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| マイクロアーキテクチャ = [[P6マイクロアーキテクチャ|P6]], [[NetBurstマイクロアーキテクチャ|NetBurst]], [[Coreマイクロアーキテクチャ|Core]], [[Nehalemマイクロアーキテクチャ|Nehalem]], [[Sandy Bridgeマイクロアーキテクチャ|Sandy Bridge]], [[Ivy Bridgeマイクロアーキテクチャ|Ivy Bridge]]
| コア数 = 1, 2, 4, 6, 8, 10
| CPUソケット = [[Slot 2]]<br />[[Socket 603]]<br />[[Socket 604]]<br />[[Socket J|Socket J (LGA 771)]]<br />[[LGA 775|Socket T (LGA 775)]]<br />[[LGA 1156|Socket H (LGA 1156)]]<br />[[LGA 1366|Socket B (LGA 1366)]]<br />[[Socket LS (LGA 1567)]]
}}
'''Xeon'''(ジーオン<ref>[http://www.intel.com/intel/legal/translations/ja_jp.htm Trademarks and Approved Nouns List]</ref>)は、[[インテル]]が[[サーバ]]あるいは[[ワークステーション]]向けに製造販売している、[[x86]] [[命令セット]]を持つ [[CPU]] 用の[[マイクロプロセッサ]]のブランド名である
 
== 概要 ==
[[1995年]]に登場した[[Pentium Pro]]の[[P6マイクロアーキテクチャ]]をベースとして開発され、その後も[[NetBurstマイクロアーキテクチャ]]、[[Coreマイクロアーキテクチャ]]、[[Nehalemマイクロアーキテクチャ]]、[[Sandy Bridgeマイクロアーキテクチャ]]、[[Ivy Bridgeマイクロアーキテクチャ]]などへ継承されたを用い製品展開している
 
Xeonは、いわゆる一般向け[[パーソナルコンピュータ]](デスクトップPC)に使われる、Pentium Pro以降の [[Pentium]] 系の製品と([[x86]]系という点で)系統は同じものであるが、性能技術面で先行した機能を搭載している。[[2007年]] 時点で標準的となった[[マルチコア]]化なども Xeon が先行、また、Pentium系と比較しプロセッサ以外の周辺アーキテクチャも先行しているため、歴史的に時間的性能差が1~3年分程度ある。Pentiumと[[Celeron]]の性能差関係を、XeonとPentiumとの関係に当てはめることができ、x86系のプロセッサでは最高の処理能力・処理速度を有し最上位に位置する製品である。
 
Xeonの製品呼称において、マルチプロセッサ環境(4個以上の複数CPU)をサポートする製品には、multi-processorを意味する「MP」がXeonの後ろに付されている。ただし、[[プロセッサー・ナンバー]]を製品名として採用した製品以降では「MP」の呼称は用いなくなっている。デュアルプロセッサ(2-way)対応のXeonについては、dual-processor を意味する「DP」が付される場合があるが、インテルの公式な名称ではなくXeon MP(4-way以上)ではないことを明示する便宜的なものである。さらに、これらとは別にユニプロセッサ用のXeonも存在するが、プロセッサー・ナンバー導入以降に登場しているので区別は容易である。
 
[[自作パソコン]]市場へも流通しており、主にハイエンドマシンの自作に使われることもある。
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== バリエーション ==
Core(Core i7, i5, i3 のように)3つのバリエーションに分かれている。
* E7, 7000系 - ハイエンドーサーバー向け。4, 8ソケット中心。
* E5, 5000系 - ミドルレンジサーバー向け。2ソケット中心。HPC でもこのレンジの CPU で[[クラスタリング]]を組まれることが多い。
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== Pentium II Xeon ==
Xeon第一世代“DS2P”。[[Pentium II]]第二世代の“デシューツ” (Deschutes) をベースに等速(従来のPentium IIでは汎用の[[Static Random Access Memory|SRAM]]が使われていたが、Xeonでは専用設計のC-SRAMと呼ばれるものが使われていた)と大容量 (512KB,1MB,2MB) のL2[[キャッシュメモリ|キャッシュ]]を実装し4CPU迄の[[対称型マルチプロセッシング|SMP]]をサポートしたサーバ向けプロセッサである。Pentium IIを縦に2倍した[[ロムカセット|ROMカートリッジ]]状のパッケージに封入され、SC330(旧称[[Slot 2]])という専用のコネクタ形状を使用する。コードネームの「DS2P」は、「'''D'''eschutes '''S'''lot '''2''' '''P'''rocessor」の略である
PSE36 (36bit Page Size Extension) に初めて対応した
 
