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定義
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1行目:
以下に'''[[宝石]]の一覧'''(ほうせきのいちらん)を示す。
 
== あ行定義 ==
{{main|宝石#条件}}
* [[菫青石|アイオライト]](菫青石)
宝石の定義としては主に「美しいものであること」「希少性があること」「耐久性があること」という3つの条件が挙げられる<ref>{{Cite web|url=http://www.gem.or.jp/ngl/mame/qa/q1.html|title=宝石とは一言で云うとなになの?publisher=日本宝石協同組合|accessdate=2013-03-07}}</ref>。しかしながら硬度に劣る真珠などが古来より宝石として認められてきたように、美しさが宝石と認めるに足るものであるという点が最も重要視されており厳密に定義を当てはめることはあまりされず<ref>[[#大場、露木1997|大場、露木 (1997)]] 35頁。</ref>、宝石の種類は100種とも200種とも言われる<ref>{{Cite book|title=新しい宝石|author=菅原通済|year=1966|page=107|publisher=保育社|isbn=9784586501007}}</ref>。また、スフェーンのように通常あまり宝石とされることが無いような鉱石であっても、一部収集家向けにカットされ宝石として扱われるような場合もある<ref>[[#ホール1996|ホール (1996)]] 121頁。</ref>。本項では、そのような物も含め「宝石」として扱われることがあるものを広く取りあげた。
* [[アクアオーラ]]
* [[アクアマリン]](藍玉)
* [[藍銅鉱|アズライト]](藍銅鉱)
* [[燐灰石|アパタイト]](燐灰石)
* [[アベンチュリン]](インド翡翠)
* [[アマゾナイト]](天河石)
* [[アメシスト]](紫水晶)
* [[アメトリン]]
* [[アレキサンドライト]]
* [[アンデシン]](中性長石)
* [[コハク|アンバー]](琥珀)
* [[アンモライト]]
* [[黄水晶|イエロークォーツ]](黄水晶)
* [[菱マンガン鉱|インカローズ]](ロードクロサイト)
* [[ウレキサイト]](曹灰硼石)
* [[エメラルド]](翠玉)
* [[オパール]](蛋白石)
* [[黒曜石|オブシディアン]](黒曜石)
* [[オーロラオーラ]]
 
== か行検索用目次 ==
名称昇順ソート時のみ有効
* [[柘榴石|ガーネット]](柘榴石)
** [[鉄礬柘榴石|アルマンディン]](鉄礬柘榴石)
** [[灰鉄柘榴石|アンドラダイト]](灰鉄柘榴石)
*** [[デマントイド]]
*** [[トパゾライト]]
*** [[メラナイト]]
*** [[レインボー・ガーネット]]
** [[灰クロム柘榴石|ウヴァロヴァイト]](灰クロム柘榴石)
** [[灰礬柘榴石|グロッシュラー]](灰礬柘榴石)
*** [[ツァボライト]]
*** [[ヘソナイト]]
*** [[マリー・ガーネット]]
** [[満礬柘榴石|スペッサルティン]](満礬柘榴石)
** [[苦礬柘榴石|パイロープ]](苦礬柘榴石)
** [[ロードライト]]
* [[藍晶石|カイヤナイト]](藍晶石)
* [[方解石|カルサイト]](方解石)
* [[玉髄|カルセドニー]](玉髄)
* [[カーネリアン]](紅玉髄)
* [[猫目石|キャッツアイ]](猫目石)
* [[水晶|クリスタル]](水晶)
* [[クリソプレーズ]](緑玉髄)
* [[金緑石|クリソベリル]](金緑石)
* [[石英|クォーツ]](石英)
* [[クリソコラ]](珪孔雀石)
* [[リシア輝石|クンツァイト]](リシア輝石・スポジュメン)
* [[コスモオーラ]]
* [[サンゴ|コーラル]](珊瑚)
* [[ゴールデンオーラ]]
 
[[#あ|ア行]]
== さ行 ==
* [[サファイア]](青玉)
* [[日長石|サンストーン]](日長石・ヘリオライト・太陽石)
* [[蛇紋石|サーペンティン]](蛇紋石)
* [[黒玉|ジェット]](黒玉)
* [[貝殻|シェル]](貝)
* [[ヒスイ|ジェード]](翡翠)
* [[シトリン]](黄水晶)
* [[碧玉|ジャスパー]](碧玉)
* [[鉄電気石|ショール]](鉄電気石)
* [[ジルコン]](風信子石)
* [[スギライト]](杉石・ルブライト)
* [[スピネル]](尖晶石)
* [[スフェーン]](チタナイト・くさび石)
* [[スモーキークォーツ|スモーキークォーツ]](煙水晶)
* [[緑泥石|セラフィナイト]](緑泥石・クロライト)
* [[天青石|セレスタイト]](天青石)
* [[灰簾石|ゾイサイト]](黝簾石)
* [[ソーダライト]](方ソーダ石)
 
[[#か|カ行]]
== た行 ==
* [[透輝石|ダイオプサイド]](透輝石)
* [[タイガーズアイ]](虎目石)
* [[ダイヤモンド]](金剛石)
* [[タンザナイト]](ブルーゾイサイト)
* [[ターフェアイト]]
* [[チャロアイト]]
* [[トパーズ]](黄玉)
* [[リシア輝石|トリフェーン]](スポジュミン・リシア輝石)
* [[トルコ石]](ターコイズ)
* [[トルマリン]](電気石)
** [[リシア電気石#宝石としての種類|インディゴライト]]
** [[リシア電気石#宝石としての種類|ウォーターメロン]]
** [[トルマリン#宝石としてのトルマリン|パライバトルマリン]]
** [[リシア電気石#宝石としての種類|ルベライト]]
 
[[#さ|サ行]]
== な行 ==
* [[ネフライト]](軟玉翡翠)
 
[[#た|タ行]]
== は行 ==
* [[黄鉄鉱|パイライト]](黄鉄鉱)
* [[ハックマナイト]](ハックマン石)
* [[パパラチアサファイア]](コランダム・鋼玉)
* [[真珠|パール]](真珠)
* [[リシア輝石|ヒデナイト]](スポジュミン・リチア輝石)
* [[ブラック・オパール|ブラックオパール]](黒蛋白石)
* [[ブラッドストーン]](血玉石)
* [[プレーナイト]](葡萄石)
* [[緑柱石|ベリル]](緑柱石)
** [[緑柱石#宝石名と色、主な発色元素|ヘリオドール]]
** [[緑柱石#宝石名と色、主な発色元素|レッドベリル]]
* [[蛍石|フローライト]](蛍石)
* [[ペツォッタイト]]
* [[赤鉄鉱|ヘマタイト]](赤鉄鉱)
* [[ペリドット]](カンラン石)
* [[ホークスアイ]](鷹眼石・青虎眼石)
 
[[#な|ナ行]]
== ま行 ==
* [[孔雀石|マラカイト]](孔雀石)
* [[月長石|ムーンストーン]](月長石)
* [[メノウ]](瑪瑙・アゲート)
** [[メノウ#縞瑪瑙|オニキス]](縞瑪瑙)
*** [[メノウ#紅縞瑪瑙|サードオニキス]](サードニックス・紅縞瑪瑙)
*** [[バンデッドアゲート]]
*** [[ブルーレース]]
*** [[ボツワナアゲート]]
** [[ファイヤーアゲート]]
** [[プルームアゲート]](羽瑪瑙)
*** [[ラグナレースアゲート]]
** [[メノウ#苔瑪瑙|モスアゲート]](苔瑪瑙)
*** [[ツリーアゲート]]
*** [[デンドリティック・アゲート]](模樹瑪瑙)
* [[モルガナイト]]
 
[[#は|ハ行]]
== や行 ==
* [[ユークレース]]
 
[[#ま|マ行]]
== ら行 ==
 
* [[ラピスラズリ]](瑠璃)
[[#や|ヤ行]]
* [[ラブラドル長石|ラブラドライト]](曹灰長石)
 
* [[ラリマー]](ラリマール)
[[#ら|ラ行]]
* [[ルチル]](金紅石)
 
* [[ルビー]](紅玉)
[[#わ|ワ行]]
* [[ローズオーラ]]
 
