光GENJI以外のアイドル歌手は殆ど不振であった。[[1990年代]]中盤以降、デビュー当初からバラエティー分野での活躍が顕著であった[[SMAP]]が、国民的トップグループに成長し、さらに[[KinKi Kids]]、[[TOKIO]]、[[V6 (ジャニーズ)|V6]]など、後続するジャニーズユニットも人気を得た。
 
 
=== 2000年代の男性アイドル ===
*[[2000年]]以降、ヴォーカル&ダンス・ユニットとして培った実力に加え新メンバー加入や多方面活動によりアイドル性を備えた[[EXILE]]、国際的人気で二大潮流を巻き起こしている韓国出身の[[東方神起]]、[[BIGBANG]]など、バラエティーからでなく音楽方面から人気を博すアイドルが再び台頭した。2000年代後半、親近感や人間味が特徴的な[[嵐 (グループ)|嵐]]が、音楽方面と個人活動から人気を博しバラエティー分野でも台頭した。これ近年では、女性クイズ番組で「おバカ」アイドルPrefume共通て新たなアイドルの個性を見出した[[羞恥心]]、[[ヴィジョンファクトリー]]系に加え、新たな勢力の台頭もみられている。他方では歌わず踊らない、ドラマや舞台に特化し従来の男性アイドルグループとは一線を画したイケメン俳優ブームが起こっている。その中でも[[水嶋ヒロ]]・[[佐藤健 (俳優)|佐藤健]]などの『[[平成仮面ライダーシリーズ]]』出身組、[[永井大]]などの『[[スーパー戦隊シリーズ]]』出身組、[[D-BOYS]]メンバー、そして[[小池徹平]]・[[小栗旬]]・[[三浦春馬]]などの人気俳優、声優界からもTVアニメ「[[機動戦士ガンダムOO]]」の主役を務めた[[宮野真守]]らが現れている。
 
== 国民的アイドルの概要 ==
1980年代末には「'''国民的アイドル'''」という呼称(概念)も登場した。「国民的アイドル」という言葉は、「国民的美少女」([[後藤久美子 (女優)|後藤久美子]]のキャッチコピー)及び「[[全日本国民的美少女コンテスト]]」(国民的美少女コンテスト)から派生したものと思われる。同コンテストは、歌手というより女優(あるいはモデル)を発掘するという意味合いが強いと見られ、アイドル=歌手という図式の崩壊・変容に一役買った面がある。その条件として、まず一部の者や限定的な嗜好者のみにしか知られていないアイドルではなく、年齢層も子供から高齢者まで幅広く認知がなければならない。さらに、人気が長い間高いこと。[[芸能人|芸能界]]では一般的に[[視聴率]]が取れる人物(グループ)を指す。また、高視聴率のメイン番組を持っていることなどが挙げられる。
 
== アイドルのファン ==
アイドルのレコード(20世紀末からはCD)などを熱心に購入するだけではなくの他に、コンサートやイベントに参加する者も多い。芸能プロダクションなどが運営するファンクラブに所属する者も多い。
[[1990年代]]以降は、価値観の変化や娯楽の多様化などから若年層のアイドル離れが進み、かつてのアイドル全盛期の頃に比べファンの数が減ってきている。
 
== 雑誌の表紙 ==