== Pentium III Xeon ==
[[Image:Intel Pentium III Xeon 550 MHz Slot 2 geoeffnet.jpg|thumb|Pentium III Xeon 550 MHz]]
Xeon第二世代“タナー” (Tanner)。[[Pentium III]]第一世代の“カトマイ” (Katmai) をベースに、等速、大容量 (512KB,1MB,2MB) のL2キャッシュメモリを実装し4CPU迄のSMPをサポートしたサーバ向けプロセッサ。
 
=== Pentium III Xeon ===
Xeon第三世代 “カスケイズ”(Cascades)。Pentium III第二世代の“カッパーマイン” (Coppermine) と同等の機能と性能を持つ[[ワークステーション]]向けプロセッサである。Pentium IIIとの差異は、コネクタ形状がSC242(旧称[[Slot 1]])からSC330(旧称[[Slot 2]])に変わっているという点だけであり、Pentium IIIと同じく2CPU迄のSMPしかサポートされていない。
 
=== Pentium III Xeon MP ===
マルチプロセッサ向けのカスケイズ、“カスケイズMP” (Cascades-MP)。Pentium III Xeonを改良し、4から8CPU迄のSMPをサポートしたサーバ向けプロセッサである。1MB、または2MBの2次キャッシュメモリをCPUダイ上に実装している。
 
[[Socket 8]]、[[Slot 1]]、[[Slot 2]]、[[Socket 370]]は形状など違いはあるが電気的にほぼ互換性があり、Slot 1 → Socket 8、Slot 1 → Socket 370、Slot 2 → Slot 1、Socket 8 → Socket 370、Slot 2 → Socket 370への変換基板が販売されていた。
 
== Xeon (NetBurstXeon(NetBurstマイクロアーキテクチャ世代) ==
[[Image:Intel xeon dp.jpg|thumb|Xeon 1.7 GHz]]
[[Pentium 4]]世代(NetBurstマイクロアーキテクチャ世代)以降、Pentium IIやPentium IIIといったベースとなったCPUの名称は外され、名称は単にXeonとなった。狭義的にXeonの名称「インテル製デュアルプロセッサ対応の名称CPU」と同義であったが、[[2006年]]9月にConroeコアのシングルプロセッサ版 であるXeon 3000番台が発表されたため、単純に複数プロセッサをサポートする製品という位置づけで括りなくなり消滅し現在で以降はIntelのx86系のサーバ・ワークステーション向けプロセッサの総称となっている。なお前述のとおり、マルチプロセッサ向けのXeon MP(4-way以上)と区別する場合にXeon DP(2-way)、Xeon UP(1-way)と呼ぶ場合があるが、これは俗称である。
 
=== フォスター (Foster) ===
Pentium 4第一世代の“ウィラメット”(Willamette) をベースに、2CPU迄のSMPをサポートしたワークステーション向けプロセッサである。[[Socket 603]]に対応合致する
 