* [[ローズクォーツ]](紅水晶)
== 一覧 ==
{| class="sortable wikitable" |
! style="width:5em" | 名称 !! 和名 !! style="width:5em" | 組成 !! style="width:5em" | グループ !! 色 !! class="unsortable" |説明 !! class="unsortable" | 画像 !! class="unsortable" |出典
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|ア<span id="あ">|| || || || || || ||
|-
|[[菫青石|アイオライト]]||菫青石||Mg<sub>2</sub>Al<sub>3</sub>(AlSi<sub>5</sub>O<sub>18</sub>)|| ||青||見る方向によって青色もしくは黄緑-無色に見える多色性を有した宝石。ウォーターサファイアとも。||[[File:Cordierite polychroïsme.jpg|200px]]||<ref>[[#ホール1996|ホール (1996)]] 21頁。</ref><ref>[[#斉藤2010|斉藤 (2010)]] 269頁。</ref><ref name=hori115>[[#堀2009|堀 (2009)]] 115頁。</ref>
|-
|[[藍方石|アウイライト]]・アウイン||藍方石||(Na,Ca)<sub>4-8</sub>[Al<sub>6</sub>Si<sub>6</sub>(O,S)<sub>24</sub>](SO<sub>4</sub>,Cl)<sub>1-2</sub>||[[準長石]]||青||[[光沢#脂肪光沢|脂肪光沢]]を持つ青色の宝石。数種類の鉱石の固溶体である[[ラピスラズリ]]に含まれる鉱物の1つでもある。||[[File:Haüyn facettiert.jpg|200px]]||<ref>[[#ホール1996|ホール (1996)]]68頁。</ref><ref>{{Cite web|title=Haüyne|url=http://www.mindat.org/min-1833.html|publisher=mindat.org|accessdate=2012-09-20}}</ref>
|-
|[[アクアオーラ]]|| ||SiO<sub>2</sub>||石英||青||[[水晶]]に金を被覆させた人工宝石。||[[File:Aquaaura b.jpg|200px]]||<ref>{{Cite web|title=Aqua Aura|url=http://www.mindat.org/min-11537.html|publisher=mindat.org|accessdate=2012-03-13}}</ref>
|-
|[[アクアマリン]]||藍玉||Be<sub>3</sub>Al<sub>2</sub>(SiO<sub>3</sub>)<sub>6</sub>||ベリル||青||淡い青から濃青色の[[緑柱石|ベリル]]で、見る方向によっては無色にも見える多色性を有する宝石。緑色を帯びたものは熱処理によって変色処理される。||[[File:Aquamarin cut.jpg|200px]]||<ref>[[#ホール1996|ホール (1996)]] 76頁。</ref>
|-
|[[メノウ|アゲート]]||瑪瑙||SiO<sub>2</sub>||石英([[玉髄]])||多様||玉髄と蛋白石が交互に層を形成している縞模様の宝石であり、内包物や色調などによって紅縞瑪瑙(サードニックス)、苔瑪瑙(モスアゲート)など様々な名称で呼ばれる。多孔質であることを利用して様々な色に着色することができるため、人工着色されたものも多い。||[[File:Agates varying colours.jpg|200px]]||<ref name=sakikawa1980-53-57>[[#崎川1980|崎川 (1980)]] 53-57頁。</ref>
|-
|[[藍銅鉱|アズライト]]||藍銅鉱||Cu<sub>3</sub>(CO<sub>3</sub>)<sub>2</sub>(OH)<sub>2</sub>||藍銅鉱||青||濃青色の宝石で、[[孔雀石]]とともに産出することが多い。||[[File:Azurite-18527.jpg|200px]]||<ref>[[#ホール1996|ホール (1996)]] 126頁。</ref>
|-
|[[燐灰石|アパタイト]]||燐灰石||Ca<sub>5</sub>(PO<sub>4</sub>)<sub>3</sub>F|| ||多様||黄、緑、青、紫、無色と様々な色の宝石が存在する。[[モース硬度]]5と宝石の中では軟らかく、産地によっては[[キャッツアイ効果]]が見られる。||[[File:Apatite taillée.jpg|200px]]||<ref>[[#ホール1996|ホール (1996)]] 79頁。</ref>
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|[[アベンチュリン]]||インド翡翠||SiO<sub>2</sub>||石英||緑||[[フクサイト]]が微細構造として含まれている水晶であり、きらめくように光が反射する[[アベンチュリン効果]]を示す。||[[File:AventurinGeschliffen.jpg|200px]]||<ref>[[#斉藤2010|斉藤 (2010)]] 338頁。</ref><ref name=hori16>[[#堀2009|堀 (2009)]] 16頁。</ref>
|-
|[[アマゾナイト]]||天河石||KAlSi<sub>3</sub>O<sub>8</sub>||長石||緑||緑から青緑色の宝石であり、[[ムーンストーン]]などと同じ長石である。||[[File:Microcline-20436.jpg|200px]]||<ref>[[#崎川1980|崎川 (1980)]] 68頁。</ref>
|-
|[[アメシスト]]||紫水晶||SiO<sub>2</sub>||石英||紫||微量成分である[[鉄]]の影響で紫色を呈する水晶。||[[File:Amethyst cut.jpg|200px]]||<ref name=hori16177>[[#堀2009|堀 (2009)]] 16、177頁。</ref>
|-
|[[アメトリン]]||黄紫水晶||SiO<sub>2</sub>||石英||紫、黄||アメシストとシトリンが合わさった宝石。||[[File:Ametrine cut.jpg|200px]]||<ref name=hori179>[[#堀2009|堀 (2009)]] 179頁。</ref>
|-
|[[鉄礬柘榴石|アルマンディン]]||鉄礬柘榴石||Fe<sub>3</sub>Al<sub>2</sub>(SiO<sub>4</sub>)<sub>3</sub>||[[柘榴石|ガーネット]]||赤||[[柘榴石|ガーネット]]の中でも一般的なもので、強い光沢を持った独特な赤色を示す宝石である。||[[File:AlmandinInde.jpg|200px]]||<ref>{{Cite web|title=Almandine|url=http://www.mindat.org/min-452.html|publisher=mindat.org|accessdate=2012-03-18}}</ref><ref>[[#ホール1996|ホール (1996)]] 40頁。</ref>
|-
|[[アレキサンドライト]]|| ||BeAl<sub>2</sub>O<sub>4</sub>||クリソベリル||緑、赤||光源の種類によって色が変わる[[アレキサンドライト効果]]を示す、緑もしくは赤色の宝石。||[[File:Alexandrite 26.75cts.jpg|200px]]||<ref name=hori115/>
|-
|[[アンデシン]]||中性長石||(Na,Ca)[Al(Si,Al)Si<sub>2</sub>O<sub>8</sub>]||長石||黄、赤、オレンジ、緑||黄、赤、オレンジ、緑色の宝石であり、[[コンゴ共和国]]に産出するアンデシンの中にはアレキサンドライト効果を示して赤色から緑色に変色をするものもある。||[[File:01722 Andesine.jpg|200px]]||<ref>[[#O'Donoghue2006|O'Donoghue (2006)]] p.262</ref>
|-
|[[灰鉄柘榴石|アンドラダイト]]||灰鉄柘榴石||Ca<sub>3</sub>Fe<sub>2</sub>(SiO<sub>4</sub>)<sub>3</sub>||[[柘榴石|ガーネット]]||緑、黄||[[カルシウム]]と[[鉄]]を含んだ[[柘榴石|ガーネット]]であり、アンドラダイト系ガーネットとして、緑色をした[[デマントイド]]や黄色をした[[トパゾライト]]などに細分される。||[[File:Andradite-dem08d.jpg|200px]]||<ref>{{Cite web|title=Andradite|url=http://www.mindat.org/min-223.html|publisher=mindat.org|accessdate=2012-03-18}}</ref><ref>[[#鉱物科学萌研究会2010|鉱物科学萌研究会 (2010)]] 139頁。</ref>
|-
|[[コハク|アンバー]]||琥珀|| ||化石||黄||[[天然樹脂|樹脂]]の[[化石]]を用いた樹脂[[光沢]]を示す宝石である。モース硬度は2-2.5と宝石の中でも特に軟らかい。||[[File:Amber.pendants.800pix.050203.jpg|200px]]||<ref>[[#斉藤2010|斉藤 (2010)]] 197頁。</ref>
|-
|[[アンモライト]]|| || ||化石||虹色||[[アンモナイト]]の[[化石]]が元になっている宝石であり、[[オパール]]のような虹色の輝きを持つ([[遊色効果]])。モース硬度4と軟らかい宝石である。||[[File:Ammolite jewellery.jpg|200px]]||<ref>[[#斉藤2010|斉藤 (2010)]] 44頁。</ref>
|-
|[[リシア電気石#宝石としての種類|インディゴライト]]、ブルートルマリン|| ||Na(LiAl)<sub>3</sub>Al<sub>6</sub>Si<sub>6</sub>O<sub>18</sub>(BO<sub>3</sub>)<sub>3</sub>(OH)<sub>4</sub>||電気石||青||青色を示すトルマリン。||[[File:Indicolite.jpg|200px]]||<ref>[[#ホール1996|ホール (1996)]] 21頁。</ref>
|-
|[[トルマリン#宝石としてのトルマリン|ウォーターメロン]]|| ||Na(LiAl)<sub>3</sub>Al<sub>6</sub>Si<sub>6</sub>O<sub>18</sub>(BO<sub>3</sub>)<sub>3</sub>(OH)<sub>4</sub>||電気石||赤、緑||スイカのように外側が緑、内側が赤色をしたトルマリン。||[[File:Elbaite-278491.jpg|200px]]||<ref name=hori46>[[#堀2009|堀 (2009)]] 46頁。</ref>
|-
|[[灰クロム柘榴石|ウヴァロヴァイト]]||灰クロム柘榴石||Ca<sub>3</sub>Cr<sub>2</sub>(SiO<sub>4</sub>)<sub>3</sub>||[[柘榴石|ガーネット]]||緑||クロムを含み緑色を示す[[柘榴石|ガーネット]]。||[[File:Granat (uwarowit) - Saranowskiy Mine, Ural.jpg|200px]]||<ref>{{Cite web|title=Uvarovite|url=http://www.mindat.org/min-4125.html|publisher=mindat.org|accessdate=2012-03-18}}</ref>
|-
|[[ウレキサイト]]||曹灰硼石||NaCaB<sub>5</sub>O<sub>6</sub>・5H<sub>2</sub>O|| ||無||繊維質の透明な結晶であり、画像を浮かび上がらせる性質を持つことからテレビ石とも呼ばれる。||[[File:Ulexit Fernsehstein.jpg|200px]]||<ref>{{Cite web|title=Ulexite|url=http://www.mindat.org/min-4085.html|publisher=mindat.org|accessdate=2012-03-18}}</ref>
|-
|[[エメラルド]]||翠玉||Be<sub>3</sub>Al<sub>2</sub>(SiO<sub>3</sub>)<sub>6</sub>||ベリル||緑||[[クロム]]や[[バナジウム]]などが不純物として含まれることで緑色を呈色するベリル。天然のものは内部に傷を持つものが多いことからオイルに浸漬させる処理が行われる。||[[File:Hooker Emerald Brooch.jpg|200px]]||<ref>[[#ホール1996|ホール (1996)]] 75頁。</ref>