=== プレストニア (Prestonia) ===
2CPU迄のSMPをサポートしたサーバ・ワークステーション向けプロセッサ。ごく初期のPrestoniaを除き、1個のCPUで2個相当のCPUとして利用が出来る[[ハイパースレッディング・テクノロジー]] (HTT) が利用できるようになった。つまり2CPU構成の場合では合計4CPU相応になる。プレストニアと同世代のXeon MPにあたるギャラティンの相違点は、3次キャッシュメモリの有無である。2003年下半期から、上位のXeon MP向けに開発されたギャラティン (Gallatin) を流用した3次キャッシュメモリを装備した製品(次節参照)が販売されている。[[Socket 603]]または[[Socket 604]]に対応合致する。サポートするFSBは533MHz。2次キャッシュメモリは512KB、3次キャッシュメモリは持たない。
 
=== プレストニア1M / 2M (Prestoniaおよび2M(Prestonia-1M / および-2M)2M) ===
競合企業である[[アドバンスト・マイクロ・デバイセズ|AMD]]の製品性能の向上により、Xeon MP用として発売していた3次キャシュメモリを実装するギャラティンを流用して性能の向上を狙った製品どぁる。3次キャシュメモリは1MBおよび2MBを実装している
 
=== ノコーナ (Nocona) ===
製造プロセスルールは90nm、2CPU迄のSMPをサポートしたサーバ・ワークステーション向けプロセッサである。[[x64|AMD64]]との互換性持つ踏襲した64ビット拡張“[[x64|Intel 64]]”(x64)”(x64)が採用され、動作クロックとコア電圧を変更する“拡張版[[SpeedStep]]”を搭載している。サポートするFSBは533/800MHz。2次キャッシュメモリは1MBまで対応。対応するチップセットはIntel E7525、E7520など。なおその他機能として、SSE3、Hyper-Threadingなどの機能もサポートする。トランジスタ数は1億2500万。ラインナップは2.8GHz~3.6GHzまで。
 
=== アーウィンデール (Irwindale) ===
製造プロセスルールは90nm、Noconaの後継、サーバ・ワークステーション向けプロセッサである。Nocona同様Intel 64に対応するほか、SpeedStepのサーバ向け拡張機能である「Demand Based Switching(DBS)Switching(DBS)」にも対応している。動作周波数は3.6GHz、3.4GHz、3.2GHz、3.0GHz。L2キャッシュは2MB。2005年9月27日には3.8GHz、2.8GHzがリリースされた。L2キャッシュメモリは2MB
 
=== ジェイホーク (Jayhawk) ===
Pentium 4のTejasを開発中止したことにより、Tejasと同じ基幹技術を採用するはずだったこの製品もまた開発中止となった。
 
=== パックスビルDP (Paxville-DP) ===
最初のデュアルプロセッサ向けのデュアルコアXeonは、当初デンプシーをベースにする予定していであったが、デンプシーの開発遅れにより急遽マルチプロセッサ向けのパックスビルMPにデュアルプロセッサ向けの変更を加えて発売された。プロセッサ周波数表示として「A、B、C、D、E(例:2.8BGHzなど)」が製品名にされた製品、区分。ラインナップは、電圧、サポートするFSB(533/800)、キャッシュメモリの量(512KB/1MB/2MB)などによって区分されていた。なお、5000系のプロセッサに移行するまでの数か月程度の販売期間だったため流通量はかなり少ない。FSB800MHzのデュアルコアのXeonと考えればよい。
 
=== デンプシー (Dempsey) ===
2006年第2四半期に発表されたPresler(65nmプロセス製造のPentium D)をベースにしたワークステーション、サーバ向けプロセッサである。デュアルプロセッサ向けのXeonで初めてプロセッサナンバーが与えられた。Xeonには5000番台が与えられていて、5000番台の最初の製品であることからこのプロセッサの総称としてDual-Core Xeon 5000あるいは50x0と呼ばれる。L2キャッシュメモリは各コアごとに2MB、合計で4MBとなる。
 
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:*「MV」は"中電圧版"の意味
 
== Xeon MP (NetBurstMP(NetBurstマイクロアーキテクチャ世代) ==
=== フォスターMP (Foster MP) ===
Pentium 4第一世代の“ウィラメット”(Willamette) をベースに、HTテクノロジ、大容量3次キャッシュメモリ(512KB、1MB)を搭載し、4CPU迄のSMPをサポートしたサーバ向けプロセッサである
 
=== ギャラティン (Gallatin) ===
Pentium 4第二世代の“ノースウッド”(Northwood) をベースに、HTテクノロジ、大容量3次キャッシュメモリ(1MB、2MB、4MB)を搭載し、4CPU迄のSMPをサポートしたサーバ向けプロセッサである。また、このCPUからSMP機能を削除した[[Pentium 4 Extreme Edition]] が派生開発された。
 
=== クランフォード (Cranford) ===
後述のポトマックの開発の遅れのため、ノコーナマルチプロセッサ向けの改良を加えて発売したプロセッサ。Noconaノコーナと同じコアであるため、3次キャッシュメモリを搭載しない。ポトマック用に開発された「Intel E8500」チップセットがサポートする667MHzのFSBに対応する。
 
=== ポトマック (Potomac) ===
2005年前半発売の、Pentium 4第三世代の“プレスコット”(Prescott) をベースにしたサーバ向けプロセッサである。最大8MBの3次キャッシュメモリを搭載し、対応するFSBクロックが667MHzに高速化されている。
 
=== パックスビルMP (Paxville-MP) ===
2005年11月1日付けで発表された、4ウェイ以上のプロセッサ向けのデュアルコアXeon。第一世代Pentium D“スミスフィールド”をベースにしたサーバ向けCPUである。Paxvilleでは当初予定されていなかったXeon DPタイプが発売されることになり、本来のPaxvilleはPaxville-MPと名称が改められた。Xeonで初めてプロセッサナンバーが用いら付され、7000番台を名乗る。一般的に信号線の動作クロックが速くなるにつれてノイズが増えるなど障害も増える。そのため、複数のCPUでバスを共有する構成を取っていたXeonでは、マルチプロセッサはユニプロセッサのPentium 4に比べてFSBの動作クロックを低くせざるを得ない。逆にクロックを高くするとCPUの個数に制限が生じ、FSBが800MHzの状態では1本のFSBに3ノード(2個のCPUとチップセット)しか接続することができない。つまりPentium Dと同様のMCM形式でデュアルコア製品を製造した場合、既存のFSBでは動作クロックを引き下げる必要があり、性能の低下が避けられない。そこでPaxvilleでは内部の2個CPUコアのバスインターフェースを統合することでCPU全体で1ノードとすることで、FSBの動作クロックの低下やマルチプロセッサへの対応を柔軟なものとしている。
 
=== タルサ (Tulsa) ===
2006年8月29日に発表されたマルチプロセッサ向けXeonである。プロセッサナンバーは7100番台。各コアに1MBの2次キャッシュメモリとともにコア間で共有された16MBの共有3次キャッシュメモリを搭載し、する。Netburstマイクロアーキテクチャの最終採用製品では最終となるため性能的には、同アーキテクチャ採用製品のうち最も性能が優れている。また各種の省電力機能も実装され、巨大なダイサイズの割には消費電力は少ない。FSB 667MHzと800MHzの2種類が投入販売されている
 
== Xeon (IntelXeon(Intel Core世代) ==
=== ソッサマン (Sossaman) ===
Yonahこと[[Intel Core|Core Duo]]がベースのデュアルコアプロセッサである。製品名はXeon LV。低消費電力、低発熱が売り。ただしハイパースレッディング・テクノロジーとIntel 64には未対応。65nmプロセスルールで製造。一時期2.00GHzと1.66GHzのBOXリテール品も用意出荷されていたが、その後はバルクのトレイ出荷のみの流通となっており、ブレードサーバや組込機器用途に供給されている
 