|-
|[[メノウ#縞瑪瑙|オニキス]]||縞瑪瑙||SiO<sub>2</sub>||石英([[玉髄]])||黒、白、茶||黒と白の縞模様を呈するアゲート。||[[File:Agat wstęgowy, grudka polerowana.jpg|200px]]||<ref>[[#Simmons2009|Simmons (2009)]] 158頁。</ref>
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|[[オパール]]||蛋白石||SiO<sub>2</sub>・nH<sub>2</sub>O|| ||虹色||虹色にきらめく遊色効果を示す宝石。石自体の色は黒や青、緑、乳白色などのものがあり、ブラックオパールやホワイトオパールと呼ばれる。||[[File:Opal red.jpg|200px]]||<ref name=aoki64/>
|-
|[[黒曜石|オブシディアン]]||黒曜石|| || ||黒||ガラス質の黒色の宝石。||[[File:ObsidianOregon.jpg|200px]]||<ref>[[#ホール1996|ホール (1996)]] 47頁。</ref>
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|[[オーロラオーラ]]|| ||SiO<sub>2</sub>||石英||白||水晶に白金もしくは銀を被覆させた人工宝石。||[[File:Angelaura b.jpg|200px]]||
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|カ<span id="か">|| || || || || || ||
|-
|[[藍晶石|カイヤナイト]]||藍晶石||Al<sub>2</sub>SiO<sub>5</sub>|| ||青||多色性を示す青色の宝石。||[[File:DisthèneNépal.jpg|200px]]||<ref>[[#ホール1996|ホール (1996)]] 46頁。</ref>
|-
|[[方解石|カルサイト]]||方解石||CaCO<sub>3</sub>|| ||多様||無色、赤、黄、オレンジ、青、緑など様々な色を呈する。||[[File:Calcite-117870.jpg|200px]]||<ref>{{Cite web|title=Calcite|url=http://www.mindat.org/min-859.html|publisher=mindat.org|accessdate=2012-03-18}}</ref>
|-
|[[玉髄|カルセドニー]]||玉髄||SiO<sub>2</sub>||石英([[玉髄]])||多様||不透明な潜晶質の石英であり、赤色を呈する[[カーネリアン]]や緑色を呈する[[クリソプレーズ]]など様々な種類のものが含まれる。||[[File:Chalcedony cut.jpg|200px]]||<ref name=ooba72>[[#大場、露木1997|大場、露木 (1997)]] 72頁。</ref>
|-
|[[柘榴石|ガーネット]]||柘榴石||X<sub>3</sub>Y<sub>2</sub>(SiO<sub>4</sub>)<sub>3</sub>||[[柘榴石|ガーネット]]||多様||類似した組成を持つ鉱石のグループを[[柘榴石|ガーネット]]とよぶ。マグネシウムとアルミニウムを含む赤色のパイロープや、クロムを含む緑色のウヴァロヴァイトなど多くの種類のものが含まれる。||[[File:Garnets.jpg|200px]]||<ref>[[#田賀井1995|田賀井 (1995)]] 43頁。</ref>
|-
|[[カーネリアン]]||紅玉髄||SiO<sub>2</sub>||石英([[玉髄]])||赤||赤みがかった色を呈する[[玉髄]]。||[[File:Carnelian handicrafts.jpg|200px]]||<ref>{{Cite web|title=Carnelian|url=http://www.mindat.org/min-9333.html|publisher=mindat.org|accessdate=2012-03-24}}</ref>
|-
|[[猫目石|キャッツアイ]]||猫目石||BeAl<sub>2</sub>O<sub>4</sub>||[[金緑石|クリソベリル]]||黄、黄緑、緑||黄から緑色を呈するクリソベリル。猫の目のように宝石の表面に光の筋が現れる[[キャッツアイ効果]]を示す。キャッツアイ効果を示す宝石は他にも存在しており、それらと区別するためにクリソベリル・キャッツアイとも呼ばれる。||[[File:Cymophane.jpg|200px]]||<ref>[[#鉱物科学萌研究会2010|鉱物科学萌研究会 (2010)]] 19頁。</ref>
|-
|[[水晶|クリスタル]]||水晶||SiO<sub>2</sub>||[[石英]]||無||結晶性のよい無色の石英。[[アメシスト]](紫水晶)や[[シトリン]](黄水晶)など様々な色つきの水晶があり、透明なものの中でもその形状や内包物によって日本式双晶や草入り水晶など様々な種類に分類される。||[[File:Rock crystal beads.jpg|200px]]||<ref>[[#田賀井1995|田賀井 (1995)]] 34-39頁。</ref>
|-
|[[クリソプレーズ]]||緑玉髄||SiO<sub>2</sub>||石英([[玉髄]])||緑||カルセドニーの一種であり、[[ニッケル]]を不純物として含み青りんご色を呈する。||[[File:Chrysopraz-tumble polished stone.jpg|200px]]||<ref name=ooba72/><ref>{{Cite web|title=Chrysoprase|url=http://www.mindat.org/min-952.html|publisher=mindat.org|accessdate=2012-03-24}}</ref>
|-
|[[金緑石|クリソベリル]]||金緑石||BeAl<sub>2</sub>O<sub>4</sub>||[[金緑石|クリソベリル]]||黄緑||[[アルミン酸ベリリウム]]を主成分とする黄緑色の宝石であり、特殊な光学的現象を示す[[アレキサンドライト]]や[[猫目石|キャッツアイ]]はクリソベリルの変種である。||[[File:Chrysoberyl cut.jpg|200px]]||<ref name=ooba72/><ref>[[#崎川1980|崎川 (1980)]] 37頁。</ref>
|-
|[[珪孔雀石|クリソコラ]]||珪孔雀石||(Cu,Al)<sub>2</sub>H<sub>2</sub>Si<sub>2</sub>O<sub>5</sub>(OH)<sub>4</sub>·nH<sub>2</sub>O||藍銅鉱||青、緑||青から緑色を示すガラス質の宝石である。||[[File:Chrysocolla-53813.jpg|200px]]||<ref>{{Cite web|title=Chrysocolla|url=http://www.mindat.org/min-1040.html|publisher=mindat.org|accessdate=2012-03-24}}</ref>
|-
|[[灰礬柘榴石|グロッシュラー]]||灰礬柘榴石||Ca<sub>3</sub>Al<sub>2</sub>(SiO<sub>4</sub>)<sub>3</sub>||[[柘榴石|ガーネット]]||緑||[[カルシウム]]と[[アルミニウム]]を含んだ[[柘榴石|ガーネット]]であり、グロッシュラー系ガーネットとして、緑色の[[ツァボライト]]や赤色の[[ヘソナイト]]などに細分される。||[[File:Grossular-247722.jpg|200px]]||<ref>{{Cite web|title=Grossular|url=http://www.mindat.org/min-1755.html|accessdate=2012-03-24}}</ref>
|-
|[[リシア輝石|クンツァイト]]||リシア輝石・スポジュメン||LiAlSi<sub>2</sub>O<sub>6</sub>||リシア輝石||紫||リシア輝石のうち、桃色から紫色を示す宝石をクンツァイトとよぶ。||[[File:Kunzite-marquiscut.jpg|200px]]||<ref>[[#O'Donoghue2006|O'Donoghue (2006)]] p.292</ref>
|-
|[[コスモオーラ]]|| ||SiO<sub>2</sub>||石英||青||水晶に金を含む複数の金属元素を被覆させた人工宝石。||[[File:Cosmoaura Dragon's talon.jpg|200px]]||
|-
|[[サンゴ|コーラル]]||珊瑚|| || ||赤||動物であるサンゴの骨格を利用した宝石であり、赤から桃色を示す。||[[File:Koral1.jpg|200px]]||<ref>[[#ホール1996|ホール (1996)]] 13、40-41頁。</ref>
|-
|[[ゴールデンオーラ]]|| ||SiO<sub>2</sub>||石英||金||水晶に金を被覆させた人工宝石。||[[File:Goldenaura b.jpg|200px]]||
|-
|サ<span id="さ">|| || || || || || ||
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|[[サファイア]]||青玉||Al<sub>2</sub>O<sub>3</sub>||[[コランダム]]||青||不純物として含まれるチタンや鉄の影響で青色に呈色するコランダム。赤色を示すコランダムである[[ルビー]]以外のコランダムは全てサファイアに分類されるため、様々な色のコランダムがピンク・サファイアやイエロー・サファイアのように呼ばれる。[[スター効果]]を示すものもあり、スターサファイアと呼ばれる。||[[File:Geschliffener blauer Saphir.jpg|200px]]||<ref>[[#青木2007|青木 (2007)]] 8-9頁。</ref><ref>[[#崎川1992|崎川 (1992)]] 74頁。</ref>
|-
|[[日長石|サンストーン]]||日長石・ヘリオライト・太陽石||CaAl<sub>2</sub>Si<sub>2</sub>O<sub>8</sub>||[[長石]]||赤||オレンジがかった赤色を呈する宝石であり、[[アベンチュリン効果]]を示す。||[[File:Sunstone1.jpg|200px]]||<ref>[[#斉藤2010|斉藤 (2010)]] 264頁。</ref>
|-
|[[メノウ#紅縞瑪瑙|サードニクス]]||紅縞瑪瑙||SiO<sub>2</sub>||石英([[玉髄]])||褐色||アゲートのうち赤い縞模様のものをサードニクスと呼ぶ。サードニクスの赤色は鉄に起因しており、加熱によって色調が際立つ。||[[File:Agate banded 750pix.jpg|200px]]||<ref name=sakikawa1980-53-57/>
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|[[蛇紋石|サーペンティン]]||蛇紋石||(Mg,Fe)<sub>3</sub>Si<sub>2</sub>O<sub>5</sub>(OH)<sub>4</sub>|| || ||緑色を呈する宝石。その蛇皮のような模様は宝石名の由来ともなっている。||[[File:Chyta.jpg|200px]]||<ref>[[#Simmons2007|Simmons, Ahsian (2007)]] 355頁。</ref>
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|[[黒玉|ジェット]]||黒玉|| ||化石||黒||水中や沼地などで石炭化した化石に由来する黒色の宝石。その利用は青銅器時代にまでさかのぼり、紀元前1500年頃にはイングランドで産出されていた。しばしば[[黒曜石]]やブラック・トルマリンと混同される。||[[File:Schwarzer Trauerschmuck1.jpg|200px]]||<ref>{{Cite book|title=Gemstone Feng Shui: Creating Harmony in Home & Office|author=Sandra Kynes|page=154|year=2002|publisher=Llewellyn Worldwide|isbn=9780738702193}}</ref>
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|[[貝殻|シェル]]||貝|| || ||多様||多様な色形を有し古来から装飾品などに使われてきた生体由来の宝石。炭酸カルシウムおよびタンパク質から成っており、真珠は貝殻の真珠層に由来する。||[[File:Shells01.jpg|200px]]||<ref>{{Cite web|title=貝のページ|url=http://www.aquarium.co.jp/shell/index.html|publisher=鳥羽水族館|accessdate=2013-03-06}}</ref><ref>{{Cite book|title=バイオミネラリゼーションとそれに倣う新機能材料の創製|author=宮下知幸|page=35-37|year=2007|publisher=シーエムシー出版|isbn=978-4882315926}}</ref>