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== Xeon (CoreXeon(Coreマイクロアーキテクチャ世代) ==
=== インテル Xeon プロセッサー 3000 系 ===
==== コンロー (Conroe) ====
2006年9月に発売されたプロセッサである。ハードウェアとしてはデスクトップ向けCore 2 Duoとほぼ同等。また、豊富なCore 2 Duo用[[マザーボード]]の流用を前提としており、FSBは1,066MHzで後に1,333MHz製品が追加された。パッケージもLGA775と、ConroeのCore 2 Duoと相違がない。L2キャッシュメモリは3040/3050が2MB、それ以外は4MBである。
 
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==== ケンツフィールド (Kentsfield) ====
2007年1月7日に発表された。デスクトップ向けCore 2 Quadとほぼ同等。Clovertownと同様に65nmプロセスルールで設計・製造され、L2キャッシュメモリは同ダイ上のコア間で共有するごとに4MBあり、合計で8MBとなっている。
 
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==== ウルフデール (Wolfdale) ====
Conroeの後継製品である。2008年1月7日に発表され、26日より出荷が開始された。45nmプロセスルールで製造される製品。L2キャッシュメモリは6MB。
E3110はほぼ同等品にあたるCore 2 Duo E8400が発売当初極端な品薄になった際、代替品として広く流通した。
 
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==== ウルフデール-CL (Wolfdale-CL) ====
Core2Duo/Celeronで存在したConroe-CLの後継製品である。45nmプロセスルールで製造される製品。L2キャッシュメモリは3MB/6MB。
LGA771であることと、末尾が3/ないし4であるためLGA775版との判別は容易である。
L3014はLGA771のCPUで唯一VT-xを搭載しない。
i5100チップセットを採用したシングルソケットのLGA771サーバに組み込まれ使用された。
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==== ヨークフィールド (Yorkfield) ====
Kentsfieldの後継製品である。2008年1月7日に発表され、同年3月24日より供給が開始された。45nmプロセスルールで製造される製品
 
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| LGA775
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==== ヨークフィールド-CL (Yorkfield-CL) ====
クアッドコアプロセッサであり45nmプロセスルールで製造され製品である。L2キャッシュメモリは6/12MB。
他のCL系同様LGA771であることと、末尾が3であるためLGA775版との判別は容易である。
i5100チップセットを採用したシングルソケットのLGA771サーバに組み込まれ使用された。
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| LGA771
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=== インテル Xeon プロセッサー 5000 系 ===
==== ウッドクレスト (Woodcrest) ====
2006年6月26日発表のワークステーション・サーバ向けデュアルコアプロセッサ。シリーズ全体の商品総称としてはDual-Core Xeon 5100と呼ばれる。65nmプロセスルールで製造されており、ダイサイズは142平方mm、[[インテル Core マイクロアーキテクチャー]]をベースにサーバ・ワークステーション向けに設計されている。
Intel 64に対応、ハイパースレッディング・テクノロジには対応していない。L2キャッシュメモリはDempseyがコアごとに2MBの合計4MBであるのに対し、Woodcrestは4MBを2つのコアで共有し、状況によりコアごとの使用率を変化させる。上位製品にはCPU使用率などに応じて動作周波数と動作電圧を変化させる省電力機能Demand Based Swichingを持つ。FSBは1,333MHz/1,066MHz/800MHz。熱設計電力は5160の初期シリコン[[フォトマスク]]のみ80Wで、それ以は65W製品と低電圧版の40Wと35W製品が用意されている。総トランジスタ数は2億9,100万個、各コアのパイプライン段数は14段で、SSSE3、インテル アドバンスド・スマートキャッシュ、インテル スマート・メモリー・アクセス、バーチャライゼーション・テクノロジ、デマンド・ベース・スイッチングなどの機能を搭載している。
 
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==== クローバータウン (Clovertown) ====
2006年11月14日に発表されたクアッドコアプロセッサである。65nmプロセスルールで製造するされた。商品名はQuad-Core Xeon 5300。TDPは80W。またTDPを50Wに抑えたXeon L5300系とTDPを120Wに拡張したXeon X5300系を発売している
 
トランジスタ数は5億8200万、ダイサイズは143平方mm×2、2個のWoodcrestのダイを一つパッケージに入れたデュアル・ダイ(Pentium(Pentium Dと同じ構成)のプロセッサである。L2キャッシュメモリは同ダイ上のコア間で共有する4Mバイトが2個あり、合計で8Mバイト。Intelは以前から半導体ダイのバリエーションを増やすことに消極的であること、クアッドコア製品をAMD社のOpteronに先駆けて投入すると明言しており、デュアル・ダイは双方に利点がある。また、1ダイでのクアッド・コアよりも不良率が約2割ほど低下するとしている。1ダイでのクァッド・コア製品は45nmプロセスルールで投入の予定。一部、X5365のTDP150W版製品を搭載したコンピュータも存在したが、CPU単体でのリテール販売はなかった。
 
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==== ウルフデールDP (Wolfdale-DP) ====
Woodcrestの後継製品である。2007年11月12日に発表されたが、現在{{いつ|date=2013年03月}}<!-- See [[WP:DATED]] -->に至るまでE5205を除き、バルク品のトレイ出荷以外の供給は開始されていない。
45nmプロセスルールで製造される製品。L2キャッシュは6MB。
 
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==== ハーパータウン (Harpertown) ====
2007年11月12日に発表されたClovertownの後継のPenryn世代のプロセッサで45nmプロセスルールで製造され。キャッシュ12MB、トランジスタ数は8億2,000万、ダイサイズは107mm2×2。45nmプロセステクノロジルールではHigh-k(高誘電率)ゲート絶縁膜とメタルゲートを採用。また、Half Clock Dividerによって0.5刻みの倍率でプロセッサを動作させることにより大幅なクロックアップを実現した。
 
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※FSB1600MHz製品はバルク品のトレイ品のみの供給のみとなっている。
 
=== インテル Xeon MP プロセッサー 7000系 ===
==== ホワイトフィールド (Whitefield) ====
2007年投入予定で、65nmプロセスルールで製造するXeon MPである。将来のItanium 2と同じCPUバスを採用するとされていた。しかしItanium 2の開発が遅れており、AMDの激しい追い上げから営業的判断で次世代Xeonの延期は認められず、Itanium 2の開発進捗と歩調をとるWhitefieldの開発は中止もしくは延期された。その一方でホワイトフィールド自の開発遅れも開発中止になった要因であることが報道されている。1ダイでのクァッドコアとして開発されていたが、Coreマイクロアーキテクチャ最初の製品が1ダイでのデュアルコアまでを念頭に開発されていた為、大幅な改良を要すこととなり現実的な時間内での完成が見込めなかったからとのことされる。その代替としてItanium 2と共有しないタイガートンが改めて計画された。
 
==== タイガートン (Tigerton) ====
2007年9月5日に発表された製品である。開発中止されたホワイトフィールドの代替として、Xeon MPとして初めてCoreマイクロアーキテクチャを採用した製品
ホワイトフィールドの計画中止により、当初の予定から内容的に性能は大幅に後退し、同世代のデュアルプロセッサXeonと内容的にはほぼ同じである。プロセッサナンバーはクァッドコアのTigerton-QCが7300番台、デュアルコアのTigarton-DCが7200番台。
 
'''Tigerton-QC'''
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==== ダニントン (Dunnington) ====
2008年9月16日に発表されたタイガートンの後継製品である。[[IA-32]]初の6コアのプロセッサ<ref>[http://www.intel.com/pressroom/archive/releases/20080317fact.htm Intel Corporation's Multicore Architecture Briefing "Dunnington"]</ref>。ヘキサコア(6コア)製品とクアッドコア製品が用意されている。先行発表されたヘキサコアのダイ写真によると、1つのダイにデュアルコアであるPenryn-3Mを3個配置、合計で6コアとなっている。ダイのPenryn-3Mで埋まらない部分をL3キャッシュとI/Oエリアで埋めている複数コアを実装しながらコンポーネント配置が点対称でも線対称でもない珍しいプロセッサである
 