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|[[ヒスイ|ジェード]]||翡翠、硬玉翡翠||NaAlSi<sub>2</sub>O<sub>6</sub>||翡翠|| ||半透明から不透明な緑色の宝石。軟玉翡翠と呼ばれるネフライトに似た宝石であるが別物であり、宝石としてはジェードの方が珍重される。||[[File:Chinese jadeite buttons.jpg|200px]]||<ref>[[#大場、露木1997|大場、露木 (1997)]] 47頁。</ref><ref>[[#崎川1992|崎川 (1992)]] 120頁。</ref>
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|[[黄水晶|シトリン]]||黄水晶||SiO<sub>2</sub>||石英||黄||微量成分である鉄の影響で黄色を呈する水晶。産出量は非常に少ないが、アメシストを加工することで黄色の宝石としたものが多く流通している。||[[File:Citrin cut.jpg|200px]]||<ref name=hori179/>
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|[[碧玉|ジャスパー]]||碧玉||SiO<sub>2</sub>||石英(碧玉)||多様||[[玉髄]]のうち、含まれる不純物の影響で透明性を持たない宝石。多様な色を示し、古代から産出され利用されてきた。||[[File:Jasper.pebble.600pix.jpg|200px]]||<ref>[[#鉱物科学萌研究会2010|鉱物科学萌研究会 (2010)]] 185頁。</ref>
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|[[鉄電気石|ショール]]||鉄電気石||NaFe<sub>3</sub>Al<sub>6</sub>(BO<sub>3</sub>)<sub>3</sub>Si<sub>6</sub>O<sub>18</sub>(OH,F)<sub>4</sub>||トルマリン||黒||黒色の宝石であり、トルマリンの中では最も一般的なものである。||[[File:Schorl-133033.jpg|200px]]||<ref>{{Cite book|title=Gems and Gemstones: Timeless Natural Beauty of the Mineral World|author=Lance Grande, Allison Augustyn|year=2009|page=165|publisher=University of Chicago Press|isbn=9780226305110}}</ref>
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|[[ジルコン]]||風信子石(ヒヤシンス石)||ZrSiO<sub>4</sub>|| ||多様||屈折率が高く金剛光沢を示す多様な色を呈する宝石。||[[File:Zirkon-P1120642.jpg|200px]]||<ref>[[#崎川1992|崎川 (1992)]] 24頁。</ref>
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|[[スギライト]]||杉石・ルブライト||(K,Na)(Na,H<sub>2</sub>O)<sub>2</sub> (Fe<sup>3+</sup>,Ca,Na,Ti,Fe,Mn)<sub>2</sub> (Al,Fe<sup>3+</sup>)Li<sub>2</sub>Si<sub>12</sub>O<sub>30</sub>||[[大隅石]]||紫||紫色を示す宝石。日本の[[岩城島]]で発見され、南アフリカからも産出する。名称は岩石学者であり発見者の杉健一から。||[[File:Sugilith geschliffen 2.jpg|200px]]||<ref>[[#Thomas2008|Thomas(2008)]] 80頁。</ref>
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|[[スピネル]]||尖晶石||MgAl<sub>2</sub>O<sub>4</sub>|| ||青、赤||青色や赤色を示す宝石。赤色のスピネルは[[ルビー]]に似ている上にルビーと共に産出されるため、ルビーとスピネルはしばしば混同される。||[[File:Spinel2.jpg|200px]]||<ref>[[#崎川1980|崎川 (1980)]] 49頁。</ref>
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|[[スフェーン]]||チタナイト・くさび石||CaTiSiO<sub>5</sub>|| ||多様||ダイアモンドよりもファイアが強く、多様な色を示す宝石。[[モース硬度]]5と軟らかいため、宝石としてカットされるのは収集家向けなどに限られている。||[[File:Titanite-tuc1003a.jpg|200px]]||<ref>[[#ホール1996|ホール (1996)]] 121頁。</ref>
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|[[満礬柘榴石|スペッサルティン]]||満礬柘榴石||Mn<sub>3</sub>Al<sub>2</sub>(SiO<sub>4</sub>)<sub>3</sub>||[[柘榴石|ガーネット]]||赤||[[マンガン]]を含んだ[[柘榴石|ガーネット]]であり、赤からオレンジ色を示す宝石。||[[File:Albite-Spessartine-palasd-63a.jpg|200px]]||<ref>{{Cite web|title=Spessartine|url=http://www.mindat.org/min-3725.html|publisher=mindat.org|accessdate=2012-03-18}}</ref>
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|[[スモーキークォーツ]]||煙水晶||SiO<sub>2</sub>||石英||黒、茶||不純物としてアルミニウムを含み黒色を示す水晶。||[[File:USDA Mineral Smokey Quartz 93v3949.jpg|200px]]||<ref>[[#堀2009|堀 (2009)]] 15-16頁。</ref>
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|[[緑泥石|セラフィナイト]]||緑泥石・クリノクロア||(Mg,Fe<sup>2+</sup>)<sub>5</sub>Al(Si<sub>3</sub>Al)O<sub>10</sub>(OH)<sub>8</sub>|| ||緑||[[シベリア]]の[[バイカル湖]]近辺でのみ産出される緑色の宝石。||[[File:Clinochlore (Seraphinite).jpg|200px]]||<ref>[[#Simmons2007|Simmons, Ahsian (2007)]] 352頁。</ref>
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|[[天青石|セレスタイト]]||天青石||SrSO<sub>4</sub>|| ||無、水色||無色から青色を呈する宝石。[[マダガスカル]]産の青灰色のものが多く市場に出ている。||[[File:Célestine2(Madagascar).jpg|200px]]||<ref>{{Cite book|title=Stones of the New Consciousness: Healing, Awakening and Co-creating with Crystals, Minerals and Gems|author=Robert Simmons|year=2009|pages=154-155|publisher=North Atlantic Books|isbn=9781556438110}}</ref> 
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|[[灰簾石|ゾイサイト]]||灰簾石・黝簾石||Ca<sub>2</sub>Al<sub>3</sub>(SiO<sub>4</sub>)(Si<sub>2</sub>O<sub>7</sub>)O(OH)||[[緑簾石]]||多様||多様な色を示す宝石であり、ピンク色のものはチューライト、緑色のものはアニョライトと呼ばれる。青色をした宝石である[[タンザナイト]]も灰簾石の一種。ルビーを内包したものも産出される。||[[File:Zoisite-tt66b.jpg|200px]]||<ref>[[#崎川1980|崎川 (1980)]] 49頁。</ref><ref>[[#Simmons2009|Simmons (2009)]] 176頁。</ref>
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|[[方ソーダ石|ソーダライト]]||方ソーダ石||Na<sub>4</sub>Al<sub>3</sub>(SiO<sub>4</sub>)<sub>3</sub>Cl||[[準長石]]||青||[[ラピスラズリ]]を構成する一成分でもある青色の宝石。||[[File:Sodalit6.jpg|200px]]||<ref>[[#崎川1980|崎川 (1980)]] 73頁。</ref>
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|タ<span id="た">|| || || || || || ||
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|[[透輝石|ダイオプサイド]]||透輝石||CaMgSi<sub>2</sub>O<sub>6</sub>||[[輝石]]||白、黄緑||ケイ酸塩鉱石である透輝石のうち外観の美しいものが宝石として利用される。スター効果を示すものもある。||[[File:Diopside faceted.jpg|200px]]||<ref>[[#斉藤2010|斉藤 (2010)]] 231頁。</ref><ref name=sakikawa49/>
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|[[タイガーズアイ]]||虎目石||SiO<sub>2</sub>||[[石英]]||金色、赤茶色||アスベストの繊維含んだ石英であり、[[カボション・カット]]にすることで[[キャッツアイ効果]]を示す。安価であるため猫目石のイミテーションとして利用される。||[[File:Tigers-Eye.jpg|200px]]||<ref>[[#崎川1980|崎川 (1980)]] 51頁。</ref>
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|[[ダイヤモンド]]||金剛石||C|| ||多様||金剛光沢を示す宝石。[[モース硬度]]10と非常に硬い宝石であるが、劈開を有しているため一定方向に割れやすい。ほとんどのダイヤモンドは無色から黄みがかった色を示すが、希に様々な色を有するダイヤモンドも産出される。||[[File:Brillanten.jpg|200px]]||<ref>[[#Thomas2008|Thomas(2008)]] 46-47頁。</ref><ref>{{Cite book|title=Daiyamondo|author=Marijan Dundek|year=2011|publisher=Marijan Dundek|page=48|isbn=9780956782953}}</ref>
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|[[タンザナイト]]|| ||(Ca<sub>2</sub>Al<sub>3</sub>(SiO<sub>4</sub>)(Si<sub>2</sub>O<sub>7</sub>)O(OH))||[[緑簾石]]||青||[[タンザニア]]で産出する[[ゾイサイト]]を加熱処理することで濃い青色とした宝石。||[[File:Tanzanite cut.jpg|200px]]||<ref name=sakikawa49>[[#崎川1980|崎川 (1980)]] 49頁。</ref>