'''Dunnington-hexa'''
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== Xeon (NehalemXeon(Nehalem マイクロアーキテクチャ世代) ==
{{see also|Nehalemマイクロアーキテクチャ}}
=== インテル Xeon プロセッサー 3000 系 ===
==== ネハレム(またはネハレン) WS)WS (Nehalem-WS) ====
2009年3月30日に発表された製品である基本的には[[Core i7]] のbloomfieldと同じ基本構造だが、Core i7と異なりECCメモリに対応している。CPUにメモリコントローラ内蔵され、メモリとの同期クロックに1333/1066(MHz)の2つのグレードが用意されている。ただしメモリスロットの実装本数によって同期クロックは変化し、1333MHz対応製品でも6本実装時は1066MHzと実装本数が増える毎に同期クロックは低下する。モデルナンバーは3500番台、対応チップセットはX58。
 
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==== リンフィールド (Lynnfield) ====
2009年9月6日(米国時間)に発表された、メインストリーム向けNehalemとなる。
45nmプロセスルールで製造され、ノースブリッジ機能をCPUに完全に統合したクアッドコアプロセッサである。CPUとPCH(PlatformPCH(Platform Control Hub)Hub)Foxhollow(フォックスホロー)と呼ばれる2チップ構成のプラットフォームになるとされ、CPUはECCおよびデュアルチャネルDDR3メモリをサポートすると共にPCI-Express Gen2を16レーン出力す接続できる。出力形式レーン構成はSKUによってx16 1本かx8 2本構成のいずれかを選択可能。PCHとは従来MCHとICHとの接続に使われていたDMIで接続される。ソケットはLGA 1156。対応チップセットはi3400, i3420, i3450。
 
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==== クラークデール (Clarkdale) ====
2009年9月6日(米国時間)に発表された、エントリー向けNehalemとなる。
32nmプロセスルールで製造され、ノースブリッジ機能をCPUに完全に統合したデュアルコアプロセッサである。CPUとPCH(PlatformPCH(Platform Control Hub)Hub)Foxhollow(フォックスホロー)と呼ばれる2チップ構成プラットフォームになるとされ、CPUはECCおよびデュアルチャネルDDR3メモリをサポートすると共にPCI-Express Gen2を16レーン出力す接続可能である。出力形式レーン構成はSKUによってx16 1本かx8 2本構成のいずれかを選択可能。PCHとは過去の3チップ構成時代にノースブリッジとサウスブリッジ間の接続に使われていたDMI接続)DMIを4レーンで行う用いて接続する。ソケットはLGA 1156。対応チップセットはi3400, i3420, i3450。
 
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==== ウエストメア WS (Westmere-WS) ====
2010年3月16日に発表されたネハレム WSの後継製品である
32nmプロセスルールで製造され、CPU1個につき6コア12スレッドまでの処理が可能。ソケットはLGA1366。
 
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=== インテル Xeon プロセッサー 5000 系 ===
==== ネハレム(またはネハレン) EP (Nehalem-EP) ====
2009年3月30日に発表された製品である。以前の開発コードネームGainestown-DP(ゲインズタウン-DP)と呼ばれ、デュアルコア製品はDC、クアッドコア製品にはQCと派生コードが与えられていたが、Nehalem-EPに開発コードネームNehalem-EPに変更された。
 
CPUに3チャンネルのメモリコントローラ内蔵され、メモリとの同期クロックに1333/1066/800(MHz)の3つのグレードが用意されている。ただしメモリスロットの実装本数によって同期クロックは変化し、1333MHz対応製品でも12本実装時は1066MHz、18本以上実装時は800MHzと実装本数が増える毎に同期クロックは低下する<ref>http://www.supermicro.com/xeon_5500/files/xeon5500/DDR3_Memory_Preview_960x720.jpg</ref>
 