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|[[トルコ石|ターコイズ]]||トルコ石||CuAl<sub>6</sub>(PO<sub>4</sub>)<sub>4</sub>(OH)<sub>8</sub>·4H<sub>2</sub>O|| ||緑、青||古来より利用されてきた鮮やかな青色から緑色を呈する宝石。その色は微量元素として含まれる銅や鉄に起因しており、石によっては多孔質で退色しやすいものもある。古代ペルシャでは魔除けとしても利用されていた。||[[File:Turquoise400ppx2.jpg|200px]]||<ref>[[#ホール1996|ホール (1996)]] 131頁。</ref><ref>[[#堀2009|堀 (2009)]] 186頁。</ref>
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|{{仮リンク|ターフェアイト|en|Taaffeite}}|| ||BeMgAl<sub>4</sub>O<sub>8</sub>|| ||紫||スピネルに似た淡い紫色を示す宝石であり、1968年にスリランカの砂礫から発見されるまではカットされた4つの宝石のみしか確認されていなかったほどに希少な宝石だった。現在ではスリランカやタンザニア、中国などで産出される。名称は発見者であるアイルランドのターフェ伯爵に由来する。||[[File:Magnesiotaaffeite-2N2S-53105.jpg|200px]]||<ref>[[#Thomas2008|Thomas(2008)]] 74頁。</ref>
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|[[チャロアイト]]|| ||K(Ca,Na)<SUB>2</SUB>Si<SUB>4</SUB>O<SUB>10</SUB>(OH,F)・nH<SUB>2</SUB>O|| ||紫、白、黒||強い紫色を示す宝石。1947年にロシアで発見され、1978年に鉱物として認定された比較的新しい宝石。||[[File:Charoite - tumble polished stone.jpg|200px]]||<ref>[[#Knigh2003|Knigh (2003)]] 245頁。</ref>
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|[[ツァボライト]]||灰礬柘榴石||Ca<sub>3</sub>Al<sub>2</sub>(SiO<sub>4</sub>)<sub>3</sub>||[[柘榴石|ガーネット]]||緑||[[灰礬柘榴石|グロッシュラー]]系の[[柘榴石|ガーネット]]であり、クロムやバナジウムが不純物として含まれることで緑色を示す。||[[File:Grossular-Diopside-283314.jpg|200px]]||<ref>{{Cite web|title=Tsavorite|url=http://www.mindat.org/min-7836.html|publisher=mindat.org|accessdate=2012-03-18}}</ref>
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|[[ツリーアゲート]]|| ||SiO<sub>2</sub>||石英([[玉髄]])||緑、白||白い石の中に緑色の内包物が含まれたアゲートであり、苔瑪瑙に類似している。||[[File:TreeAgate 3189.jpg|200px]]||<ref>{{Cite book|title=The Way Of The Green Witch: Rituals, Spells, And Practices to Bring You Back to Nature|author=Arin Murphy-Hiscock|year=2010|page=129|publisher=Provenance Press|isbn=9781440517990}}</ref>
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|[[デマントイド]]||灰鉄柘榴石||Ca<sub>3</sub>Fe<sub>2</sub>(SiO<sub>4</sub>)<sub>3</sub>||[[柘榴石|ガーネット]]||緑||[[灰鉄柘榴石|アンドラダイト]]系の[[柘榴石|ガーネット]]であり、[[金剛光沢]]を持つ緑色の宝石である。||[[File:Andradite-271592.jpg|200px]]||<ref>{{Cite web|title=Demantoid|url=http://www.mindat.org/min-1258.html|publisher=mindat.org|accessdate=2012-03-18}}</ref><ref name=aoki41>[[#青木2007|青木 (2007)]] 41頁。</ref>
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|[[メノウ#成分・種類|デンドリティック・アゲート]]||模樹瑪瑙||SiO<sub>2</sub>||石英([[玉髄]])||白、黒、茶||樹状の内包物を有する玉髄。内包物は通常[[マンガン]]である。||[[File:Dendritic agate brooch (Faberge).jpg|200px]]||<ref>[[#Polk2012|Polk (2012)]] 56頁。</ref>
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|[[トパゾライト]]||灰鉄柘榴石||Ca<sub>3</sub>Fe<sub>2</sub>(SiO<sub>4</sub>)<sub>3</sub>||[[柘榴石|ガーネット]]||黄||[[灰鉄柘榴石|アンドラダイト]]系の[[柘榴石|ガーネット]]であり、[[トパーズ]]に似た黄色の宝石である。||[[File:Andradite-66648.jpg|200px]]||<ref>{{Cite web|title=Topazolite|url=http://www.mindat.org/min-7535.html|publisher=mindat.org|accessdate=2012-03-18}}</ref><ref>[[#斉藤2010|斉藤 (2010)]] 40頁。</ref>
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|[[トパーズ]]||黄玉||Al<sub>2</sub>SiO<sub>4</sub>(F,OH)<sub>2</sub>|| ||多様||多様な色を示す宝石であるが無色から黄色のものが多く、黄玉の和名が差すように黄色い宝石の代名詞とされる。赤からオレンジがかった黄色を示すトパーズは「インペリアルトパーズ」として珍重される。劈開が完全であるため衝撃に弱く割れやすい。青色のものは放射線処理によって発色させた加工品も多く出回っている。||[[File:2 blue topaz crystals.jpg|200px]]||<ref>[[#田賀井1995|田賀井 (1995)]] 58-59頁。</ref><ref>[[#CR&LF研究所月音2011|CR&LF研究所、月音 (2011)]] 98頁。</ref><ref>{{Cite book|title=合成宝石の魅力|author=崎川範行|year=1985|page=39|publisher=保育社|isbn=9784586506828}}</ref>
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|[[リシア輝石|トリフェーン]]||リシア輝石||LiAlSi<sub>2</sub>O<sub>6</sub>||リシア輝石||多様||多様な色彩を示す[[多色性]]の強い宝石。劈開が完全であるため脆い。桃色を示すものはクンツァイト、緑色を示すものはヒデナイトなど、色によって様々な名称で呼ばれる。||[[File:Kunzite-Hiddenite.jpg|200px]]||<ref>[[#ホール1996|ホール (1996)]] 120頁。</ref>
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|[[トルマリン]]||電気石||CuAl<sub>6</sub>(PO<sub>4</sub>)<sub>4</sub>(OH)<sub>8</sub>·4H<sub>2</sub>O||電気石||黒、多様||トルマリン自体は黒色の物が多いものの、含まれる微量元素の組み合わせによって様々な色合いを呈する宝石。異極晶の[[晶癖]]に由来して帯電する性質を有しているため電気石とも呼ばれる。||[[File:TourmalineUSGOV.jpg|200px]]||<ref>[[#堀2009|堀 (2009)]] 45-46頁。</ref>
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|ナ<span id="な">|| || || || || || ||
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|[[ネフライト]]||軟玉、軟玉翡翠||Ca<sub>2</sub>(Mg,Fe)<sub>5</sub>Si<sub>8</sub>O<sub>22</sub>(OH)<sub>2</sub>||翡翠||緑、白、黒、茶、黄||緑からクリーム色を示す角閃石であり、翡翠とは似て非なる宝石。繊維が交差し合う構造を持ち非常に強靭なため加工しやすく、彫刻にも多用される。||[[File:Nefryt.jpg|200px]]||<ref>[[#ホール1996|ホール (1996)]] 125頁。</ref>
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|ハ<span id="は">|| || || || || || ||
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|[[黄鉄鉱|パイライト]]||黄鉄鉱||FeS<sub>2</sub>|| ||黄、金||「愚か者の金」と呼ばれるように、金によく似た色調を示す硫化鉄鉱石。観賞用や宝石として長年利用されてきており、その黄金の輝きから金運をもたらすパワーストーンとしても利用されている。||[[File:Pyrite (Fools Gold).jpg|200px]]||<ref>{{Cite book|title=Crystals for Beginners|author=Corrine Kenner|year=2011|page=198|publisher=Llewellyn Worldwide|isbn=9780738716961}}</ref><ref>[[#鉱物科学萌研究会2010|鉱物科学萌研究会 (2010)]] 17頁。</ref>
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|[[苦礬柘榴石|パイロープ]]||苦礬柘榴石||Mg<sub>3</sub>Al<sub>2</sub>(SiO<sub>4</sub>)<sub>3</sub>||[[柘榴石|ガーネット]]||赤||[[マグネシウム]]を含んだ[[柘榴石|ガーネット]]であり、血赤色を示す宝石。||[[File:Grenat pyrope 1 .jpg|200px]]||<ref>{{Cite web|title=Pyrope|url=http://www.mindat.org/min-3321.html|publisher=mindat.org|accessdate=2012-03-18}}</ref>
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|[[ハックマナイト]]||ハックマン石||Na<sub>8</sub>Al<sub>6</sub>Si<sub>6</sub>O<sub>24</sub>(Cl.S)<sub>2</sub>|| ||紫||無色から淡いピンク色の宝石であるが、紫外線の照射により赤みがかった紫色に変色する。ソーダライトの希少種。||[[File:Hac11.jpg|200px]]||<ref>{{Cite book|title=Synthesis, Properties and Mineralogy of Important Inorganic Materials|author=Terence E. Warner|year=2012|publisher=John Wiley & Sons|page=245|isbn=9780470976029}}</ref>
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|[[パパラチアサファイア]]||鋼玉||Al<sub>2</sub>O<sub>3</sub>||[[コランダム]]||赤、オレンジ||スリランカやベトナム、アフリカで産出されるオレンジ色を示すサファイア。希少な宝石であり、中程度の彩度と明るい色調を有する。||[[File:Padpa.jpg|200px]]||<ref>Richard W. Hughes (1997), ''Ruby & Sapphire,'' Boulder, CO, RWH Publishing, ISBN 978-0-9645097-6-4</ref>
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|[[トルマリン#宝石としてのトルマリン|パライバトルマリン]]|| ||Na(Li,Al)<sub>3</sub>Al<sub>6</sub>(BO<sub>3</sub>)<sub>3</sub>Si<sub>6</sub>O<sub>18</sub>(OH)<sub>4</sub>||電気石||青、緑||銅とマンガンによって鮮やかな水色を呈するトルマリン。名称は産地であるブラジルのパライバから。||[[File:Tourmaline paraïba (Brésil) 1 .JPG|200px]]||<ref name=hori4647>[[#堀2009|堀 (2009)]] 46-47頁。</ref><ref>[[#青木2007|青木 (2007)]] 12-15頁。</ref>
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|[[バンデッドアゲート]]||縞瑪瑙||SiO<sub>2</sub>||石英([[玉髄]])||多様||同心円状の縞模様を呈するアゲートであり、白色や灰色、黄褐色などを示す。||[[File:Bandedagate.jpg|200px]]||<ref>[[#Polk2012|Polk (2012)]] 53頁。</ref>
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|[[真珠|パール]]||真珠|| || ||多様||真珠光沢を有し多様な色を示す生物由来の宝石。貝の体内に入った異物が真珠層で包まれることで形成される。養殖による生産も行われており、プラスチックにタチウオの皮を貼りつけた模造品も生産されている。||[[File:Various pearls.jpg|200px]]||<ref>[[#崎川1980|崎川 (1980)]]80-81頁。</ref><ref>[[#崎川1992|崎川 (1992)]]123頁。</ref>
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|[[リシア輝石|ヒデナイト]]||スポジュミン・リシア輝石||LiAlSi<sub>2</sub>O<sub>6</sub>||リシア輝石||緑||不純物として含まれるクロムによって緑色を呈するリシア輝石。緑と透明の[[多色性|二色性]]を示す。||[[File:Hiddenite 10,2 cm (Afghanistan) 4 .JPG|200px]]||<ref>[[#ホール1996|ホール (1996)]] 120頁。</ref>
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|[[ファイヤーアゲート]]||炎瑪瑙||SiO<sub>2</sub>||石英([[玉髄]])||赤、茶、虹色(遊色効果)||主に茶色、赤、オレンジといった色を示すアゲート。針鉄鉱や褐鉄鉱の層の上に石英の薄膜が層をなす構造をしているため遊色効果が現れる。||[[File:Fire agate.jpg|200px]]||<ref>[[#Polk2012|Polk (2012)]] 46頁。</ref>
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|[[ブラック・オパール|ブラックオパール]]||黒蛋白石||SiO<sub>2</sub>・nH<sub>2</sub>O|| ||虹色||[[遊色効果]]によって虹色に光がきらめく[[オパール]]のうち、石の地の色が黒色のもの。ブラックオパールはオパールの中でも希少性が高い。||[[File:Opal-black1.jpg|200px]]||<ref name=aoki64>[[#青木2007|青木 (2007)]] 64頁。</ref>
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|[[ブラッドストーン]]、ヘリオトロープ||血玉石||SiO<sub>2</sub>・nH<sub>2</sub>O||石英(碧玉)||緑、赤||酸化鉄に由来する赤い斑点がみられる緑色の碧玉。中世にはその赤い斑点がキリストの血であると考えられており、特別な力があると信じられていた。||[[File:Quarz - Heliotrop (Blutjaspis).JPG|200px]]||<ref>[[#CR&LF研究所月音2011|CR&LF研究所、月音 (2011)]] 99頁。</ref><ref>[[#Simmons2007|Simmons, Ahsian (2007)]] 73頁。</ref>
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|[[プルームアゲート]]||羽瑪瑙||SiO<sub>2</sub>||石英([[玉髄]])||赤、茶||透明な玉髄中に羽のような内包物が含まれたアゲートであり様々な色を示す。|| ||<ref>[[#Polk2012|Polk (2012)]] 73頁。</ref>
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|{{仮リンク|プレーナイト|en|prehnite}}||葡萄石||Ca<sub>2</sub>Al(AlSi<sub>3</sub>O<sub>10</sub>)(OH)<sub>2</sub>|| ||緑||緑色をした宝石。南アフリカ産のものはケープ・エメラルドとも呼ばれる。名称は発見者であるオランダの軍人プレーン大佐に由来する。||[[File:Prehnite-pf-0002.jpg|200px]]||<ref>{{Cite web|title=Prehnite|url=http://www.mindat.org/min-3277.html|accessdate=2013-01-20}}</ref><ref>[[#鉱物科学萌研究会2010|鉱物科学萌研究会 (2010)]] 170-171頁。</ref>
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|[[蛍石|フローライト]]||蛍石||CaF<sub>2</sub>|| ||多様||含まれる不純物によって多様な色を呈する宝石であり、紫外線により[[蛍光]]を示すものもある。[[モース硬度|硬度]]4と軟らかく劈開が完全であるため、衝撃に弱く割れやすい。||[[File:Fluorita-cabochão-1.jpg|200px]]||<ref>[[#田賀井1995|田賀井 (1995)]] 66-67頁。</ref><ref>[[#斉藤2010|斉藤 (2010)]] 215頁。</ref>
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|[[ヘソナイト]]||灰礬柘榴石||Ca<sub>3</sub>Al<sub>2</sub>(SiO<sub>4</sub>)<sub>3</sub>||[[柘榴石|ガーネット]]||赤||[[灰礬柘榴石|グロッシュラー]]系の[[柘榴石|ガーネット]]であり、鉄が不純物として含まれることで朱からオレンジがかった赤色を示す。||[[File:Grossular-257473.jpg|200px]]||<ref>{{Cite web|title=Hessonite|url=http://www.mindat.org/min-1882.html|publisher=mindat.org|accessdate=2012-03-18}}</ref><ref name=aoki41/>
|-
|[[ペツォッタイト]]|| ||Cs(Be<sub>2</sub>Li)Al<sub>2</sub>Si<sub>6</sub>O<sub>18</sub>|| ||赤||ベリルの変種であり赤色を示す宝石。[[カボション・カット]]にすることで[[キャッツアイ効果]]を示す。2002年に発見された新しい宝石であり、名称はこの石を初めて調査したイタリアの鉱物学者であるフェデリコ・ペツォッタに由来する。||[[File:Pezzottaite-256889.jpg|200px]]||<ref>{{Cite web|title=Pezzottaite|url=http://www.mindat.org/min-25652.html|accessdate=2013-01-19}}</ref><ref>[[#Matlins2010|Matlins (2010)]] 149頁。</ref>
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|[[赤鉄鉱|ヘマタイト]]||赤鉄鉱||Fe<sub>2</sub>O<sub>3</sub>|| ||黒||黒から灰色の強い輝きを示す宝石であり「黒いダイアモンド」とも呼ばれる。名称はギリシア語で「血のような」を意味する「haimatites」に由来し、しばしば石英中の内包物として血のような茶褐色を呈する。||[[File:Hematite-118702.jpg|200px]]||<ref>{{Cite web|title=Hematite|url=http://www.mindat.org/min-1856.html|publisher=mindat.org|accessdate=2013-01-19}}</ref><ref>[[#Simmons2007|Simmons, Ahsian (2007)]] 189頁。</ref><ref>[[#CR&LF研究所月音2011|CR&LF研究所、月音 (2011)]] 91頁。</ref>
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|[[緑柱石#宝石名と色、主な発色元素|ヘリオドール]]|| ||Be<sub>3</sub>Al<sub>2</sub>Si<sub>6</sub>O<sub>18</sub>||ベリル||黄||[[多色性]]を示す黄色のベリル。同じベリルであるアクアマリンなどと同時に産出される。||[[File:Beryl-27322.jpg|200px]]||<ref>[[#ホール1996|ホール (1996)]] 42、77頁。</ref>
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|[[ペリドット]]||カンラン石||(Mg, Fe)<sub>2</sub>SiO<sub>4</sub>|| ||緑||不純物として含まれる鉄の影響でオリーブ色を呈する宝石であり、英名のオリビンや和名の橄欖石はともに石の色に由来する。||[[File:Peridot.jpg|200px]]||<ref>[[#堀2009|堀 (2009)]] 183-184頁。</ref>
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|[[緑柱石|ベリル]]||緑柱石||Be<sub>3</sub>Al<sub>2</sub>Si<sub>6</sub>O<sub>18</sub>||ベリル||多様||[[ベリリウム]]を主成分とした比重の軽い宝石。緑色のものはエメラルド、水色のものはアクアマリンと、含まれる不純物によって様々な色を呈し、それぞれ別の名称で呼ばれる。||[[File:Beryl.jpg|200px]]||<ref>[[#堀2009|堀 (2009)]] 153頁。</ref><ref>[[#崎川1980|崎川 (1980)]]34頁。</ref>
|-
|[[ボツワナアゲート]]|| ||SiO<sub>2</sub>||石英([[玉髄]])||茶、褐色、灰色||蝋光沢を持つ灰色の縞瑪瑙。名称はその発見地に由来する。||[[File:Agatebots.jpg|200px]]||<ref>[[#Knigh2003|Knigh (2003)]] 168頁。</ref>
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|[[ホークスアイ]]||鷹眼石・青虎眼石||SiO<sub>2</sub>||[[石英]]||黒、青||青色アスベストの繊維が内包されているため[[キャッツアイ効果]]を示す黒色から青色を示す石英。その色合いは酸化鉄によるものである。||[[File:Falkenauge - Hawks eye.jpg|200px]]||<ref>[[#ホール1996|ホール (1996)]] 86頁。</ref>
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|マ<span id="ま">|| || || || || || ||
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|[[孔雀石|マラカイト]]||孔雀石||Cu<sub>2</sub>(CO<sub>3</sub>)(OH)<sub>2</sub>|| ||緑||塩基性炭酸銅に由来する緑色の宝石であり縞模様を有する。[[アズライト]]とともに産出することが多い。古来から有名な銅の産地であったキプロスや日本などで銅と共に産出された。現在はザイールで多く産出される。||[[File:Azurite-Malachite-163967.jpg|200px]]||<ref>[[#ホール1996|ホール (1996)]] 126頁。</ref><ref>[[#堀2009|堀 (2009)]] 30-32頁。</ref><ref>[[#田賀井1995|田賀井 (1995)]] 82頁。</ref><ref>[[#崎川1980|崎川 (1980)]]76頁。</ref>