ソケットは[[LGA1366]]、モデルナンバーは5500番台、対応チップセットはi5520およびi5500。また、X58チップセット上でのUP稼働も可能となっている。
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==== ジャスパーフォレスト (Jasper Forest) ====
2010年2月12日に発表されたリンフィールドをベースとしたストレージ/組込機器向けDP Xeonである。ソケットはLGA1366だが、リンフィールド同様、IOI/Oコントローラも統合されているため、専用のチップセットが必要となる。
 
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==== ウエストメア EP (Westmere-EP) ====
2010年3月16日に発表されたネハレム EPの後継製品である
32nmプロセスルールで製造され、CPU1個につき6コア12スレッドまでの処理が可能。ソケットはLGA1366で、現行{{いつ|date=2013年03月}}<!-- See [[WP:DATED]] -->のi5520およびi5500のTylersburg(タイラズバーグ)プラットフォームとの互換性を持つ。
 
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=== インテル Xeon プロセッサー 6000, 7000, E7 系 ===
==== [[Nehalemマイクロアーキテクチャ|ネハレム(またはネハレン)]]EX)EX (Nehalem-EX) ====
2010年3月31日に発表されたダニントンの後継製品である
以前はベクトン (Beckton)と呼ばれたNehalemマイクロアーキテクチャに基づく製品である。キャンセルされたホワイトフィールドの目的であったItanium 2とのCPUバスの共通化を果たすとされている。しかしバスの信号レベルでの互換性にとどまり、マザーボードの共有はさらに将来の製品で実現するとして延期された。ソケットはLGA1567。
 
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==== ウエストメア EX (Westmere-EX) ====
2011年4月6日に発表された。ネハレム EXの後継製品である
32nmプロセスルールで製造され、CPU1個につき最大10コア20スレッドまでの処理が可能。ソケットはLGA1567。メモリは1333MHzでも動作するが、速度は1066MHz。
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== Xeon (SandyXeon(Sandy Bridgeマイクロアーキテクチャ世代) ==
{{see also|Sandy Bridgeマイクロアーキテクチャ}}
サンディーブリッジ(Sandy Bridge) 世代の製品であるパソコンシューマ向けパソコン用CPUでは、第2世代 Core i に相当する。全プロセッサ、Intel Virtualization Technology (VT-x), Intel Virtualization Technology for Directed I/O (VT-d), Intel Trusted Execution Technology (TXT), Intel AES New Instructions 対応する
 
=== インテル Xeon プロセッサー E3系 ===
2011年4月6日に発表された、エントリー向けSandy Bridgeとなる。32nmプロセスルールで製造され、一部モデルはGPUを内蔵する。ソケットはLGA1155。
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=== インテル Xeon プロセッサー E5系 ===
2012年3月から販売(E5-2600ファミリー)。E5-4600ファミリーおよびE5-2400ファミリーは2012年5月から販売。1600MHzに対応しているメモリであってもも、1チャンネルあたり2DIMMの場合1600MHz(RDIMM)または1333MHz(UDIMM)、3DIMMの場合は1066MHz(RDIMM)または非対応(UDIMM)となる。メモリモジュール規格は、DDR3/DDR3LおよびRDIMM/UDIMM/LRDIMM対応する
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|+ Xeon E5-4600
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=== インテル Xeon プロセッサー E3系 ===
2012年5月14日に発表された、エントリー向けIvy Bridgeとなる。22nmプロセスルールで製造され、数字の末尾が5のモデルはGPUを内蔵する。ソケットはLGA1155。
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== Xeon (Haswellマイクロアーキテクチャ世代) ==
{{see also|Haswellマイクロアーキテクチャ}}
パソコンシューマ向けパソコン用CPUでは、第4世代 Core i に相当する。
 
=== インテル Xeon プロセッサー E3系 ===
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== Xeon Phi ==
{{see alsomain|Xeon Phi}}
Xeonのブランドを冠しているが、全く別物であり、X86互換のコプロセッサを搭載した、並列コンピューティング用の演算ボードである。