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|[[マリー・ガーネット]]||灰礬柘榴石||Ca<sub>3</sub>Al<sub>2</sub>(SiO<sub>4</sub>)<sub>3</sub>||[[柘榴石|ガーネット]]||黄||[[灰礬柘榴石|グロッシュラー]]系の[[柘榴石|ガーネット]]であり、[[マリ共和国]]で産出する黄緑から黄色を示す宝石である。||[[File:Grossular-136098.jpg|200px]]||<ref name=aoki41/>
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|[[月長石|ムーンストーン]]||月長石||(Na,K)AlSi<sub>3</sub>O<sub>8</sub>||長石||白||長石の多重層による光の干渉で[[光沢#シラー効果|シラー効果]]を示す宝石。また、[[カボション・カット]]にすることで[[キャッツアイ効果]]を出すこともできる。||[[File:Moonstone from Africa.jpg|200px]]||<ref name=hole23/><ref>[[#崎川1980|崎川 (1980)]] 68頁。</ref>
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|[[メラナイト]]||含チタン灰鉄柘榴石||Ca<sub>3</sub>Fe<sub>2</sub>(SiO<sub>4</sub>)<sub>3</sub>||[[柘榴石|ガーネット]]||黒||[[灰鉄柘榴石|アンドラダイト]]系の[[柘榴石|ガーネット]]であり、チタンを不純物として含んで黒色を示す宝石である。||[[File:Andradite-198000.jpg|200px]]||<ref>{{Cite web|title=Melanite|url=http://www.mindat.org/min-7443.html|publisher=mindat.org|accessdate=2012-03-18}}</ref>
|-
|[[メノウ#苔瑪瑙|モスアゲート]]||苔瑪瑙||SiO<sub>2</sub>||石英([[玉髄]])||緑、白、黒、褐色||玉髄の中に苔を思わせる内包物が含まれたアゲートであり、様々な色が存在する。||[[File:Mossagate.pebble.750pix.jpg|200px]]||<ref>[[#Polk2012|Polk (2012)]] 69頁。</ref>
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|[[モルガナイト]]|| ||Be<sub>3</sub>Al<sub>2</sub>Si<sub>6</sub>O<sub>18</sub>||ベリル||ピンク||マンガンを不純物として含み、ピンクと無色の[[多色性|二色性]]を示すベリル。モルガナイトの名称は銀行家の[[ジョン・モルガン]]に由来する。||[[File:Pinkmorganite.jpg|200px]]||<ref>[[#ホール1996|ホール (1996)]] 78頁。</ref>
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|ヤ<span id="や">|| || || || || || ||
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|{{仮リンク|ユークレース|en|Euclase}}|| ||BeAlSiO<sub>4</sub>(OH)|| ||青、緑、黄、無色||無色から青、緑色を示す希少な宝石。劈開が良好で割れやすい性質を持ち、ユークレースという名称は「壊れやすい」という意味のギリシャ語に由来している。||[[File:Euclase-ed02a.jpg|200px]]||<ref>[[#Simmons2007|Simmons, Ahsian (2007)]] 151頁。</ref><ref>{{Cite web|title=Euclase|url=http://www.mindat.org/min-1418.html|publisher=mindat.org|accessdate=2013-01-19}}</ref>
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|ラ<span id="ら">|| || || || || || ||
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|[[ラピスラズリ]]||瑠璃||混合物|| ||青||青金石のほか複数の鉱物が混ざった混合物であり、濃い紺色をした宝石。[[アフガニスタン]]産のものは[[黄鉄鉱]]由来の金色の粒が含まれ、方解石や長石由来の白い模様が入ったものもある。||[[File:Lapis lazuli block.jpg|200px]]||<ref>[[#堀2009|堀 (2009)]] 20頁。</ref><ref>[[#田賀井1995|田賀井 (1995)]] 83-84頁。</ref>
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|[[ラブラドル長石|ラブラドライト]]||曹灰長石||(Ca,Na)(Al,Si)<sub>4</sub>O<sub>8</sub>||長石||青、緑、黒||宝石自体の色は灰色であるが、長石の薄膜が層を成している構造のためにイリデッセンスが起こり虹色の光沢を示す。||[[File:LabradoritD.jpg|200px]]||<ref name=hole23>[[#ホール1996|ホール (1996)]] 23頁。</ref><ref>[[#田賀井1995|田賀井 (1995)]] 79頁。</ref>
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|[[ラリマー]]、ブルー・ペクトライト|| ||NaCa<sub>2</sub>Si<sub>3</sub>O<sub>8</sub>(OH)|| ||青||[[ドミニカ共和国]]で産出される水色の宝石。||[[File:Larimar.jpg|200px]]||<ref>[[#CR&LF研究所月音2011|CR&LF研究所、月音 (2011)]] 79頁。</ref>
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|[[金紅石|ルチル]]||金紅石||TiO<sub>2</sub>|| ||黄、赤||ダイヤモンドよりも高い屈折率を持ち[[光沢#金剛光沢(ダイヤモンド光沢)|ダイヤモンド光沢]]を示す宝石であり、ブリリアントカットにされたものは代用ダイヤとしても利用される。[[酸化チタン]]から人工的に製造することもでき、合成ルチルはチタニアダイヤとも呼ばれる。ルチルの針状結晶は水晶などに内包物として含まれることも多く、サファイアなどにルチルが内包されると[[スター効果]]を引き起こす。||[[File:Hematite-Rutile-jmix08-15b.jpg|200px]]||<ref>[[#堀2009|堀 (2009)]] 220頁。</ref><ref>[[#崎川1992|崎川 (1992)]] 125頁。</ref>
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|[[ルビー]]||紅玉||Al<sub>2</sub>O<sub>3</sub>||[[コランダム]]||赤||不純物として3価のクロムを含み赤色を呈するコランダム。結晶中にルチルが含まれるものはカットによって[[スター効果]]を示す。||[[File:Rubin013.JPG|200px]]||<ref>[[#田賀井1995|田賀井 (1995)]] 43頁。</ref><ref>[[#村上2004|村上 (2004)]] 109-110頁。</ref>
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|[[リシア電気石#宝石としての種類|ルベライト]]|| ||Na(LiAl)<sub>3</sub>Al<sub>6</sub>Si<sub>6</sub>O<sub>18</sub>(BO<sub>3</sub>)<sub>3</sub>(OH)<sub>4</sub>||電気石||赤||赤色を呈するトルマリン。繊維状の組織を内包しており、キャッツアイ効果を示す。||[[File:Tourmaline-172135.jpg|200px]]||<ref>[[#ホール1996|ホール (1996)]] 21頁。</ref>
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|[[レースアゲート]]||縞瑪瑙||SiO<sub>2</sub>||石英([[玉髄]])||多様||石全体に縞模様や渦模様、ジグザクなどの模様が現れているアゲート。世界中の産地で様々な色、模様の物が産出されており、水色のブルーレースアゲート、赤茶色のラグナレースアゲート、複雑な模様のクレイジーレースアゲート、など様々な名称で呼ばれている。||[[File:Gem.pebbles.800pix.label.jpg|200px]](17番目、ブルーレースアゲート)||<ref>[[#Polk2012|Polk (2012)]] 67-68頁。</ref>
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|[[レインボー・ガーネット]]||灰鉄柘榴石||Ca<sub>3</sub>Fe<sub>2</sub>(SiO<sub>4</sub>)<sub>3</sub>||[[柘榴石|ガーネット]]||虹||[[灰鉄柘榴石|アンドラダイト]]系の[[柘榴石|ガーネット]]であり、虹色を示す宝石である。|| ||<ref>[[#斉藤2010|斉藤 (2010)]] 186頁。</ref>
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|[[緑柱石#宝石名と色、主な発色元素|レッドベリル]]|| ||Be<sub>3</sub>Al<sub>2</sub>Si<sub>6</sub>O<sub>18</sub>||[[ベリル]]||赤||マンガンを不純物として含み赤色を示すベリル。||[[File:Béryl Rouge.jpg|200px]]||<ref>[[#鉱物科学萌研究会2010|鉱物科学萌研究会 (2010)]] 157頁。</ref>
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|[[ローズオーラ]]|| ||SiO<sub>2</sub>||石英||赤||水晶に金や白金を蒸着させた赤色の人口宝石。||[[File:Roseaura ac.jpg|200px]]||
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|[[ローズクォーツ]]||紅水晶||SiO<sub>2</sub>||石英||ピンク||不純物などの影響でピンク色を呈する石英。||[[File:Rosetaille.jpg|200px]]||<ref>[[#田賀井1995|田賀井 (1995)]] 38頁。</ref>
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|[[菱マンガン鉱|ロードクロサイト]]|| ||MnCO<sub>3</sub>|| ||ピンク||菱マンガン鉱からなるピンクから赤色の宝石。中南米が主な産地であることから「インカのバラ(インカローズ)」とも呼ばれる。||[[File:Rhodochrosite 01.jpg|200px]]||<ref>[[#田賀井1995|田賀井 (1995)]] 78頁。</ref>
|-
|[[ロードライト]]|| || ||[[柘榴石|ガーネット]]||赤||[[鉄礬柘榴石|アルマンディン]]と[[苦礬柘榴石|パイロープ]]を主な組成とした[[柘榴石|ガーネット]]であり、紫がかった赤色を示す宝石。||[[File:Rubis,_rhodolite_3.jpg|200px]]||<ref>{{Cite web|title=Rhodolite|url=http://www.mindat.org/min-6719.html|publisher=mindat.org|accessdate=2012-03-18}}</ref><ref name=aoki41/>
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|ワ<span id="わ">|| || || || || || ||
|}
 
== 出典 ==
{{reflist|2}}
 
== 参考文献 ==
=== 和書 ===
* {{Cite book|和書|title=宝石の写真図鑑|author=キャリー・ホール|year=1996|publisher=日本ヴォーグ社|isbn=4529026914|ref=ホール1996}}
* {{Cite book|和書|title=鉱物―萌えて覚える鉱物科学の基本|author=鉱物科学萌研究会|others=松原聰 監修|year=2010|publisher=PHP研究所|isbn=4569773745|ref=鉱物科学萌研究会2010}}
* {{Cite book|和書|title=366日 誕生石の本|author=斉藤貴子|year=2010|edition=増補改訂版|publisher=日本ヴォーグ社|isbn=452904890X|ref=斉藤2010}}
* {{Cite book|和書|title=宝石のみかた|author=崎川範行|year=1980|publisher=保育社|isbn=4586505001|ref=崎川1980}}
* {{Cite book|和書|title=宝石|author=崎川範行|year=1992|publisher=保育社|isbn=4586508248|ref=崎川1992}}
* {{Cite book|和書|title=宝石―趣味の手づくり|author=田賀井篤平|year=1995|publisher=保育者|isbn=4586508787|ref=田賀井1995}}
* {{Cite book|和書|author=[[堀秀道]]|title = 「鉱物」と「宝石」を楽しむ本|year = 2009|publisher = [[PHP研究所]]|series = PHP文庫|isbn = 978-4-569-67266-3|ref = 堀2009}}
* {{cite book | 和書 | title = 元素を知る事典: 先端材料への入門 | author = 村上雅人 | publisher = 海鳴社 | year = 2004 | isbn = 9784875252207| ref = 村上2004}}
* {{Cite book|和書|title=運命のパワーストーン: 身につけるだけでいいことが起こる|author=CR&LF研究所、月音|publisher=PHP研究所|year=2011|isbn=4569800130|ref=CR&LF研究所月音2011}}
* {{Cite book|和書|title=宝石選びの基礎知識|author=青木貴彦|year=2007|publisher=PHP研究所|isbn=4569638023|ref=青木2007}}
* {{Cite book|和書|title=ジュエリー―創作の楽しみ|author=大場よう子、露木宏|year=1997|publisher=保育社|isbn=4586508965|ref=大場、露木1997}}
=== 洋書 ===
* {{Cite book|title=Gem Magic: Crystals and Gemstones for Love, Luck, and Power|author=Brenda Knigh|year=2003|publisher=Fair Winds|isbn=9781610593632|ref=Knigh2003}}
* {{Cite book|title=Colored Gemstones: The Antoinette Matlins Buying Guide: How to Select, Buy, Care for & Enjoy Sapphires, Emeralds, Rubies and Other Colored Gems with Confidence and Knowledge|author=Antoinette Leonard Matlins|year=2010|publisher=Gemstone Press|isbn=094376372X|ref=Matlins2010}}
* {{Cite book|title=Gems, Sixth Edition|author=Michael O'Donoghue|year=2006|publisher=Butterworth-Heinemann|isbn=0750658568|ref=O'Donoghue2006}}
* {{Cite book|title=Collecting Rocks, Gems and Minerals: Identification, Values and Lapidary Uses|author=Patti Polk|year=2012|publisher=Krause Publications|isbn=9781440232756|ref=Polk2012}}
* {{cite book|title=The Book of Stones: Who They Are & What They Teach|author=Robert Simmons,Naisha Ahsian|year=2007|publisher=North Atlantic Books|isbn=1556436688|ref=Simmons2007}}
* {{Cite book|title=Gemstones of the World|author=Walter Schumann|year=2009|publisher=Sterling Publishing Company, Inc.|isbn=9781402768293|ref=Simmons2009}}
* {{Cite book|title=Gemstones: Properties, Identification and Use|author=Arthur Thomas|year=2008|publisher-New Holland Publishers|isbn=9781845376024|ref=Thomas2008}}
 
== 関連項目 ==